パリよ、永遠に

パリよ、永遠に

作品情報

原題 Diplomatie
日本劇場公開日 2015年3月7日
製作国 フランス・ドイツ合作

新着感想・ネタバレ

s_p_n_minacoの感想・評価
パリ壊滅作戦を決行せんとするドイツ司令官コルティッツを、スウェーデン総領事ノルドリンクが説得する一夜。殆ど2人芝居の室内劇で、やはり舞台の映画化であった。窓から見えるエッフェル塔や夜明けの光など舞台で映えそうだが、メインは物腰スマートなノルドリンクと強面コルティッツによる重厚な会話。色々タイミング良すぎたりするし手に汗握る緊張感とまではいかないけど、時に信頼や友情も感じさせる交渉のどこまでが「作戦」なのかと深読みさせる。その点、ノルドリンクのキャラクターは少し物足りなかったけども。まあパリだけでなく歴史のIFを思わせて、むしろ阻止出来なかった多くの後悔を重ねると苦いものがある。
Takuの感想・評価
この一晩の出来事がなければ、今のパリはない、そんな歴史的な煽りに惹かれて観に行きました。

まず、文字が分裂して流れるOPクレジットがカッコいい。製作者達のセンスが感じられます。

お金をかける大作じゃなくて、研ぎ澄まされた自分達の感覚で映画を作る。そんな印象を受けました。

それは、
モノクロからカラーへ転換
明けていく空の色
言葉の美しさ
垣間見せる歴史

色々な形で魅せてきます。
そして、それはそのままパリの美しさを存分に僕たちに伝えてくれます。

見てて脳裏を過ぎったのは、歴史的なif。

普仏戦争でドイツ側はアルザス・ロレーヌを手に入れます。ナポレオン3世敗北でパリは占領。しかもそのパリで戴冠式まで行われるという屈辱。

その恨みからwwⅠ後、ドイツに対して厳しすぎるベルサイユ条約が結ばれました。

ドイツの経済を崩壊させたこの条約。反動でナチス・ヒトラーが生まれ、またしてもパリは占領されます。

恨みの連鎖です。もし、ここでパリを破壊していたら、この恨みのスパイラルは今も続いていて、コンスタントな戦争が起こっていたかも…


歴史の1ページは、ワインを飲みながら行われるdiplomatieで刻まれる。
歴史上の偉人て、改めてスゲーなと思いました。

後、バレエや曲以外で、 「un, doux」という数え方を聞けたのがなんとなく嬉しくなりました笑
Satoko_Suzukiの感想・評価
2015/06/05
ちょっとした歴史の1ページを目撃(っていうか、覗き見)した気分になれます。
ヒトラーの「愛するパリだけがキラキラ繁栄しているのは許せないから、みーんな燃やしてしまえ!」という、ドイツ敗戦間近の凶行作戦を、命じられた男と、阻止したい男、2人の心理的攻防を切り取ったお話。
俳優さんが良いですねー。本当にそのキャラクターを生きてきたような演技です。
またこの史実を、ドイツ人の名匠が撮った、つーのも感慨深いですな。
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