砂の器

砂の器

作品情報

日本劇場公開日 1974年10月19日
製作国 日本

新着感想・ネタバレ

HMworldtravellerの感想・評価
松本清張の同名小説が原作。約40年前の映画とあって演出・セリフ・衣装など随所に古さは感じるけれど、それを補って余りある見応えある人間ドラマ。登場人物の誰にも感情移入できないドラマも少なくない中、本作は加害者やその父親の心の機微を感じ、思い巡らさずにはいられない。犯人はなぜ犯行に及んだのだろうか。

これを観ようと思い立ったのは樹木希林さんの自然な演技が心にすうーっと沁みた映画「あん」を観たのがきっかけ。どちらもハンセン病の黒歴史を物語の下敷きにしている。この病いは手足や目鼻の変形など目に見える症状を伴うため差別や偏見, 迫害の対象になってきた。かつては遺伝性と考えられ「業病」などと呼ばれ、前世の罪の報いとか血筋による病という迷信がまかり通り、親族に発病者が出ると地域社会からつまはじきにされたり、強制隔離で一家離散に追い込まれたという。

以前原作を読んだ時には、おもしろいと思いこそすれ、心が感じ入ることはなかった。が、映画でその印象はガラリと変わった。ハンセン病への政府の対応や差別への警鐘がメインテーマではない。これは宿命でさえも断ち切れない親子の強い絆を描いた物語だ。

当時の社会通念と善意が裂いてしまった親子の人生。あの善意が紛れもなく人生の大きな転換点であり、あれがなければ親子は野たれ死にしていたかもしれないし、犯人の今の姿ももちろん無かっただろう。が、何とか凌ぎ冷たい世間の...
seiyatabataの感想・評価
亀嵩を呑みながら観ると良い
an_irusuの感想・評価
泣きました。邦画の傑作です。
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