屋根裏の散歩者 (1992)

屋根裏の散歩者 (1992)

作品情報

製作年 1992年
製作国 日本
上映時間 74分

新着感想・ネタバレ

southpumpkinの感想・評価
実相寺昭雄監督作品。『帝都物語』の百分の一程度の規模ながら個人的にはこちらが好み。江戸川乱歩『屋根裏の散歩者』の映画化作品です。
埃っぽい民宿に住む人々はどこか皆、世を憂い病的。鏡を這う蝸牛は、まるでその人々が乗り移ったかのよう。名探偵明智小五郎の友人である郷田という男は部屋の屋根裏に行き、いろいろな部屋を覗く趣味を得る。そうして郷田はいつしか完全犯罪を思いつくのだった…。
大筋はミステリながらも映画としてのメインは退廃とエロス。まるで下界を見下ろす神の視点で、情事を覗いて歩くのです。この情事においては実相寺昭雄監督の倒錯したなにかを感じます。ウルトラマンシリーズも手がけた監督がこういう映画撮っちゃうって闇深すぎです(大好き)。
『帝都物語』でおなじみの嶋田久作演じる明智小五郎がなかなか素敵です。ひょこっと顔を出すシーンはチャーミングでおもわず笑ってしまう。
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