第三の男

第三の男

作品情報

原題 THE THIRD MAN
製作年 1949年
日本劇場公開日 1952年9月16日
製作国 イギリス
上映時間 104分

新着感想・ネタバレ

s_p_n_minacoの感想・評価
チターによる音楽があまりに有名。ジョセフ・コットンがウィーンの街で友人の死の真相を探る。謎解きがなかなか進まない中、気になるのは傾いた構図が多用されること。不安定さと不穏さを演出したものか。それとも後に判明する第三の男の視点なのか。異邦人と叶わぬ想いという点で『カサブランカ』を思い出すが、オーソン・ウェルズの登場によってロマンティックなメロドラマとは一線を画す。暗闇に照らされた不敵な顔。1人だけ演技の質が違ってて、場が狂気を帯びて一変してしまう。そして街路の人影、観覧車、下水道のサスペンスへと光と闇のコントラストが極まっていく。アリダ・ヴァリの哀愁、ラストの余韻も素晴らしい。あと、猫がめちゃくちゃ可愛い。映画に登場する猫で一番可愛いかも。実はブロマンス映画でもある。
mopicoの感想・評価
HMworldtravellerの感想・評価
この映画ほど白黒の映像がカッコいい、白黒だからこそカッコいいと思う映画は今のところ他にない。暗闇から現れる男の影、闇の中で浮かび上がる不敵な笑み、観覧車からの風景、下水道での追走劇、あまりにも有名なラストシーン。最近の映画を見慣れてしまうと、ストーリー自体はサスペンスだと思って観るにはシンプル過ぎて拍子抜けするし特に前半は退屈に感じるけど、それ以上に光と影の使い方が素晴らしくて、しばらくするとまた観たいと思ってしまう。オーソン・ウェルズの、いわくありげなオーラ全開の存在感も本作の魅力から外せないポイント。そしてやっぱりラストシーンが好き。恋にやぶれた男と、好きな男にあまり気にかけてもらえないまま 死なれてしまった女。2人はある意味、同類項な気がする。軽妙な音楽は内容にミスマッチなようでいて、何度も聞いているうちにぴったり合う気がしてくるから不思議。初見の時には、ウィーンのプラーターの有名なあの観覧車が この当時からあったことにも ちょっと感動した。
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