雨に唄えば

雨に唄えば

作品情報

原題 Singin' in the Rain
製作年 1952年
日本劇場公開日 1953年4月1日
製作国 アメリカ
上映時間 103分

新着感想・ネタバレ

southpumpkinの感想・評価
映画バー『八月の鯨』のスタッフさんとお話しさせていただく機会があり、その際に本作が一番好きな映画だと教えてくれました。無声からトーキーとなる過程で一人の映画スターが恋をする物語。
あの大雨の中で踊り歌うシーンはあまりに有名ですが、その前のストーリーを知って観ることで心揺れます。時代の転換についていけるか否か、勝機を確信し喜びのあまり雨の中踊ってしまう。こっちまで踊りたくなっちゃいます。あまりミュージカル映画を観ないのですが、ジーン・ケリーの踊りはいいですね。キレッキレでニッコニコ。ドン、キャシー、コズモが三人で踊るシーンが本当に三人が楽しそうでお気に入りです。
ラストの理想的カタルシスは素晴らしい。あの三人がウッキウキで舞台の幕を引っ張るシーン、最高に愛おしいですね。
mazda620の感想・評価
なんてキラキラしたミュージカル映画!タップダンスにドタバタ劇、ミュージカル好きな人なら絶対楽しいって感覚になること間違いない。見てるうちに気づけば体がリズムをとっている。
いつの時代でも映画や舞台って素晴らしいなって思う、観ている側だってもちろん楽しいけど、なにより演じているひとたちが1番に心の底から楽しそう。とくに主人公ドンの親友、お調子者のコズモがドツボだった。コズモが撮影スタジオでひとりミュージカルするドタバタ劇が大好き。
20年代30年代のファッションも素敵だった、カラフルな色使いも衣装も、古くささを感じるのにすごくキュート、コテコテなリカちゃん人形みたいな衣装も年代らしくてよかった。
ただミュージカル映画として大切な、音楽が人を動かすという部分がこの映画は以外と弱かった気がする。無声映画から新たに生まれる、音のある映画という流れはよくわかるものの、何かゆさぶられるものがあるわけではなかった。『メリーポピンズ』『サウンドオブミュージック』『ヘアスプレー』『天使にラブソングを』これらにある、テンションまるごともってかれる様な感覚や、映画の中の人物と一緒に、きもちを動かされる感覚が、この映画にはたりなかった感じがします。でも音楽とファッションが単純に良かったし、ラストの展開も好きなのでまたそのうち観たい映画。
HMworldtravellerの感想・評価
ミュージカルの名作と言えば『雨に唄えば』。文字通り心が弾むような素敵な歌の数々と目が釘付けになるタップダンス、そして軽快なテンポが、絵に描いたようなサクセスストーリー&ハッピーエンドを彩る。

物語は、サイレント映画が終焉を迎えハリウッドにトーキーの波が押し寄せてきた時代が舞台。サイレント映画のドル箱スターでもトーキーには対応できない女優、才能と努力で引き続きスターの地位を保つ男優、時代の変化により訪れたチャンスをモノにする者。新しい時代の到来に居合わせたからこそ成り立つ物語。

何と言っても目を奪われるのは華麗なタップダンスとパワフルで伸びやかな歌!そしてそれらが違和感無くストーリーに溶け込んでいるのが素晴らしい。特に、タイトルにもなっている”Singin’in the Rain” が好き。あのシーンは雨なのに心は思い切り晴れやかで、観ているこちらも元気になる。

ミュージカル映画が苦手という人がよく挙げる理由に『いきなり歌い出して唐突感がある』というのがあるけど、本作では劇中劇での歌・ダンスが約半分を占め、それ以外も歌って踊りたい気分だと明確にわかるシーンで歌やダンスが挿入されるのですんなりと受け入れることができます。ミュージカルにアレルギーを感じる人でも比較的観やすいんじゃないかな。予想できる展開だけど、それが退屈にならず楽しめるのもミュージカルならでは。

楽しい映画だけど、一方で淘汰される人や物が在るという当たり前のことも思い知らされますね。ダーウィンの進化論じゃないけど、生き残れるのは変化に対応できる者なのね、やっぱり。
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