レイニング・ストーンズ

レイニング・ストーンズ

作品情報

原題 Raining Stones
製作年 1991年
日本劇場公開日 1994年1月22日
製作国 イギリス

新着感想・ネタバレ

southpumpkinの感想・評価
貧しい家庭の男が娘のドレスを買うために奔走するお話。いろんな仕事に手を出す間抜けな男のエピソードはコメディっぽく描かれ、ほんわかとゆるいテンポです。しかし過酷で避けようのない貧困が彼を襲います。
男が敬虔なカトリックであることが本作の大きなポイントでしょう。彼の信心深さに関するエピソードは下水工事の件で十分に語られています。ラストはかなりモヤっとしました。ただあれが本作のテーマである「宗教と貧困」に対する答えなのかもしれません。宗教については浅学で何も知らないに等しいのですが、「貧困が先で、宗教が後」とするメッセージを感じました。あれが宗教一般に言えることなのか、この映画に言えることなのかわかりません。
実はケン・ローチ作品初鑑賞なのですが、かなり見易いように感じました。他の作品も観てみたいです。
Ryosuke_Ohbaの感想・評価
1993年のイギリスが舞台。失業者の主人公が娘にドレスを買おうとする話です。

1990年代前半のイギリスと言えば、カルチャー的にはブリットポップ全盛の時代ですね。オアシスやブラーなんかが出てきた頃です。

今回の映画はオアシスかブラーかと言えば、オアシスの物語。タイトルの『レイニング・ストーンズ』は、オアシスの出身地でもあるマンチェスター地方の俗語で、石が降ってくるように辛い生活という意味です。オアシスはこういう環境から出てきたのかというのが、かなりリアルに感じられました。

娘のドレスのために失業者の父親が頑張るというと、2016年公開映画では『マジカル・ガール』が思い起こされますが、本作のスタンスは『マジカル・ガール』とは正反対と言っていいもの。ブラックな『マジカル・ガール』に対し、『レイニング・ストーンズ』は、山田洋次的な人情味あふれる作品となっています。若干ご都合主義なところはありますが、許せるレベルでしょう。

ケン・ローチは山田洋次だったんだと思うとともに、こういった作品の場合、国民性というか、身体レベルで共感できることが重要なんだなと思いました。

結論、山田洋次の本当の良さは日本人にしかわからないところがあると思います。
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