ブッダ・マウンテン 希望と祈りの旅

ブッダ・マウンテン 希望と祈りの旅

作品情報

原題 観音山
日本劇場公開日 2013年9月28日
製作国 中国

新着感想・ネタバレ

changpianの感想・評価
 2010年に東京国際映画祭で上映され2部門受賞、中国では2011年に公開された映画。大阪アジアン映画祭@シネ・ヌーヴォで鑑賞。
 李玉監督の前作『ロスト・イン・北京』は傑作だった。直接北京のモニュメントや大事件を描いているわけではないのに、大都会北京で暮らす人々の焦燥感などの社会の雰囲気が伝わってくる映画だ。一方、この『ブッダ・マウンテン』は成都を中心とする四川省が舞台。だが(私自身も成都には1996年以来行っていないこともあるが)成都という街の雰囲気がいま一つリアルに感じられなかった気がする。その大きな理由は、主人公たちが話す言語だろう。若者三人組(成都出身が二人と、四川の田舎出身が一人とされている)と張艾嘉演じる初老の女性は、みな四川訛りのない普通話を話していて、架空の都市のように感じられてしまうのだ。 また、挿入される現実の災害や社会問題(再開発と立ち退き)も、ややテーマを中途半端なものにしてしまっている気がする。
 人は悲しみや苦悩をどう受け止め生きていくのか。それがこの映画のテーマだろう。息子を事故で失った初老の意固地な女性をシルビア・チャン張艾嘉が演じる。言うまでもなく映画監督としてのキャリアも長い彼女だが、出演作としては2006年以来。日本で見ている人は少ないだろうが、70年代初頭の初期ゴールデン・ハーベストでデビューした彼女の可憐な姿をDVD等で見ている者としては、感慨深い。
 台湾出身...
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