回路 (2001)

回路 (2001)

作品情報

製作年 2001年
日本劇場公開日 2001年2月10日
製作国 日本
上映時間 119分

新着感想・ネタバレ

southpumpkinの感想・評価
傑作Jホラー。あまりに怖そうで今まで観賞に至りませんでした。ウェス・クレイヴン製作のリメイク版である『パルス』から観賞したので、意を決して観賞です。随分『パルス』が易しく感じるようなオリジナル版でした。
ホラー映画は幽霊なり超常現象なりで観る人を怖がらせます。しかしそれらの根源は「死」にある。本作ではその「死」がダイレクトアタックしてきます。単純に死の恐怖に怖くなってしまう。不気味さを感じる、という方が正しいのかもしれません。あちらの世界から霊があふれ出し、人間たちがどんどん死にたがる。生の欲求は死への恐怖と待遇の関係にあるのだと思います。生死の境界があやふやになってしまう恐怖はゾンビ映画でも散々語られていますが、本作ではそれがゾンビや幽霊などという実体としてなかなか現れないので、より本質が見えやすくなっている(のか、いないのか…。難解です)のです。
タイトルの回路にあるように、インターネットという「なにかわからないけど、とにかくコミュニケーションが飛躍的に変わる不気味なもの」が霊を媒介にしています。これは2001年という新世紀に対する漠然とした不安も相まっているのでしょう。インターネットの蔓延る「終わりのその先」を描いた映画なのかもしれません。
随分偉そうに書きましたが、怖くて半分以上薄目で見ていました。
potunenの感想・評価
cureのワケわからん衝撃に比べるとパンチ弱い。中途半端に感じるというか。でも最後に希望を感じれて良かった。なんとかなるかな、みたいな。

再見
前見た感想と違った。もっと怖かった。また見たら感想変わりそう。クセになる意味不明感。
1231netabareの感想・評価
ネット配信

心地のよい訳のわからなさ。もしくは考察しがいのある訳のわからなさ。不自然が自然に感じる映画です。
死後の世界があるとして、死後の世界の容量が限界となり、こちらの世界にいわゆる「幽霊」が侵食しだしたというのが大まかな設定であると思います。幽霊はどこから出てくるのか?それが、都市伝説として広まっている「あかずの間」なのだと思います。解体ビルで作られた「あかずの間」はビルの解体と共にネット回線に侵入し、ネットを媒介として爆発的に幽霊の発生スポットを拡大していったのでしょう。こうなれば、こちらの世界には幽霊があふれ、生きている人間はこちらの世界で存在する権利が幽霊に奪われてしまうのです。消える他ありません。幽霊がこちらの世界に存在するために代わりに生きている人間が存在する場を失うという人間世界の滅亡を描いた終末映画だったのだろうと思います。
これ程、静かにかつ俊足に滅び行く世界を描いた映画を他に知りません。

この映画のテーマとして「孤独」というものがあると思います。人と人は繋がりを求めますが、やはり結局は点と点に過ぎないのです。死ぬときはみんな一人なのです。だから、幽霊は永遠に孤独なのです。孤独は辛い。だから、助けを求めるのでしょう。死んでいるのだから助けることも助かることもできるわけがないのにね。幽霊は幽霊を認知できないのだと思います。だから、生者に助けを求め仲間に引き込む。引き込んでもなにも変わらないのにね。そして、世界には孤独な幽霊が溢れ続け、滅亡するのでしょう。残るのは永遠の孤独に苦しむ幽霊だけ。

そのように解釈をしました。
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