太陽 (2016)

太陽 (2016)

作品情報

製作年 2016年
日本劇場公開日 2016年4月23日
製作国 日本
上映時間 129分
ジャンル SF・ファンタジー

あらすじ

21世紀初頭。人類は2つに分断されてしまったーー。夜にしか生きられない進化した人類「ノクス」と、太陽の下で貧しく暮らす旧人類「キュリオ」。 物語の舞台は 21世紀初頭。バイオテロによって世界にはウイルスが蔓延。太陽の下では生きられないが、若く健康 な肉体と高い知能を有する進化した新人類【ノクス(夜に生きる存在)】。太陽の下で自由を謳歌しつつも、暮らしは 貧しいままの旧人類【キュリオ(骨董的存在)】。2つの世界で対立しながら生きる2つの人間がどうやって融和してい くのか──生きることはどういうことなのかを問いかけていく。

新着感想・ネタバレ

traumereiiiの感想・評価
ディストピア映画って好きです。
冒頭はあれ、感染しないのはどっちだっけ?長生きなのはどっちだっけ?と関係性が飲み込めるまで時間がかかりましたが、ノクスが都会の人、キュリオが田舎の人って思えば結構スッとはいってきます。

キュリオは感情的で、部落意識が強い。本当に理性が欠落しています。1人悪者を作っては責め立てる姿は魔女狩りをも感じました。
一方ノクスはとても理性的で、理性が世界を回しているような感じです。まるでロボット。微笑むことはあっても笑わないんだろうな。

麦ちゃんの役が襲われるシーンは妙に生々しくて嫌気が差すほどでした。
その為、ノクスになった時はその記憶も失われていたならいいなぁ…なんて。てかあの襲ったやつはどーなったんだ。

全体的に重い映画ですが、神木くんと古川くんの友情のくだりが心をなごませてくれます。
あと、キュリオの地域の風景が綺麗です。
southpumpkinの感想・評価
非常に寂しいSF邦画界に燦々と輝く映画が登場しました。昨今の日本では全く撮られていない、どこか北欧映画の雰囲気すらある邦画でした。しかしテーマは日本社会を鋭く風刺している。
感染病が蔓延し、二つの種に分かれてしまった人類。感染病にかかりやすい人々は虐げられ、太陽の下で活動できない人々が優位に立っています。虐げられる人々の視点から描かれる社会では、村社会の悪しき部分が増幅されています。優位に立つ人々を敵視すると同時に、中には自分たちがダメだから優位に立てないのでは、と離反する者も出てくる。終盤の民家の中長回しで描かれるのは人間が人間であるがゆえの、地獄絵図。大きく誇張こそされているものの、実際の社会でも起こりうる地獄。主人公の二人は泣き叫び、そして憔悴します。ああ、こんな世界に行きていたくない…。
しかしラストシーンでは物語の大きなメッセージに気づきます。「それでもあなたは向こうの世界に行きたいですか?」と問いかけられる。神木隆之介の呆然とした表情が印象的です。彼の映画を通しての学びこそとても重要だと感じました。日本にも地域、世代、性別などに多くの差があることを認め、共に太陽に向かって進んでいくべきなのです。
手塚治虫の火の鳥が好きなのですが、本作は印象が似ているように感じました。とてもいい映画です。2016年の邦画ヤバイな。
satikuruの感想・評価
いまのとこ、今年ベスト。

支配/被支配 侮蔑/憎しみ 理性/感情 都市/周辺 人工/自然

内部の争い、境界を越える時の震え、娘への愛、届かなさ、分かり合えなさ

分かりやすいけど、ちゃんと複雑で丁寧。
感情がなくなってしまうのがとてもこわいから、わたしはキュリオを選ぶよ。
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