2018年1月12日更新

リチャード・リンクレイター監督映画おすすめランキングトップ8

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リチャード・リンクレイター
©Marechal Aurore/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

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リチャード・リンクレイター監督とは

リチャード・リンクレイターは、1960年7月30日生まれ、テキサス州ヒューストン出身の映画監督です。1988年に監督デビューし、1991年に公開された2作目の『Slacker(原題)』がサンダンス映画祭で絶賛され注目を浴びることになりました。 その後、インディペンデント(自主製作映画)で活動を続けた結果、1995年に公開されたイーサン・ホークとジュリー・デルピーを主演にした『恋人までの距離(ディスタンス)』でベルリン国際映画祭監督賞を受賞。 米インディペンデント界の代表的な存在として名を上げることになりました。続編の2004年『ビフォア・サンセット』と2013年『ビフォア・ミッドナイト』では、アカデミー賞脚色賞にノミネートされ、"ビフォアシリーズ"という金字塔を打ち立てた人物です。 2014年には、実際に一人の少年とその家族を12年間にわたり撮影し、リアルな成長と奇跡を描いた『6才のボクが、大人になるまで。』が、ベルリン国際映画祭の最優秀監督賞(銀熊賞)を受賞しました。また、アカデミー賞では、作品賞と監督賞に初ノミネートを果たし、脚本賞では候補にもなっています。 2001年『ウェイキング・ライフ』や2006年『スキャナー・ダークリー』の実写映像をデジタル・ペインティング加工するという新しい撮影方法を実験的に挑戦する一方、2003年『スクール・オブ・ロック』などの大衆向けの作品を撮り上げるという幅広い才能を持ち、2016年秋には『エブリバディ・ウォンツ・サム(原題)』が公開される予定です。

8位:大手ファーストフードチェーン店の裏側を描いた衝撃作【2006年】

Nabe_Tan マックのナゲット事件を受けて。 これは一度は観ておくべき映画。 食の安全を考える。と同時に劣悪な労働環境も知る。普段わたしたちが口にしている物が一体どんな物で、どんな風に作られているのか。 日本では考えられない衛生観念や労働環境だけど、実際にあるわけで。他国の話、他人事で終わらせずに、この映画を観る事で自分が食べる物がどんな物なのか興味を持つ必要性を改めて感じる良い作品。 私達はもっと日常食べる物に無頓着過ぎる。興味を持つ、知る事が始まり。 あと何気にアヴリルとかブルースウィリスとかシレッと出てる。
ジャーナリストであるエリック・シュローサーのベストセラー『ファストフードが世界を食いつくす』を原作に製作された映画。売り上げ好調な大手ハンバーガーチェーンの"ミッキーズ"で発覚した"牛肉パテへの大腸菌混入"の原因を突き止めるため、食の安全性や不法就労などの現代社会の問題を浮き彫りにした衝撃作です。 もともとドキュメンタリー映画として製作する予定でしたが、撮影が困難だと判断されたため、脚本はフィクションとなっています。 バーガー・チェーン“ミッキーズ”のマーケティング部長ドンは、同社のパテから糞便性大腸菌が検出された原因を突き止めるため、コロラド工場に向かいます。そこではメキシコから密入国した不法就労者たちが悪条件で違法労働を課せられていることが発覚。追求すればするほどファーストフード業界の闇を目の当たりするというストーリーです。

7位:ミイラがミイラ取りになる。ドラッギーなアニメーション映像と刺激的な展開【2006年】

Ai_Tsuyoshi リチャード・リンクレイター監督。 現実と幻覚を曖昧にするため、実写映像をアニメーション化した映画。アニメーター30人で15ヶ月かかったらしい。 確かに実際の映像に見える時もある。 物質Dと呼ばれる麻薬の入手経路を探るため、潜入捜査していたボブ。自分も麻薬中毒者になっていく話。 原作者自身も麻薬常習者だから、常習になるとどうなるかが映像も交えてリアル。
近未来のアメリカが舞台で、そこでは"物質D"という"右脳と左脳を分裂させる副作用のあるドラッグが蔓延していました。キアヌ・リーブス演じる覆面麻薬捜査官のボブ・アークターは、"物質D"の供給源を探るため、"おとり捜査"として自らジャンキーになりドラッグの世界へと潜り込みます。 しかし、上司や同僚にも内密に捜査をしていた為、何者かに"ジャンキーとしてのボブ"が密告され、捜査官の立場でもあるボブが自ら監視するというトリッキーな状態に陥ることに。そんな日々を続けるにつれ、ボブの中で"捜査官"と"ジャンキー"という二つの人格が分裂し始め、精神崩壊へと崩れ落ちていく…というストーリー。 実際に演じた俳優の実写映像をもとに、デジタル・ペインティンクを施していく"ロトスコープ"という映像技術で『スキャナー・ダークリー』のダークで怪異的な世界観を生み出した作品です。

6位:ダメなオヤジと落ちこぼれ野球チームの奮闘活躍劇【2005年】

Ai_Tsuyoshi リチャード・リンクレーター監督。 かつて大リーグで投げたことのあるバターメイカーに、少年野球チームの監督の依頼が。 はじめはお酒の飲み過ぎでマウンドに、ぶっ倒れちゃうバターメイカーが、子どもたちの真剣さに少しずつ変わっていく。
2003年『バッドサンタ』のビリー・ボブ・ソーントンを主演に迎え、1967年に大ヒットした『がんばれ!ベアーズ』をリメイクしたファミリー・コメディ作品。 過去にマリナーズのピッチャーとして輝かしい功績を残したモリス・バターメイカー(ビリー・ボブ・ソーントン)でしたが、今では害虫駆除の仕事をしながら、毎日酒をかっくらうのんだくれに落ちぶれていました。 そんな中、弁護士のリズから弱小落ちこぼれ少年野球チーム"ベアーズ"のコーチの依頼をされ、引き受けるものの初戦で惨敗してしまいます。チーム立て直しを決意し、強豪チームへと成長させるため、モリスの血を受け継いだ剛速球を投げる娘・アマンダをチームに引き入れることから物語は始まります。

5位:青春を謳歌する若者たちの騒がしいある一夜の物語【1993年】

KZ_JRAPdaisuki_ タランティーノ人生ベストにあげてる映画。なんか青春だなあ。楽しそう。そしてマシューマコノヒーのただならぬ感。
himitsudan 良かった。夏に観たい。ローリーコクレーンがかっこいいいい。
リチャード・リンクレイターの初期作品、大スターが出演しているわけでもないのに、アメリカでは予想外のヒットを記録した作品でもありますが、舞台背景の分かりづらさのせいなのか、未公開となってしまった青春・コメディの傑作。 1976年テキサスのとある田舎の高校には、先輩から新入生への儀式があります。そんなことは百も承知の新入生たちは、新学期早々、先輩の魔の手からあの手この手で珍騒動を起こしながら逃げ回るのです。先輩たちの容赦なく行われる洗礼に耐えながらも、新しく始まった高校生活に淡い期待を抱く新入生。 そして、学生たちは、夏休み初日の夜にパーティーを企てます。アルコール、ドラッグ、異性交遊、ガンガンなハード・ロックが流れるパーティーで、トラブルが起こらないわけがありません。所々で起こるハプニングに巻き込まれながら、若いからこそ溢れ出るパッションにただ身を任せ、ひと夏の青春を謳歌する学生たちの物語です。 まだ若かりしベン・アフレック、マシュー・マコノヒー、パーカー・ポ­ージー、ミラ・ジョヴォヴィッチが出演しており、当時の初々しい演技が観れるのではないでしょうか。

4位:孤独な落ちこぼれロックギタリストが小学生をプロデュース!?【2003年】

Ran_Moriizumi 教育校の生徒たちをロックで魅力していく様が痛快! 友達とも恋人とも家族とも楽しく気負いなく観ることの出来る作品。 音楽が好きな人、ロックを愛する人は主人公のロックへの情熱に「分かる分かる!」と共感する部分も多いはず。 終始コメディ一辺倒だったが、子供たちのそれぞれの役回りが映画の展開に幅をもたせてくれているような感じで、飽きることなくテンポも良かった。 週末の仕事疲れが吹き飛んで楽しい気分で終われる作品だった。
落ちこぼれロックミュージシャンのデューイ・フィンは、ロックを全身全霊で愛していたがため、熱の篭ったパフォーマンスに前々から嫌気が差していたバンド仲間にクビを宣告されてしまいます。 仕事無し、お金無しで、家賃を滞納していた親友のネッド・シュニーブリーから追い出されそうになり、住まいまでも失いそうになっている時に、ネッド宛で名門私立学校の臨時教師の話が舞い込みます。 ひょんなことからデューイがネッドに成り代わり、規律の多い学校で過ごす生徒たちの前に立つことになりました。元々、お金目当てで始めた仕事で、授業のやる気もなく生徒たちにも興味がなかったデューイですが、ある日、生徒たちに音楽の才能があることを発見し、自分の夢に生徒たちの才能を利用しようとするのです。 主演は、プライベートでもバンド活動をしているジャック・ブラック。デューイを、憎めないおちゃめなキャラクターで熱演しています。

3位:一人の少年と出会う人々と人生観や哲学を語り合うスピリチュアルストーリー【2001年】

Ai_Tsuyoshi リチャード・リンクレーター監督 男の子が生死をさまう夢の中で、いろんな人と会って、生き方を見つめ直していくアートアニメ。 始めて見た感じのアニメ。絵が面白い。哲学的な話がずっとつづくから難しい。
2006年アニメーションムービー『スキャナー・ダークリー』の前作となる、実写映像をもとに、デジタル・ペインティンクを施していく"ロトスコープ"作品。2001年サンダンス映画祭で注目を浴び、各国の映画祭でも独特な世界観で熱烈な支持を受け、前衛的アート・フィルムとして評価を得ています。 青年は、自分の部屋で目覚めますがそこはまだ夢の中。そして、再び自分の部屋で目覚める…。それを繰り返すうちに、自分のいる世界が夢なのか現実なのか曖昧になっていくというストーリー。 夢のサイクルから抜け出すために、外に出た青年は、様々な人たちに出会い、その人たちから「生きるとは何か?」「自分とはなんなのか?」「夢とは?」といった質問を投げかけられます。答えを求める為、青年はさらに先を目指すのです。

2位:実際に一人の少年と家族の12年間を追い描いた超大作【2014年】

k1ller_aka_tKo 12年間に及ぶ継続的な撮影によって生み出された、従来の映画の中に流れる時間軸とは比べ物にならないぐらい生々しくリアルな時の経過をメイソンやその家族の成長や日常を通して体験することができる。各時代に流れる流行歌とともに綴られたメイソンの学生時代の出来事が観る側の思い出とオーバーラップし、約3時間弱の上映時間を一気に駆け抜ける。 すべて観終わった後にふと思った。「あぁ、この映画はここで終わりじゃないんだ、この後もメイソンの人生は続いていくしこれはメイソンの人生そのものなんだ。」と。そう悟った時に観てきた何気ない日常の日々がたまらなく愛おしくなった。人生はかくも短く素晴らしい。
オーディションで選ばれた6歳の少年エラー・コルトレンと、母親役のパトリシア・アークエット、父親役のイーサン・ホーク、また姉役は、リチャード・リンクレイターの実の娘ローレライ・リンクレーターが演じ、4人の俳優が、実際に12年間同じ役で演じ暮らし続けて完成された家族ドラマです。 テキサスの田舎町に暮らす少年メイソンは、6歳の時に両親が離婚し、母親オリヴィアと姉サマンサと3人で母親の故郷ヒューストンに引っ越すことになります。父親メイソン・シニアは、バンド活動が捨てきれず、曲作りの為単身アラスカに旅立ちます。 人生でもっとも大事とされる自己意識を持つ多感な時期に、母親の再婚や義父の酒乱、初恋を経験し、着実に大人の階段を登っていくメイソンJr。18歳になった時にアート写真家という夢を見つけ、同時に大学進学をすることを決め、母親のもとから巣立つことになるのでした。 メイソン少年の6歳から18歳までの12年間だけにスポットを当てるだけではなく、同時に家族たちの関係などが変化していくというドキュメンタリーのような作品です。 第72回ゴールデングローブ賞では作品賞、監督賞、助演女優賞の3冠を獲得しました。

1位:『ビフォア』シリーズ3部作

ビフォアシリーズ
リチャード・リンクレイターと主演イーサン・ホーク&ジュリー・デルピーの3人で脚本を作り上げた人気ラブロマンスシリーズ3部作です。

ある男女が偶然に出会い、一晩語り合い、恋に落ちる。純愛ストーリー第一弾【1995年】

ベルリン国際映画祭監督賞を受賞したラブストーリー。 舞台は90年代のヨーロッパ。長距離列車の中で偶然に出会った異なる国籍の1組の男女。アメリカ人学生のジェシーとフランス人学生のセリーヌ。ごく普通の世間話から意気投合し、そのまま二人はウィーンで途中下車して、当てもなく歩きながら語りあうのです。 しかし、お互いに惹かれ合っていることが分かりながらも、別れの朝が来てしまいます。何か事件が起きることもなく、ただただ、途切れることない男女のユーモアある私的な会話が流れ、視聴者に、"もしかしたら自分にも起こりうるかも"というシチュエーションと恋の始まりの予感のときめきをそのまま映像化された作りから、根強い人気があるようです。

偶然の出会いから9年後、舞台はパリで再び男女は出会う【2004年】

『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』の続編であり、今作から主演のイーサン・ホークとジュリー・デルピーとリチャード・リンクレイターの3人で脚本を手掛け、 第77回アカデミー賞の脚色賞に3人がノミネートされました。 前作のヨーロッパの出会いから9年後の話です。ジェシーは、あの一夜限りの恋を小説として書き上げ、作家になっていました。パリの書店に小説のキャンペーンで訪れていたジェシーは、偶然にも同じ書店に訪れていたセリーヌと出会います。 感動の再会の喜びを分かち合いますが、ジェシーは85分後に出る飛行機で帰らなければならないため、またしても期限付きの恋。二人は、秋のパリを歩きながら、会えなかった間の時間を穴埋めするかのごとく、お互いに思いを語り合うのです。

結婚して夫婦となった二人に訪れる擦れ違い…ラブロマンスの金字塔第3部!【2004年】

ラブストーリーは“恋愛が成就しハッピーエンド”という作品が多くありますが、『ビフォア・ミッドナイト』では、ハッピーエンドのその後、どう恋愛関係を長続きさせることができるのかに焦点を当てているようです。 前作『ビフォア・サンセット』から9年間連れ添っているジェシーとセリーヌは、双子の娘を授かり、パリで幸せに暮らしていました。ジェシーは前妻とシカゴで暮らしている息子が気になり、セリーヌは、今勤めている仕事に不安を感じていて、それぞれ思い悩んでいました。 そんな時ジェシーは、息子のためにアメリカに引っ越すことを提案してしまい、二人の関係に亀裂が走りぎくしゃくし始めてしまいます。 主人公の年齢に合わせて物語が出来ていて、『ビフォア・サンセット 恋人までの距離(ディスタンス)』は20代、『ビフォア・サンセット』は30代、『ビフォア・ミッドナイト』は40代が抱えるリアルな悩みが描かれています。