熱波 (2012)

熱波 (2012)

作品情報

原題 Tabu
日本劇場公開日 2013年7月13日
製作国 ポルトガル

新着感想・ネタバレ

s_p_n_minacoの感想・評価
現代での老女の死と、その後彼女の過去が明かされる2部構成で、エピソードが連綿と繋がる大河ドラマ。ポルトガル映画って古き時代への郷愁に満ちたものばかりというイメージだが、今作も音楽とモノローグとアフリカの風景がなんともノスタルジックに望郷を感じさせる。Be my babyがあんな風に使われるなんてなあ。選曲含め音の演出が鋭い。失われた楽園、亡霊のような人々。絵画、スカーフ、エビ、ワニ…贈り物はみな一方通行。この映画構造自体がサイレント時代への回帰のようで、とにかくモノクロ映像が醸すサウダージにどっぷり浸った。老女の背景だけがさりげなく回転してるシーンの浮遊感怖っ。
Katsuhiko__Miyataの感想・評価
2014年の最後に覚えてもらいたい監督 ミゲル・ゴメス!!来年はみんなでポルトガル映画にはまろう。

この作品は二部構成となっている。一部は詩的シーンが点々と続くのだが、二部になってサスペンスとはまた違った感覚で伏線回収が始まりパズルを作り上げる。この構成がミゲル・ゴメス監督の特徴である。また2部にはセリフは一切なく、回想シーンでのモノローグのみになっている。前半、老婆とその友人の会話、生い茂る草木を刈るアフリカ人、ワニが潜む川に飛び込む男、流れる川のインサートショットといったシーンは非常に美しい伏線である。退廃美というものが自分は強く印象に残ったが、罪悪感は全くなかった。川のように流れまますすむストーリー。ワニが潜む川とわかっているのに飛び込む。それもまた愛の一面だったりするのかもしれない。  

原題の「Tabu」はF・Wムルナウの遺作「タブウ」に由来している。それとペットとして飼っていたワニの名前が「ダンディ」という名前なのは映画『クロコダイルダンディ』を意識してか?と予測される。「あの映画のように現実はうまくいくものじゃないよ?」というミゲル・ゴメスによる批判と遊び心が垣間見えた気がした(僕は結構クロコダイルダンディ好きです)  

観た当日より明日、明後日になって余韻が響く映画となっております。ぜひ、観ていただけたらなと思います!!

追記 最近忙しくてciatr見れませんでした。すみません。来年もおすすめ映画載せていくのでよろしくお願いいたします。
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