2017年7月6日更新

2015年は曲者揃い!観る者を選ぶ賛否両論のキワモノ映画15選

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賛否両論!2015年、良くも悪くも世間を賑わせたキワモノ映画をご紹介

2015年と言えば、『スター・ウォーズ』『007』を始めとしたハリウッド大作の続編が多数公開されるなど、良質な作品が多く登場し映画界がとても賑わったイメージがあるのではないでしょうか。今回は、そんな豊作の年に公開された映画の中から、賛否両論を巻き起こしたキワモノの映画をピックアップしてご紹介します。

1.原作完全無視の園子温ワールド『リアル鬼ごっこ』

リアル鬼ごっこと言えば、独創的な小説を多数執筆する鬼才・山田悠介によるスリラー。これまでに5度の映画化、1度のテレビドラマ化を果たしています。 そして、本作は、そんな人気原作の「名前だけ借り」て、園子温監督が好き勝手に描いた完全オリジナルストーリーです!原作は関係ないので世の女子高生の皆さんは気をつけましょう!宣伝すら信じてはいけないかも…? 「園子温らしさが詰まっている」という肯定的な意見もあれど、「グロいだけで内容が無い」「何が起きているのかよく分からない」「シュールだ」などの様々な切り口で評価されている本作。是非ともご覧いただきたい一作です。

2.評論合戦が巻き起こったジャズ映画『セッション』

『セッション』と言えば、本年度のベスト映画にも挙げる人が多くいるだろうジャズの傑作映画です。監督であるデミアン・チャゼルが自身の経験に基づいて脚本を執筆し、J.K.シモンズ演じる鬼教師の台詞「ファッキンテンポォ!」が一部映画ファンの間で話題にもなりました。 ところが、そんな本作に対しても否定的な意見は少なくないようです。音楽家でありジャズに精通した菊地成孔さんに酷評され、映画評論家の町山智浩がそれに反論するという「評論セッション」が繰り広げられたことをご存知の方も多いはず。 音楽を愛している方が観ると、もしかすると快く思わないのかも知れません。ジャズ好きやミュージシャンは必見ですね。

3.人が人を食べる様を大スクリーンでまじまじと眺めよう『グリーン・インフェルノ』

ホラー映画の鬼才イーライ・ロスによる食人族映画『グリーン・インフェルノ』が公開されたのも2015年です。『食人族』ブルーレイ版が発売中止になりかけたという騒動もあったことが記憶に新しいですが、本作は無事大スクリーンで公開されましたね。 客層はグロ映画ファンのみならず若い女性からカップルまで、幅広い層が足を運んでいる印象でした。日本の未来は明るいですね。 ただ、本作は「食人族」という過激な設定もあり、ある上映劇場でアニメ映画の上映に際した「グリーン・インフェルノ」の予告編の上映中止を求める騒動が起きるなどの問題も目立ちました。食人ブームを一手を担う本作、気になる方には是非とも観ていただきたい一作です。

4.巨匠ゴダール、84歳にして新境地『さらば、愛の言葉よ』

『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』『アルファヴィル』などで有名な巨匠ジャン=リュック・ゴダールによる3D映画であり、カンヌ映画祭で審査員特別賞を受賞しています。本作にはある仕掛けがあり、一部に奇想天外な映像技法を用いているのが特徴です。この映画では確実に「今まで見たことがない映像」を観ることが出来るでしょう。 ストーリーはかなり難解なようで、難しくて寝てしまったという意見も多数。各レビューサイトの意見も否定的なものが目立ちます。ただ、賛否どちらにも共通しているのは「型破りでとんでもない映画」であるということです。映画好きならば観て損のない作品ではないでしょうか。

5.邦画インディペンデントに大旋風!『木屋町DARUMA』

2015年、遠藤憲一や武田梨奈等豪華俳優陣で贈られた自主映画があったことをご存知でしょうか。本作は、裏社会ライターこと丸野裕行が執筆した原作『木屋町DARUMA』を元にして作られました。両腕・両脚を失ったヤクザを借金返済が滞った債務者の家に置き去りにするという、倫理観のかけらもないストーリーです。 実は、本作の原作は内容が過激すぎるとしてタブー視され、出版拒否されてしまったものらしく、映画製作・公開までにも数々の苦労があったそう。映画ファンの間では高い評価を受ける本作、レンタルソフト化は未定のようなので、是非とも公開中にご覧ください。

6.女子大生と大企業CEOとの禁断のSM関係『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』

アメリカでベストセラーとなった官能小説を原作とした『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』も、今年話題になった映画の一つです。本作に出演したダコタ・ジョンソンとジェイミー・ドーナンは一気にスター俳優の仲間入りをするほどでした。強い性描写と夢のような恋模様が特徴で、イケメンとの過激な恋に憧れた女性から人気を博したようです。 ただ、「ストーリーが雑」「意外にラブシーンが大したことがない」と否定意見も多く、映画としてのクオリティには疑問を持つ方も少なくないようです(米レビューサイトimdbにて、10点満点で4点台のスコア)。非現実的な恋に溺れてみたい女子の皆さん、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?

7.日本版X-MEN!?豪華若手キャストが集結した『ストレイヤーズ・クロニクル』

岡田将生、染谷将太、成海璃子、松岡茉優、黒島結菜、本郷奏多などの旬の若手俳優を多数起用した話題作です!主題歌を担当するのは「ゲスの極み乙女。」。予算の関係もあってSF映画が不作の日本映画界に一石を投じる作品であり、大きな話題となりました。 しかし、映画としての評判は高いとは言えないでしょう。「台詞によって説明されてしまうために壮大な世界を表現できていない」「アクションが地味」という意見が目立ちました。 また、何よりも話題になったのは主題歌の「ロマンスがありあまる」の使い方でしょうか。こんなのアリ!?一体どうなっているのか、是非見て確かめていただきたいです。

8.聾唖者の非行を描く、全編セリフなしの衝撃作『ザ・トライブ』

2015年最大の問題作と言えば、この『ザ・トライブ』ではないでしょうか。人によっては映画としての革新的な表現に感心するでしょうし、人によっては嫌悪感すら抱きかねない内容になっています。まさに、観る者を選ぶ映画と言えるでしょう。筆者の鑑賞していた劇場では、途中退出していくお客さんの姿がチラホラ観られました。 聾唖者の少年少女たちが通う学校が舞台となっている、と言えばハートウォーミングなドラマを想像しますが、本作はその真逆の方向に振りきれていく面白さがあります。まさに賛否両論の本作、レンタルが開始されているので是非ご自宅で楽しんでいただきたい。あまりにもカゲキなので、一人で観るのが無難かも?

9.大人気スプラッターホラーシリーズ完結編『ムカデ人間3』

人間の口と肛門を繋げて「ムカデ人間」を作るという奇抜な発想でヒットした第一作『ムカデ人間』のコンセプトが受け継がれ、なんとシリーズ化してしまった問題作。過去2作のキャストが集結し、シリーズ最高峰のブッ飛び加減!集大成として相応しい作品に仕上がっています。 第1作は3人、2作では10人ほどを繋げてムカデ人間を作っていましたが、本作は刑務所を舞台としその500人程度の囚人が被害を受けることとなります。1作目に出演した北村昭博さんも出演しています。スプラッタホラー史上最大級の衝撃を是非とも味わってください!

10.マーベルヒーローの原点を描いた『ファンタスティック・フォー』

アベンジャーズの原点とも言えるマーベルコミックスのヒーローの3度目の映画化作品!マイルズ・テラーやマイケル・B・ジョーダンなど注目の若手俳優を起用して、全く新しい「ファンタスティック・フォー」を描いたリブートです。 ハリウッド超大作でのマーベル映画は平均的に高クオリティなこともあり、アメコミファン・映画ファン双方からの注目が非常に高い作品でした。 ただ、本作の評価は2分されていて、否定的な意見も目立っています。監督と配給元である20世紀フォックスや演者との間で揉め事が起き、撮影がスムーズにいかなかったことが原因の一端であるとも言われています。 本作の公開当時には続編の企画があったものの、今は公式に予定から削除されてしまいました。さて、実際の出来はどうなっているのか・・・。その目で確かめていただきたいです。

11.前代未聞の極道ヴァンパイア映画『極道大戦争』

『オーディション』等の三池崇史による「極道ヴァンパイア」映画。映画界から遠のいていた市原隼人を主演に迎え、奇抜で個性的な設定と頭が追い付かない怒涛の展開で観客を翻弄する新しいホラーアクションがここに誕生!
「サヨナラ、軟弱で退屈な日本映画。誰も望んではいませんが、勝手に初心に戻って大暴れです」
監督自身がこう語るように、邦画史上で観たことのない作品に仕上がっています。 なんと、「カエル」が大活躍するんですよ。どうぞ、寛大な心でご覧下さい。

12.ある意味で三谷幸喜の新境地!『ギャラクシー街道』

今年の邦画シーンをある意味で最も騒がせたのが、この三谷幸喜初のSF映画『ギャラクシー街道』ではないでしょうか。主演級の豪華キャストが集結し、登場人物は全員宇宙人という観客の気を引く作品です! 予告編からなんとも形容しがたい凄まじい狂気を感じる本作ですが、本編は観る者の予想をはるかに上回るほどの禍々しいカオスに包まれていると評判です。 本作によって「三谷幸喜ブランド」が失墜したとも言われるほどに酷評されている本作。そこまで言われていると、逆に気になりますよね。緻密な脚本をウリにヒットメーカーの名を欲しいままにしてきた彼にとっては珍しい言われよう。これこそまさに、観る者を選ぶキワモノ映画と言っていいでしょう!

13.人間がセイウチに変身!?『Mr.タスク』

人間がセイウチになります。何を言っているか分からないと思いますが、「人間がセイウチになる映画」というのが、本作を表現するうえで一番適切な言い回しでしょう。斬新な発想で今までにない新感覚のホラーに仕上がっているという賞賛の一方、アイディアだけのポンコツ映画だとしてこき下ろす意見も目立ちます。 『シックス・センス』の子役として大活躍したハーレイ・ジョエル・オスメントが出演しているという事でも話題になりましたね。今後、カルト映画として語り継がれていくかも…?

14.社会現象にもなった大人気漫画の実写化『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』

人類が巨人に喰われるという衝撃的な設定で人気を博したコミック『進撃の巨人』が実写化されたのも、2015年映画界の一大イベントでした。後篇の『エンド・オブ・ザ・ワールド』と合わせて2部公開となり、夏休み映画の筆頭となったのも記憶に新しいところ。 原作ファンを中心に公開前から実写化が疑問視されていた本作ですが、「巨人や立体起動装置(作中に登場するガジェット)のCGが良かった」という肯定意見と「原作と違いすぎる」「脚本がひどい」という否定意見とが入り乱れ、まさに賛否両論という結果に。 また、映画の内容とは関係ないところで監督やスタッフの発言が取り上げられ、ネットリテラシー問題にまで発展し大騒ぎにもなりました。間違いなく今年の夏は暑かった、そう思わせてくれる映画になっています。

15.今年も豊作!こんなサメ映画はいかがですか?

サメ台風の第3弾!『シャークネード エクストリーム・ミッション』

知る人ぞ知る大人気サメ映画『シャークネード』の第三弾!竜巻に乗ってサメが街に降り注ぐというコンセプトで人気を博し、日本でも一部に熱烈なファンを抱えています。降り注ぐサメの雨にチェーンソーで立ち向かう!あなたも乗るしかない、このビッグトルネードに!

サメ×タコ=シャークトパス『シャークトパス VS プテラクーダ』

こちらも大人気サメシリーズ『シャークトパス』の続編。サメとタコが合体した生物が暴れまわり、人間を食い荒らすという倫理観のかけらもない映画です! 今回はまるでプテラノドンのような見た目の人工生物「プテラクーダ」とシャークトパスが対決!世紀のトンデモバトルにあなたは目を見張ることになるでしょう。次回作のタイトルは『シャークトパス VS 狼鯨』。負けないで、シャークトパス!

今最もアツい!サメ・エンターテイメント『メガ・シャークVSグレート・タイタン』

文字通り巨大なサメであるメガ・シャークが、あらゆる架空の生物と戦う人気シリーズ第4弾!過去に巨大タコや巨大ワニ、機械ザメと闘って来たメガ・シャークが、ついに巨大なロボットと壮絶なバトルを繰り広げます!『進撃の巨人』?『風の谷のナウシカ』?そんなことは気にしなくて良いんです!