花木蘭

花木蘭

作品情報

原題 花木蘭
日本劇場公開日 1964年6月18日
製作国 香港

監督・スタッフ・キャスト

新着感想・ネタバレ

changpianの感想・評価
 香港製DVDで鑑賞。大昔に買って、(おそらく同時期に発売された黄梅調映画ばかり見て飽きたので)未開封のままでいたもの。明日、シンポジウムで木蘭物語に関する発表のコメンテイターを担当する関係から見た。香港公開は1964年だが、香港電影資料館のデータベースによると、マレーシアでは63年末に公開されたという。
 まず「黄梅調」とは何かというと、中国の地方劇「黄梅戯」を基にした中国映画に感銘を受けたショウ・ブラザーズのボス邵逸夫が、香港映画にもそのエッセンスを導入しようとしたもの。伝統的な地方劇と比べると、扮装はもちろん音楽的にもかなり変わっているらしい、が、どの映画でもヨナ抜き音階とは異なる音が混じる、独特の旋律を聞くことができる。
 さて、監督の岳楓は、上海映画界出身だけに、上海映画『木蘭従軍』のプロットは熟知していたはずである。だがこの映画では、木蘭物語の違う側面を強調しようとして苦心した節が窺える。具体的には、
・木蘭の昇進の様子ははっきり描かれない
・従兄が一緒に従軍する
・元帥に、その娘を結婚相手として押し付けられそうにになる
などなど。女性が男装して功成り帰郷する、という筋書き以外はまるで別の物語のようである。
 木蘭役の凌波は、前年の1963年に黄梅調映画の代表作『梁山伯與祝英台』に男性の梁山伯役として出演、特に台湾で爆発的ヒットとなる。女性が男性として出演した同映画はもちろんクィア...
ciatrをフォロー: