みな殺しの霊歌

みな殺しの霊歌

作品情報

日本劇場公開日 1968年4月13日
製作国 日本

新着感想・ネタバレ

southpumpkinの感想・評価
震えましたね。この感覚を邦画で味わったのは『青春の殺人者』以来かと想います。
ある男が特定の女を次々とレイプし殺していくがそこには退っ引きならない理由がある、というお話です。画面の緊張感がすごい。かなり挑戦的で実験的な映像にもかかわらず、それらが決して物語において無理をしているわけではないのです。この直後に始まった日活ロマンポルノあたりに繋がる日本のヌーヴェルバーグの先駆けとも言えるのではないかと思います。加藤泰という小津にインスパイアされたゴリゴリのローアングルが持ち味の監督に山田洋次というこれまた小津大好き映画監督が構成として参加している作品。信じられないくらい画面に動きがあったかと思えば、もうなんにも動かない穏やかなシーンが挟まれ、もう、高低差で耳がキーンとなります。
さらに素晴らしいのが完璧な脚本。ググるとネタバレも散見するのですが、極力情報無しで鑑賞をして欲しいです。この殺人の動機って2015年現在では時々ありますが当時はかなり先駆的だったのではないでしょうか。主人公への感情移入が完全にコントロールされています。ここでサイコキラーという設定が非常に生きてくる。
今年鑑賞した映画の一本に加えます。
bonkuraman69の感想・評価
犯罪、殺人の動機はなんであれ報いは受けるし計算で人の心は動かないと言うことでしょうか。無垢なモノを汚す事は罪深いしそれを罰するのもまた罪深い。罪あるモノを炙り出す素晴らしい脚本にパンフォーカス、超絶ローアングル、常識はずれの芸術的なとんでもない構図、フランス映画の様な洗練された音楽とカットと一秒もスキのない加藤泰大暴れ映画。悶絶級の大傑作。
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