聽風者

聽風者

作品情報

日本劇場公開日 2012年8月7日
製作国 香港・中国

監督・スタッフ・キャスト

新着感想・ネタバレ

changpianの感想・評価
 台湾製DVDで鑑賞。『インファナル・アフェア』の脚本を手がけた麥兆輝、莊文強コンビの脚本・監督。香港・中国中国合作映画。『大魔術師』と同じく、トニー・レオンと周迅のコンビが主演、台湾からは大陸でも人気のある范暁萱が出演。
 大陸の作家・麦家の『暗算』の一章が原作ということで、共産党が善玉、国民党が悪玉ということになる。が、日本の(特に香港映画の)ファンにとっては、馴染みのない設定のため、トニーらが国民党のスパイだと誤解しているブログもあった。という訳で、かつて大陸で撮られた「反特片」の延長線上にある映画だ。時期は中華人民共和国建国後であるはずだが、『太太万歳』のポスターも映っている(のは、時代考証としてOK?)。
 サスペンスについては、物足りない。意外な人物も登場せず、范暁萱も、疑念を抱かされる存在であるものの、意外な方向には行かない。そもそも大陸の観客にとっては馴染みのあるストーリーであり、サスペンスを売りにするのは難しかったのかもしれない。という訳で、失明と回復についての人間ドラマを楽しむのがいちばんだろう。
 それにしても、最後は共産党万歳になってしまうのは、50年代「反特片」の時代に逆戻りした気がして、やや興ざめ。国語版で見たため、トニーの吹き替えも違和感がある。やはり地声で普通話を話させている李安は偉いなあ、と思ったり。
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