悪徳の栄え (1988)

悪徳の栄え (1988)

作品情報

製作年 1988年
日本劇場公開日 1988年8月27日
製作国 日本
上映時間 96分

新着感想・ネタバレ

southpumpkinの感想・評価
実相寺昭雄監督作品。直前に鑑賞した『屋根裏の散歩者』よりもはるかに気持ちの悪い、それでいて癖になる映画です。こんな映像作家が日本にいたんですね…。
皆犯罪者の劇団に一人の男が加わってから物語が動き出します。ストーリーラインが非常に見えづらく、またセリフには原作となる『悪徳の栄え』からの引用が多いので気楽な鑑賞は難しいでしょう。権力とそれに屈する愛と性愛について語られますが、しかしこのストーリーはもしかすると映画全体の雰囲気を支えるためにあるように感じました。
オープニングの自身の犯罪自慢をする狂宴から溢れ出す変態性はすごい。パゾリーニ『ソドムの市』に戦前日本の古めかしくも妖しい感じが混ざったような映像で独特です。裸の三人の女にナマコを一匹ずつ食べさせて、女が嗚咽しながら食べる、なんて映像はもう狂っているとしか考えられません。
人形の腹からイチゴが溢れ出したり、その世界観も含めて初期のアーバンギャルドっぽいなと思いました。ヒロインの女もどこか浜崎容子に似てるし、松永天馬がこの映画に影響を受けたのかな…?
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