父を探して

父を探して

作品情報

原題 O MENINO E O MUNDO / THE BOY AND THE WORLD
製作年 2013年
日本劇場公開日 2016年3月19日
製作国 ブラジル
上映時間 80分

あらすじ

親子三人で幸せな生活を送っていた少年とその両親。しかし、父親は出稼ぎにでるため、ある日突然、列車に乗ってどこかに旅立ってしまった。少年は決意する。「お父さんを見つけて、家に連れて帰るのだ」と。未知の世界へと旅立つ少年を待ち受けるのは、過酷な労働が強いられる農村や、きらびやかだが虚飾に満ちた暮らしがはびこり、独裁政権が戦争を画策する国際都市。  それでも、少年は旅先で出会う様々な人々との交流と、かつて父親がフルートで奏でた楽しいメロディの記憶を頼りに、前へ前へと進んで行くーーー。

新着感想・ネタバレ

mazda620の感想・評価
出稼ぎにでた父を探しに旅にでた小さな男の子が、いろんな人に出逢いながら社会の現実を目の当たりにするブラジルのアニメーション映画。
2016年良かったアニメーションは間違いなくズートピアだと確信していたのだけどそれよりずっと私の中で響いた大好きな映画になった。すごく良かったけど、何がどう良かったっていうのはとても言葉にできる映画ではないと思う。説明のできない鳥肌と説明のできない涙が流れてた。
ストーリーももちろん良かったけど何よりよかったのはこの映画を見ている時の感覚。子供の頃の記憶をみてるみたいにすごくノスタルジックなきもちになる、やさしくて、あたたかくて子供の感覚を思い出すような不思議な感覚を得た。
クレヨンや色鉛筆の絵本みたいな独特の色合いと頭から離れない笛の音、お祭りの唄。セリフというセリフはなく、大人の会話は何語かわからない言葉で、男の子と同じように何を話しているんだろうって視点でこの世界をみる。
正直もうこれだけで素晴らしいんだけど、そのなかにまじる社会の現実に、すごくチクチクしたきもちが交わってくる。子供の頃のただただ純粋なきもちと、見たくない現実と向き合う大人のきもち、両方がわかるからこそすごく複雑な感情になる。大人の絵本。
戦争や自然破壊、機械の発展、仕事を失くす人々、悲しい顔をする大人、これでもかと描かれる苦しい現実を、なにも知らない男の子はその純粋な目でどんどん...
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