ふたつの名前を持つ少年

ふたつの名前を持つ少年

作品情報

原題 Lauf Junge lauf
製作年 2013年
日本劇場公開日 2015年8月15日
製作国 ドイツ・フランス
上映時間 107分

あらすじ

1942年、ポーランドのユダヤ人強制居住区から脱走した8歳の少年スルリックは飢えと寒さから行き倒れとなり、ヤンチック夫人に助けられる。スルリックを匿った夫人は少年の賢さと愛らしさに気付き、一人でも生き延びられるよう“ポーランド人孤児ユレク”としての架空の身の上話を教え込み、追っ手から逃がす。 夫人がくれた十字架のネックレスをお守りに、教わった通りのキリスト教の祈りを唱え、寝床と食べ物を求めて農村を一軒ずつ訪ね歩くユレク。無邪気な笑顔のユレクに救いの手を差し伸べる者、ドアを閉ざす者、利用する者・・・。優しい家族に受け入れられ束の間の平穏をつかみかけても、ユダヤ人であることがばれてしまい、追い立てられるように次の場所へと逃げるユレク。ユダヤ人に生まれただけで、何故こんな目に合わなくてはならないのか。 生き別れになった父との約束を胸に、明日の希望を信じてユレクの生命の旅は続く―。

新着感想・ネタバレ

YU66の感想・評価
辛くてたまらない実話です。
こんなに子供って強くなれるのでしょうか。勇気とお父さんとの約束を胸に涙なしではいられない辛い少年の数年間が描かれています。
そんな中でも手を差し伸べてくれる善の側の人間、自分も1ミリでもそういう人間に近づきたいと思いました。
tophelosの感想・評価
2015/09/05 テアトル梅田
第二次大戦中のポーランドでナチスの手からたった一人で逃避行を続けたユダヤ人少年の実話を基にした物語。題材としてはありがちとも言えるのだが、主人公の少年を軸に逃亡中に出会うさまざまな人々との出会いや関わりを描いた、ある種のロードムービーとして捉えることができるかもしれない。もちろん生死のかかったまさに命がけの逃避行ではあるが、多くの善意の人々による希望も強く感じさせるし、なにより主人公である少年の愛らしさや力強さと相まって、重苦しいだけの物語とはやや趣を異にしているように感じる。主役の少年を演じたのが双子で、シーンによって演じ分けられていたという事実もとても興味深い。
whentheycryの感想・評価
第二次世界大戦下、8歳の少年スルリックは1人でゲットー(ユダヤ人強制収容地区のようなとこ)から命からがら逃げ出し、ポーランド人孤児ユレクとして約1年間1人で生き抜いたという実話に基づいた話し。

現実は小説より奇なりとはまさにこの事。8歳にして生きる為に嘘を吐き、生きる為に全ての人を疑わなければならなかった。
また、そんなユレクと関わる人たちも善人悪人といてこれが戦争というものだと改めて知らされる。
前線でドンパチやっているだけが戦争の被害ではない。

余りにも過酷で辛いスルリックの物語だけれど、スルリックの強い眼差しと明るい笑顔が決して気分を落ち込ませるだけの映画にせず、戦争の悲惨さを伝える映画になっていました。

パンフレットにて原作者の言葉が書かれていました。原作者のウーリー・オレブさんが全てを書き終え、スルリックのモデルとなったヨラム・フリードマンさんに原稿を送った時のこと。
ヨラムの奥さんから電話がありこう告げられたそうです。
「ヨラムが言ったのよ。今日は人生最高の日だって」
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