(秘)色情めす市場

(秘)色情めす市場

作品情報

日本劇場公開日 1974年9月11日
製作国 日本

新着感想・ネタバレ

southpumpkinの感想・評価
娼婦の母を持ち、自身も娼婦の女。障害を持った弟と共に暮らす生活はタイトルの通り「めす市場」なのかもしれません。娼婦としては年増な母の代わりに自分が男の相手をし、障害を持った弟とも関わる。考えうるこの世の地獄のような環境。ねっとりと絡みつく髪の薄いおじさんが、眉をひそめる裸の女を抱く。この湿り気のある感じは映画全体に及んでいるのですが、これをモノクロで見事に描ききっています。そんな環境において主人公の女にはどこか不思議な力が漲っている。「ここは女だけじゃ生きていけん」とエロじじいは言いますが、彼女なりに立派に生きていたのでした。
ストーリーも十分素晴らしいのですが、さすがロマンポルノの代表作。ヌーベルヴァーグもびっくりの実験映画です。映画がいきなりカラー映像に変わります。ここからエロ全くなしの映像が続くのですが、これが良い。障害のある弟が鶏を連れて大阪を引きずり回し、通天閣の上で鶏を飛ばせようとします。しかし鶏は飛ばない。鶏はあの街に住まう人々のメタファーなのか?ラストに主人公が下した決断はそれを裏付けるもののような気がします。
サイドストーリーとなる二人の若い男女と金持ちじじいの話はヌーベルヴァーグ風をガンガンに感じました。特に最後のドカンはもう『気狂いピエロ』ということなのでしょう。
とにかく不思議で印象的な映画ですが、ちょっとまだ自分の考えがまとまっておらず大絶賛にはしていません。しばらくレビューを放置して、とりあえず星4にしておきます。
(追記:やっぱり星3.5で…。)
bonkuraman69の感想・評価
日活ロマンポルノの大傑作のひとつです。
何回みてもよいですね。「ウチなぁ、なんや逆らいたいんや」で鐘の音がゴーンゴーンとなるはじまりがもう既に傑作の予感です。西成の猥雑さの中、過去を隠したい人たちが集まる西成で自分を探す皮肉な映画だと思うのです。ロマンポルノのカラー制約の中、カラーを使ったシーンに一切裸がないだけでなく異世界に一気に連れていかれた感覚になる快感は正に絶頂感でしょう(笑)(裸ではなく絡みでした)
とんでもない快作で大傑作は間違いないです。
日本映画好きは避けては通れない一本です(笑)
ちやみに「仁義の墓場」での西成の箇所はここからですよね。個人的には空族の映画特に「雲の中」や「サウダーヂ」もかなり影響受けてると思うのです。
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