群衆 (1941)

群衆 (1941)

作品情報

原題 Meet John Doe
製作年 1941年
日本劇場公開日 1951年6月15日
製作国 アメリカ

新着感想・ネタバレ

HMworldtravellerの感想・評価
『素晴らしき哉、人生』のフランク・キャプラ監督の作品。自分の映画鑑賞史上ベスト3に入る『素晴らしき哉、人生』には及ばないけれど、これもまた身近な人への思いやりを『素晴らしき哉・・』とはまるで違う手法で密かにテーマに織り込んだ作品でした。新聞社の記者がでっち上げた架空の人物ジョン・ドーが次第にヒーロー化し人々が熱狂。やがて全米を動かすほどの勢力にまで成長したその偶像をある人物が利用しようとします。『素晴らしき・・』がよりダイレクトに家族や隣人への愛情と人生賛歌を謳っているのに比べると、こちらは、メディアに扇動されやすい群衆心理の脆さ危うさを風刺する側面や、私利私欲を追求する政治家への批判が前面に出ていて皮肉っぽいけれど、表現の仕方が違うだけで、最後まで観ると、隣人・社会・母国はこうあってほしいという想いが根底にあり、キャプラの意図が汲み取れる作品になっていました。いろいろあっても最後は人の良心に立ち返る、フランク・キャプラの映画が好きです。
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