ドン・キホーテ (1933)

ドン・キホーテ (1933)

作品情報

原題 Don Quichotte Don Quixote
製作年 1933年
製作国 フランス
上映時間 73分

新着感想・ネタバレ

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中世の騎士の物語を読み漁り、いつしか自らを騎士と思い込んだ老人の物語です。有名かつ魅力的なキャラクターであるドン・キホーテ像としてこれを上回るものはなかなか見つからないでしょう。
本作では観客はドン・キホーテではなく、サンチョに感情移入することになります。なぜなら、ドン・キホーテの妄想の世界を視覚的に描いていないのです。羊は羊であるし、風車は風車なのです。観客は常に現実の立場から物語をみることになります。それゆえにドン・キホーテの奇人ぶり、迷惑ぶりが際立ちます。

この作品で最も秀逸である点はラストの本を燃やされドン・キホーテが現実の世界に帰ってくるシーンであると思います。ドン・キホーテの世界が一息で壊れ去り、魂の抜けたようなドン・キホーテの哀愁が何とも言えないものでした。
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