エンジェリック・カンヴァセーション

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作品情報

新着感想・ネタバレ

southpumpkinの感想・評価
デレク・ジャーマン監督作。抽象的な前衛映画で、ストーリーは特にありません。二人の男性が棒、箱を持ち歩くシーンで始まり、出会い、混じり合う。それらがぼやけて崩れ落ちそうなほど粗い映像で描かれます。テーマとしているのは同性愛。自身がゲイであることをカミングアウトしているデレク・ジャーマンでしか描くことのできない直接的で本質的な同性愛です。炎が揺らめくように、裸の男二人が取っ組み合う。そこには社会的に形成された同性愛への偏見やらは一切取り除かれ、もっと根源に立ち返った愛の形を見ているよう。タイトルにもあるように、男性二人を天使になぞらえているということなのでしょう。美しさを感じました。劇中の音楽にもこだわりを感じます。反響してぼんやりとする音は画面で鳴る音としてこれ以上ないもののように思えます。
とはいえ前衛映画としてはトップレベルの抽象さでしょう。自分がやっとこういう映画を観続けられる価値観が備わって来た、という段階に達したことを自覚しますが、まだ楽しめるには至らず。デレク・ジャーマン強いよ。
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