2017年7月6日更新

アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』声優の現在

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京アニの名を轟かせたアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』

2006年、谷川流の原作小説を京都アニメーション制作でアニメ化した『涼宮ハルヒの憂鬱』。2009年には第2期が放送、2010年2月16日には劇場版が公開されました。 県立北高校に入学した極々普通の男子高校生・キョン。彼の極々普通の日常は、涼宮ハルヒと名乗る少女との出会いによって急速に変化していくことに。ハルヒとSOS団(世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団)を中心に回り始めたキョンの日常的な非日常が描かれていきます。 深夜枠アニメながら、関連商品・楽曲の売り上げはどれも高水準をマークし、爆発的なヒットを誇った2006年上半期の話題作。京都アニメーションを代表する作品になり、「京アニ」の名を全国に轟かせた作品です。

キョン/杉田智和

本作の主人公で、語り手を務めるツッコミ役。「キョン」は叔母に付けられたあだ名で、本名は一度も登場していません。子供の頃は、宇宙人や未来人といった非日常に憧れており、涼宮ハルヒとの出会いでそうした存在との関わりが実現することになります。 最初は、ハルヒが引き起こす非日常の出来事を「傍観者」として眺めているだけでしたが、次第に「当事者」として楽しむように。しかし、ハルヒ絡みの厄介事を背負う苦労人でもあります。 キョンの声は、杉田智和が演じています。2006年に、『銀魂』坂田銀時役とキョン役で主演を務めたことから大幅に知名度を上げ、一躍人気声優になりました。 近年は、話題作でメインキャラクターを担当するほか、ラジオパーソナリティやストーリー原案などマルチな才能を発揮しています。2016年は、『影鰐~KAGEWANI~承』番場宗介役、『マギ シンドバットの冒険』ドラグル役など多数出演しています。

涼宮ハルヒ/平野綾

本作のメインヒロインでSOS団団長(団員その1)。多才な才能を持ち、高い身体能力も兼ね備えた文武両道ですが、「校内一変人」と呼ばれるエキセントリックな性格をしています。 不可思議なものの存在を願う一方で、いるはずがないという矛盾した思考を抱いており、変わった人間や興味をもった人間を次々勧誘しました。実は世界に影響を及ぼす強大な力を秘めており、様々な機関・組織がそれぞれの思惑で接触してきます。 涼宮ハルヒの声は、平野綾が演じています。幼少期から子役としてCMなどに出演しており、『おとぎストーリー 天使のしっぽ』サルのモモ役で声優デビューしました。 涼宮ハルヒ役で初主演を飾ったことで大きく知名度を上げ、『らき☆すた』泉こなた役や『FAIRY TAIL』ルーシーィ・ハートフィリア役といった主要キャラクターを演じることが増えました。2016年4月からは、海外留学のためニューヨークに渡っています。

長門有希/茅原実里

極端に感情表現が少なく、口数も少ないSOS団団員その2。文芸部唯一の部員でしたが、ハルヒが部室を乗っ取ったことによってそのまま吸収されました。 その正体は、情報統合思念体によって造られた、主流派所属の対有機体生命用ヒューマノイド・インターフェイス。情報爆発の中心にいたハルヒを観測すること目的としています。情報を操作する能力を所持しており、物質・天候・時間などに関するあらゆることを可能にすることができます。 長門有希の声は、茅原実里が演じています。2004年に『天上天下』棗亜夜役で声優デビュー。もとは歌手を目指しており、縁あって声優デビュー前にCDを発売しましたが単発に終わっています。 長門有希を演じたことがきっかけで一躍有名になり、2007年にランティスで歌手活動を再開。その後は出演作とのタイアップも次々と決まり、2010年には念願の日本武道館ライブを成功させました。

朝比奈みくる/後藤邑子

キョンたちの1学年上の2年生でSOS団副々団長兼書記(団員その3)。ハルヒによって書道部を強制退部させられ、メイド兼マスコットとして入団することになりました。 その正体は、ハルヒの監視を目的に遥か彼方からやってきた未来人。権限は見習い以下で、組織から情報を与えられない事態もしばしば。長門たちのように突出した能力もないため、ほぼ普通の人間という扱いになっています。 朝比奈みくるの声は、後藤邑子が演じています。1999年に『イケてる2人』桜井兼人役でデビュー。朝比奈みくるを演じたことで一躍有名になり、以降は女性役をメインに活動しています。 自己免疫疾患の持病があり、仕事が多忙になると同時に体調不良を訴えはじめ、2012年に事務所の勧めで入院となり長期休業を発表。同年10月、病院と往復しながら『ひだまりスケッチ×ハニカム』ヒロ役で仕事に復帰し、2014年には退院しています。

古泉一樹/小野大輔

常に笑顔を浮かべたどこか胡散臭い雰囲気のSOS団副団長(団員その4)。高校1年生の5月という中途半端な時期に転入してきたため、“謎の転校生”として勧誘されました。 その正体は、「機関」という組織に所属する超能力者。3年前にハルヒの能力の影響で突然覚醒しており、「閉鎖空間」への侵入とその中で破壊活動を行う「神人」を倒す能力を持っています。 古泉一樹の声は、小野大輔が演じています。デビュー当時は、吹き替えをメインに活動していましたが、2001年『フルメタル・パニック』でアニメデビュー。2005年『AIR』岡崎征人役で初主演を飾り、同年に古泉一樹役で大ブレイクしました。 2016年2月、長年所属したマウスプロモーションを退所し、フリーでの活動を開始。『マギ シンドバットの冒険』シンドバット役や『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』空条丈太郎など多数出演しています。

朝倉涼子/桑谷夏子

キョンとハルヒが所属する1年5組のクラス委員長。美人で人当たりの良い人気者ですが、その正体は長門と同じヒューマノイド・インターフェイスで、急進派に所属しています。もとは長門のバックアップが役割でしたが、ハルヒの観測のため独自にキョンの殺害を企てるなどの行動を起こし始めます。 朝倉涼子の声は、桑谷夏子が演じています。1998年に『彼氏彼女の事情』でデビューを果たし、『シスター・プリンセス』可憐役でブレイクしました。代表作は、『ローゼン・メイデン』シリーズの翠星石役や『魔法先生ネギま!』綾瀬夕映役、『戦国BASARA』シリーズのかすが役などがあります。 2016年は、『シュヴァルツェスマーケン』にズーズィ・ツァブ役で出演しました。

鶴屋さん/松岡由貴

みくるの同級生で親友。常にテンションが高くノリの良い性格をしているため、意気投合したハルヒからSOS団名誉顧問に任命されました。代々続く名家の次期当主で、実家は「機関」の間接的なスポンサー。相互不可侵の取り決めがありましたが、ハルヒとの関係から古泉と関わらざるを得なくなってしまいました。 鶴屋さんの声は、松岡由貴が演じています。劇団に所属しており、子役として関西ローカル番組などに出演。1998年に『夢のクレヨン王国』カヤック役で本格的に声優デビューを果たしました。 大阪府出身の影響で、『おジャ魔女ドレミ』シリーズの瀬尾あいこ役や『あずまんが大王』春日歩役などの関西弁キャラクターを多く演じています。また、同じ作品内で複数のキャラクターを担当することもあり、その演技力の高さが伺えます。

谷口/白石稔

1年5組に所属するキョンの悪友。SOS団の「準団員」として扱われ、口では文句を言いつつも楽しんでいる様子が伺えます。また、さりげない会話から問題解決の重要な鍵を口にすることで、キョンからは機関の一員と疑われたことも。古泉はその件に関して曖昧に濁しているため、真偽は不明になっています。 谷口の声は、白石稔が演じています。幼少期からアニメ業界で働くことを決めていたそうで、2003年の『D・N・ANGEL』出演以降は声優として活動。アドリブだった「WAWAWA忘れ物~」というセリフが話題になり、谷口役で知名度を上げることになりました。 代表作は、『蒼穹のファフナー』シリーズの近藤剣司役や『エリアの騎士』中塚公太役、『日常』阪本さん役など。好青年やヘタレ役からオネェ(オカマ)口調のキャラクターまで幅広く演じています。

国木田/松元惠

1年5組所属で、キョンの中学校からの友人。「相応の学校がある」と言われるほど成績優秀ですが、鶴屋さんに憧れて県立北高校に入学してきたという変わった人物です。SOS団の「準団員」扱いでイベントに駆り出されており、同じ境遇の谷口に比べて協力的な姿勢を見せています。 国木田の声は、松元惠が演じています。1998年にOVA『青の6号』でデビュー。主な出演作は、『古代昆虫王者ムシキング Dキッズ アドベンチャー』古代リュウタ役や『喰霊-零―』三途河カズヒロ役など。デビュー以降、少年の声を多く担当しています。

キョンの妹/あおきさやか

兄と同じく本名不明で、小学5年生のキョンの妹。愛称を耳にするとすぐに使ってしまうため、「キョン」というあだ名を定着させる一因になりました。SOS団や他の登場人物たちのことも愛称で呼んでおり、「シャミ(シャミセンのこと)の歌」という自作の歌をいつも口ずさんでいます。 キョンの妹の声は、あおきさやかが演じています。『さくらももこ劇場 コジコジ』コジコジ役や『ソニックX』クリーム役といった非人間役を演じることが多いほか、美少女ゲームなどで活躍しています。また、時々Shizuka名義で舞台のプロデュース公演も行っています。

シャミセン/緒方賢一

文化祭のための映画製作中に、キャストとしてハルヒが選んできた元ノラ猫。珍しいオスのミケ猫で、撮影終了後はキョンの家に飼い猫として引き取られました。撮影中は人語を話したり、SOS団の引き起こす事件に巻き込まれるなど不思議な経験をしています。 キョン曰く、人語を話す時は「朗々たるバリトン」というシャミセンの声を演じたのは、緒方賢一です。主な出演作は、『宇宙戦艦大和』アナライザー役や『忍者ハットリくん』獅子丸役、『名探偵コナン』阿笠博士役など。1970年代は東映動画(東映アニメーション)の常連で、現在まで第一線で活躍する大御所声優です。

喜緑江美里/白鳥由里

執行部筆頭と書記を兼任する生徒会役員の2年生。行き先がわからなくなった彼氏の捜索を相談し、SOS団の悩み相談者第1号になりました。その正体は、長門や朝倉と同じヒューマノイド・インターフェイス。能力は他の2人と同様と言われていますが、所属も不明の謎の多い人物です。 喜緑江美里の声は、白鳥由里が演じています。1989年に『魔動王グランゾート』ヒルダ役で声優デビュー。1990年代の人気声優の1人で、『姫ちゃんのリボン』野々原愛子役や『幽☆遊☆白書』雪菜役など清純な少女を多く担当しました。2016年は、『かみさまみならい ヒミツのここたま』にパリーヌ役で出演しています。