16歳の合衆国

16歳の合衆国

作品情報

新着感想・ネタバレ

igagurichanの感想・評価
少年犯罪をテーマにする映画は数多くあり、その背景や心の闇に関心があるので好んでよく見ます。今作も若き日のゴスリングが主役と言うこともあり、観てみました。
…こんなに主人公に共感出来なかった作品は初めてで。以下ネタバレバレ。

16歳の主人公の少年は、ガールフレンドの弟を刺し殺します。殺された少年には知的障害がありました。逮捕され施設に入れられた少年は多くを語らず、無感情、無表情。世の中を達観したかのよう。
教官演じるドン・チードルはそんな彼とコンタクトを謀ろうとしますが…主人公は知的で善良で優しく、虫さえ殺せないような少年。まず誰しもが知りたいのは「殺した理由」。

彼が殺した動機は「愛する人間の傷つく姿を見たくなかったから」
確かに世の中は偽善や理不尽、悲しみに満ち溢れています。頭が良い彼が、それを敏感に感じ取り世の中に希望が見えなくなるのも何となく分かります。
だとしても全てを悟るのには彼は若すぎる。若さゆえの静かで激しい思い込み。「リーランドの合衆国」とノートに自分の名前のタイトルをつけて思った事を書き込むイタさ…。彼は間違った価値観を他人に押し付け殺してしまったのです。
生きたいか死にたいか。と思うのは本人しかわからないのに…。幼稚で甘ったれで利己的な主人公の考え方に本当にイライラしました。
しかし、この映画は監督の実体験から作られたそうで。彼は異常者ではなく普通にある出来事なのかもしれません。ゴスリングの演技は流石でした。
xyxyの感想・評価
16歳の平凡な少年リーランドは、ある日突然、障害者のライアンを刺し殺してしまう。ライアンはリーランドの恋人、ベッキーの弟だった。少年院に収容されても、事件を起こした理由について何も語ろうとしないリーランドだったが、教官パールと出会い、徐々に心の内を語りはじめる。祖母の死、ベッキーとのすれ違い、長く会っていない父への想い・・・。そこには、世の中にあふれる”哀しみ”を見つめる多感な少年の姿があった。繊細さゆえに心を固く閉ざした少年と、苦しみ、悩み、少しずつ小さな罪を犯しながら生きていく人々。そして、第二の悲劇もまた、唐突に訪れる・・・。
pupil_f27の感想・評価
恋人の弟(知的障害)を殺してしまった青年が主人公だが、両親達と少年院の教師など周りの人間も深く関わっている物語。「涙はあまりにも無力だ」「善は悪を確認するためにあるのかも」哲学的、詩的な台詞が多い。主演のライアン・ゴズリングの表情には惹きつけられ、この世のすべての哀しみを背負っているようだった。
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