中国の植物学者の娘たち

中国の植物学者の娘たち

作品情報

新着感想・ネタバレ

HMworldtravellerの感想・評価
中国でよくこの映画が撮れたなあと思ってよくよく見ると、制作国はフランス・カナダ。やっぱり、と妙に納得してしまった。

孤児院で育った女性と、女性が実習生として赴いた孤島の植物園に住む植物学者の娘の同性愛の物語。

雨に濡れた葉や土の香りが画面から匂い立つような欝蒼とした木々。品と風格を纏った建具や箪笥・茶器。溢れるオリエンタルな美に目を奪われた。一方で、劇中、今の日本には見られないような中国の封建的な風習や保守性も目に付き、寓話のような映像の美しさと対照的な現実を感じた。

それにしてもあの展開、舞台が中国ということから想像はついたけれど、同性愛は中国ではタブーで忌むべきことなんだとあらためて思い知らされる。欧米でさえ全く偏見が無いとは言い難いけれど中国のそれは欧米の比ではないんだろうな。。90年代後半からは非犯罪となったけれど、それまで同性愛行為は中国では犯罪として扱われていたことを知って、生々しさと切なさが増幅しました。

本作の2人はエロスを伴う同性愛というよりは絆という感じで、早くに母親を亡くした孤独な者同士、相手の中に自分を見たのではないでしょうか。自分と似た者を慈しむ、根本にあるのはただそれだけだと思うだけに結果は受け入れ難いです。

法規制は撤廃されてもメディアや情報の非公然の規制は根強いのでしょうね。この映画も、制作国に中国が入っていないだけでなく撮影の許可さえおりず、ベトナムで撮影したそうです。

気持ちが放たれるかのような中盤の湖のシーン、ラストの湖のシーン。2つの湖のシーンが美しくも印象的でした。
kenigonの感想・評価
以下は僕が高校のときに書いたブログからの引用です。

(http://movie2007-50.cocolog-nifty.com/blog/cat13885365/index.html)

僕が昔ごくごく短い期間ヨーロッパやアジアの現代の文芸映画にはまっていたことがあるんです。というか、アカデミー賞やなんかの外国語映画賞をやたらきにしていたことがあるんです。『山の郵便配達』『初恋の来た道』『蝶の舌』『ニュー・シネマ・パラダイス』(これはちょっと前の映画ですが)『名もなきアフリカの地で』

その時期に小説を読んだのが「バルザックと小さな中国のお針子」というお話でして、ダイ・スージエ監督の小説家としてのデビュー作だったんです。ほんとうはダイ・スージエがやはり監督した映画版の『小さな中国のお針子』を見たかったんです。一回見逃してしまうと廉価版DVDがでないのでそのまま見逃してしまっていて。

ただ、小説の方で作風というか、雰囲気は知っていたので、今回も期待していたんです。

そして、予想以上にいい映画でした。

ダイ・スージエ監督は1954年福建省生れの53歳。中国から国費留学生としてパリに渡り、映像を学びました。そのままフランスで創作活動を続けている人です。文化大革命など中国のタブーをテーマにするので映画、小説ともに中国国内の流通が認められない、“中国が知らない中国人芸術家”なんです。ただ作品からは穏やかさがにじみ出ていて、決して共産党政府にたてついてやっ...
satikuruの感想・評価
女性同士の同性愛の話。アンの身体のラインが綺麗。けどそれよりも、映像自体がすごくいい。ノスタルジック。中国行きたいわ―。
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