父、帰る

父、帰る

作品情報

原題 Возвращение (en.The Return)
製作年 2003年
日本劇場公開日 2004年9月11日
製作国 ロシア
上映時間 105分
ジャンル ドラマ・恋愛>青春>少年少女

新着感想・ネタバレ

HMworldtravellerの感想・評価
父は12年もの間どこで何をしていたのか、なぜ突然帰ってきたのか、母と息子達の12年はどんなだったのか、父の「用事」とは何か。 物語は背景となる情報がほとんど明かされないまま進み、不明なまま終わる。

ロシアの天才、ズビャギンツェフ監督の処女作にして2003年ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作。ロシアの田舎の静謐で美しい風景と不穏でぎこちない緊張感に終始覆われた映画。多くをセリフで語らず、語らないことが物語の推進力となり、心を掴む原動力になっている。苦く切なく、重く、静かに強く、最後は打ちのめされたような気持ちになった。

12年ぶりに帰ってきた父は写真でしか見たことのない存在。心の底に喜びを感じながらも戸惑いを隠し切れない兄弟。父の威圧的な態度に疑心暗鬼と反発を露わにする弟。年長な分、弟に比べれば状況を咀嚼し父を受け入れようとする兄。過去が開示されないため、おのずとこちらも兄弟と同じ目線で父親を見、兄弟の気持ちが手に取るようにわかる。

弟は突然出現した「父」という権威に馴染めないのだろう。母性の強さとはまた違う種類の強さへの憧れと抵抗。愛憎というのは表裏一体で求める気持ちがあるからこそ、反発も強くなる。父に対して従順な兄さえも 父との間に微妙な距離があるのを感じさせる。

本作の父は典型的ロシア的父親像なんだろうか。威厳があり絶対的君主のように君臨する父権社会の象徴のような存在。だが、決...
mazda620の感想・評価
母に育てられた兄弟のもとにある日突然、物心つく前に家を出た父が帰ってくる。物語は父と兄弟が3人で旅行にいくだけの話。
父は今まで何をしていたか、どこにいっていたか、何で帰ってきたのか、最後まで観てもその謎は明かされないけどそこはほとんど重要じゃない。
子供にとって、とくに男の子 にとって、どれだけ父親という存在が必要なのか、父が教えようとしていたことは何だったのか。
子供の感情がありのままに自然ですごくすごくきれいで本当に素晴らしかった。母に甘やかされてきっと怒られることなく育ったであろうわがままな弟、それとは対照的に、弟が甘えん坊だからこそ大人に甘えたりしないできたからこそ、謎の父にもすぐパパ!パパ!って懐ける兄。
父のやり方は少しも優しくない、厳しくて冷たくて、愛想がなくて、でも父らしくないとは思わない。今まで子供と時間を過ごしてこなかった不器用だけど父のやり方。父のやること全てが、彼等に教えてあげたい事で、きっと息子達が大好きなんだと思った、この子達がちゃんと大人になって苦労しないで生きれるようにって、強い男になれるようにって、きっと教えたかったんだと思う。
最後の彼等は前の彼等じゃなくなったはず。父が教えてくれたことを身にしみるほど感じて、この先の彼等は確実に成長していくはず。きっと彼等もこんな不器用な父に似て、本当はパパって抱きつくくらい愛せるようになりたかったんじゃな...
Nagisa_Moriyamaの感想・評価
映像がとても綺麗が
終始暗い雰囲気の映画
謎は何も解決されないけど
父親が息子たちに与えたものは
しっかりと感じ取れた
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