雪の轍

雪の轍

作品情報

原題 Kis Uykusu / Winter Sleep
製作年 2014年
日本劇場公開日 2015年6月27日
製作国 トルコ・フランス・ドイツ
上映時間 196分

あらすじ

世界遺産のトルコ・カッパドキアに佇むホテル。親から膨大な資産を受け継ぎ、ホテルのオーナーとして何不自由なく暮らす元舞台俳優のアイドゥン。しかし、若く美しい妻ニハルとの関係はうまくいかず、一緒に住む妹ネジラともぎくしゃくしている。さらに家を貸していた一家からは、思わぬ恨みを買ってしまう。やがて季節は冬になり、閉ざされた彼らの心は凍てつき、ささくれだっていく。窓の外の風景が枯れていく中、鬱屈した気持ちを抑えきれない彼らの、終わりない会話が始まる。善き人であること、人を赦すこと、豊かさとは何か、人生とは?他人を愛することはできるのか―。互いの気持ちは交わらぬまま、やがてアイドゥンは「別れたい」というニハルを残し、一人でイスタンブールへ旅立つ決意をする。やがて雪は大地を真っ白に覆っていく。彼らに、新しい人生の始まりを告げるように。

新着感想・ネタバレ

s_p_n_minacoの感想・評価
カッパドキアが舞台のトルコ映画。観光客向けホテルの管理人を中心に、3時間余の殆ど会話劇だった。そこから見えるのは、この小さな村社会にもある格差。元俳優で今は細々物書きしてるインテリ主人もそれほど贅沢な暮らしではないんだが、家賃を滞納して立ち退きを迫られる別の家族が窮状を訴えても無頓着な態度。欺瞞や矛盾、傲慢さと卑屈さがお互いの対等なコミュニケイションを阻んでる。「悪に抗わない」ことの議論や、妹から兄への批判、妻との不毛な対話、徐々に刺々しくぶつかる会話が生々しく、次第に身につまされてしまう。それぞれの隔たりと話の通じなさ……作風は違うけどちょっとイランのアスガー・ファルハディを思い出すような、個人像を通してグローバルに現代社会が繋がってる感触。巣みたいな家々を行き来する人々の、マメなおもてなしぶりが印象的だった。
EllyMimyの感想・評価
世界遺産カッパドキアを舞台にした人間ドラマ。
3時間以上の長い映画ですが、特に退屈させられることもなく最後まで観ることができました。特別大きな事件が起きたり話に起伏がある訳ではないのですが、淡々と語られる戯曲のようなストーリーがそっと心に沁みました。
Yuka_Onoの感想・評価
『雪の轍』鑑賞。世界遺産カッパドキアを舞台に繰り広げられるトルコ映画。どこを切り抜いても映像が美しい。誰が善人で誰が悪人なのか分からない。どんな人でも誰かにとっては善人であり悪人なんだけども、それをこんなにリアルに映してるのがすごい。
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