子供たちの王様

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changpianの感想・評価
 近年雲南調査をしている関係もあり、NHKBSで放送されたものを録画で見た。言うまでもない有名監督による有名映画である。斬新なショットの連続。中国農村教育に関する提言。偶然今日の昼間に中村雅俊主演『青春ド真中!』をyoutubeで見たのだが、どこの国も教育というのは面倒なもので…。まさか、第五世代の監督たちに、内部資料として上映されて影響を与えた、ということはあるまいが。
 文革の末期、下放された主人公は学校教師の職を得、中3クラスを担任することになるが、教科書もない中、授業運営に苦労する…。青年新米教師の奮闘ぶりと、辞書を書き写すだけではダメで自分で考えろというメッセージは際立っている。
 ただ、雲南(シーサンパンナ・タイ族自治州勐腊県)をロケ地に選びながら、少数民族ないし民族問題について何ら語られないのはいかがなものか。この時代まだ敏感なテーマだったということか、それともエクゾチズムに回収されないように監督が配慮したものか。セリフも方言ぽいものは出てこない(冒頭で「雲南の十八不思議」の一つ、竹筒の水タバコが出てくる以外は)。http://www.kankanunnan.com/view.asp?id=87
 原作の阿城および監督の陳凱歌の下放先も雲南だった由、それもこのロケ先に影響したのだろう。だが、同じく下放先の西南地方を感傷的に描いた『青春祭』などとの違いは明白。感傷に浸ること無く、スタイリッシュな映像をものにしている。
 それ...
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