ホノルル・東京・香港

ホノルル・東京・香港

作品情報

原題 香港・東京・夏威夷, Honolulu-Tokyo-Hong Kong
日本劇場公開日 1963年6月30日
製作国 日本・香港

新着感想・ネタバレ

changpianの感想・評価
ネット上の動画で鑑賞。宝田明と尤敏の共演する香港三部作の最終作。前作『香港の星』の尤敏は、自らの身を引いて引いて引きまくる、おしとやかな女性であるのに対して、こちらの尤敏はハワイ育ちで自己主張の強い女性である。三作通じて出演している草笛光子は本作では宝田明のかつてのあこがれの女性という設定。『ハワイの若大将』も同時期に撮影ということで、加山雄三と星由里子も出演している。
 ここでの宝田明は宝石会社の御曹司。ミス・ハワイの景品として、東京・香港旅行の切符を手にした尤敏に宝田明が同行することになり、やがて恋に落ちるという、三作の中では最もコミカルなストーリー。だが、しばしば言及されるように、東京で宝田明が尤敏を平手打ちするシーンがあり、まわりでオタオタする女性の姿を含め、このシーンは『支那の夜』の有名な平手打ちシーンと構図がよく似ている。そういえば、この映画の中で尤敏は「出目金」と呼ばれるが、「出目金」は李香蘭のアダ名ではなかったか。恐らく、尤敏が日本で人気を博し「第二の李香蘭」的存在となっていることをふまえて、意識的に採用されたセリフだろう。
 結局二人は結ばれることになるのだが、熱いラブシーンもなく、最後はキスを迫る宝田に対し尤敏が平手打ちのお返しをする。これをコミカルな『支那の夜』のパロディと見る向きもあるようだが、香港側にとっては「日本人男性になびく従順な中国人女性」は描きづらく、あえてこのようなラストシーンにしたのではないか。
 前作に続き、日台ハーフの林沖が出演。そして本作には、尤敏らの次の世代のキャセイのスターとして売りだされることになる陳慧嫻も出演している。
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