未来よ こんにちは



未来よ こんにちは

作品情報

原題 L'avenir
製作年 2016年
日本劇場公開日 2017年3月25日
製作国 フランス・ドイツ
上映時間 102分

新着感想・ネタバレ

southpumpkinの感想・評価
家庭に仕事に全てうまく行っていたかに見えた女が、ある事をきっかけにゆっくりと崩壊の一途を辿る。明らかに崩壊に見えた彼女の人生が、ただの転換、つまり次なるステージへ歩んでいっただけだ、と教えてくれるのがこの映画。主人公は特別タフなわけではなく心は折れたりするのですが、結果的には成るように成る。「女は若いうちが花」を真っ向から否定し、どのステージでも喜びはあることを説き、ただし「前さえ向いていれば」という条件も付与しています。女性が年齢を重ねることに前向きになれる映画でした。大人の女性に見て欲しい。
主人公の女が哲学教師なのでセリフの2,3割が哲学からの引用となっています。ただしこれらがこの映画を楽しむ上での知的要求になっているというわけではないのが面白いところ。人生に曇りが出たことで迷子になるのは、論理的かつ知的な主人公でも同じことなのです。
主人公の女が若い哲学集団の家に遊びに行った時、明らかに少し浮いているのがわかる絶妙な演出がすごかった。あの腫れ物な感じ、身に覚えもあります。
ミア・ハンセン=ラブは年齢の若さを感じさせない渋い映画を撮りますね。好みの映画ではないので評価は普通ですが、銀熊賞も頷けます。イザベル・ユペールも見事な演技力です。似た設定の『ピアニスト』を彷彿とさせますが、もしかすると本作の方が演技が難しい役柄なのかも。
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