アメリカン・ドリーマー 理想の代償

アメリカン・ドリーマー 理想の代償

作品情報

原題 A Most Violent Year
製作年 2014年
日本劇場公開日 2015年10月1日
製作国 アメリカ
上映時間 125分

あらすじ

1981年、NY。犯罪と暴力が氾濫するこの年に生き馬の目を抜くオイル業界で、クリーンなビジネスを信条にオイルカンパニーを築きあげた移民のアベルとその妻アナ。事業拡大のための土地購入の頭金として全財産を投入した直後、彼の成功を阻止しようとする何者かの手によって、積荷のオイルの強奪、脱税の嫌疑、家族へ脅威・・・次々にトラブルがのしかかる。悪い噂は一気に広まり、ついに銀行からの融資を断られ、信頼していた妻との間にも亀裂が。 刻一刻と破産が迫るなか、孤立無援のアベルはトラブル解決のために奔走する。期限はわずか30日-。

新着感想・ネタバレ

mataro_minceの感想・評価
1981年悪鬼羅刹蠢くアメリカの灯油業界。実直な商売で頭角を現した社長アベル。成功を掴みつつある彼の会社の灯油トラックを狙う連続強盗を発端に始まる様々な妨害。周りはダーティだが慣習的な対策を彼に提案する「アメリカンドリーマー理想の代償」塚口1。極度の緊迫感に全く目が離せなかった。2016年1月29日 「アメリカンドリーマー」むちゃくちゃオモロカッタ。ハードなネゴ、根源的な商売の手法や在り方を徹底的に考えさせられた。塚口のアニキにハズレはあらへんで(*´∀`)あんな嫁ほしいな。成功や仕事のためというのはあくまでも建前であるということと、それはどこまで許されるのかをずっと考えている。絶対的に面白かった!映画館で観られたのがすごく嬉しい。カーチェイスシーンはまるでフレンチ・コネクションなアングルであり斬新でもあり恐い。
s_p_n_minacoの感想・評価
邦題や予告では、オスカー・アイザックが野望でのし上がるギラギラした映画を想像するけど違った。1981年の荒廃して寒々しいNY、タンクローリーを繰り返し強奪される新興石油会社社長アベル。強いから標的にされる、弱いから武装する、守るために武装すると更に狙われる…そんな言葉がアメリカそのものを語ってるよう。信念を守ろうとする社長と怯える運転手=追う者と追われる者に対比される強者と弱者の、実は表裏一体の強さと弱さがはらむ危うさ。成功した者が強いのか逃げる者が弱いのか、引き金を引くのは誰か。狭い業界内で、登場人物は殆どビジネスの話しかしてないにも関わらず(特に警察とのやり取りがビジネスライクで面白い)、開拓時代から現在までのアメリカ史が滲み出る。黒いオイルのように。
何となくアル・パチーノっぽい今作のアイザックに『ゴッドファーザー』、また名前からもジェフリー・アーチャー『ケインとアベル』を連想するが、そこから大河ロマンを抜いたような冷徹さがJ・C・チャンダー監督の凄み。『マージン・コール』もそうだった。一番狡猾なビジネスマンは警察なんだよな…。
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