地下水道

地下水道

作品情報

原題 Kanal
日本劇場公開日 1958年1月10日
製作国 ポーランド

新着感想・ネタバレ

southpumpkinの感想・評価
@シネマート新宿、ポーランド映画祭
敵に囲まれて止む無く地下水道からの脱出を試みる中隊の物語。想像よりも数倍面白い映画でした。
地下水道に潜ってからが凄い。死臭が蔓延し、汚水に塗れて、明かりもなく、そんな中あとどれくらいかもわからない目的地に向かって歩き続けるのです。徐々に精神に異常をきたしてくる人々の行進はまさに狂気。行き場のない閉塞感が見事に描かれています。
男女二人のラストシーンは絶望そのものでした。あの時ああしていれば、そんなことを考えてももう遅いのです。絶望的人生の縮図のように思えます。おそらくですが『ハリー・ポッターと謎のプリンス』でダンブルドアが魔法にやられ精神に異常をきたし弱音を吐くシーンがあったかと思います。あれはおそらくこういった映画からインスピレーションを受けているのでしょう。
オープニングで特徴的な奥行きと長さを意識させる長回し。その時は凄いな、くらいの印象だったのですが、おそらくあれがメインの地下水道を舞台にしたときに効果的になっていたのですね。
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