ケンとカズ

ケンとカズ

作品情報

製作年 2016年
日本劇場公開日 2016年7月30日
製作国 日本
上映時間 96分

新着感想・ネタバレ

Ryosuke_Ohbaの感想・評価
『ディストラクション・ベイビーズ』、『ヒメアノ〜ル』とここ数ヶ月、邦画バイオレンスを何本か観ましたが、本作『ケンとカズ』はその中で最もインディーズ的であり、ある意味最も生々しく救いのない作品でした。

柳楽優弥がある種の美学的なものを持ったクズであった『ディストラクション・ベイビーズ』、森田剛の怪演はありましたが個人的にはフィクションとして観ることができた『ヒメアノ〜ル』。柳楽優弥、森田剛が演じた強烈なキャラクターは、ちょっといない気もしますが、本作のケンとカズは、日本に数百人はいるであろう典型的なクズです。美学などなく、ただただシャブを売るクズのどうしようもない人生が描かれています。

ケンとカズは、ふたりともどうしようもない人間です。ケンの方がいくらかマシではあり、ケン自身も、自分の方がマシだと思っていますが、同時に自分も同じくどうしようもない人間だとも思っています。対してカズは開き直ったクズです。

この作品は、そんなふたりのクズによる、ノワールの皮をかぶった青春映画です。

青春映画とは何かということを書くと長くなるので書きませんが、ラストシーンは、本作が青春映画であることを象徴するシーンと言えるでしょう。

演技面では、ケンとカズの舎弟のテル役の藤原季節が良かったです。これから来るかもしれません。

万人におすすめできる映画ではありませんが、こういう映画がもっと作られればいいのにと思いました。
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