2020年4月22日更新

カクテルにビール!印象的なお酒が登場する映画23選 泥酔主人公から学ぶアルコールとの付き合い方

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『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』
©Warner Bros. Pictures/LMK/zetaimage

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観るだけで真似したくなる!印象的なお酒が登場する映画を紹介

時にはみんなで楽しく、時には一人でゆっくりと嗜んで!日々のストレス、面倒なしがらみからも開放してくれる「お酒」は心強い存在ですよね。 観るだけでスカッとするビール、色とりどりのカクテルなどに心惹かれて、真似して買ってみたり、自分で作ったりした経験もあるのでは?お酒大好き人間の人は、新年会、お花見、送別会にBBQといったイベントでテンションが上がり、ハメを外したこともあるでしょう……。 この記事では、印象的なお酒が登場する映画をciatr独自にピックアップしました。記事後半では、飲みすぎてやらかした泥酔映画を紹介するので、我が身を振り返る際に参考になるかもしれません。 ※飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります。お酒は楽しく適量で。

1.『カクテル』(1989年)

レッド・アイ

ヘイウッド・グールドによる同名小説を、ロジャー・ドナルドソン監督、トム・クルーズ主演で映画化した青春群像劇『カクテル』。 一攫千金の夢を抱き、ニューヨークへと降り立った青年ブライアン。彼が多くの挫折を乗り越えた末、一人の人間として、バーテンダーとして成功するまでが描かれました。曲芸的なカクテル造りのシーンと、ハーベイ・ウォルバンガーやスクリュー・ドライバー、ハーベイ・ウォールバンガーなどなど……様々なお酒が登場するのも見どころ。 特に印象的なのが、ベースのビールにトマトジュースなどを加えた「レッド・アイ」。生卵が割り入れられており、“赤い目”のように見えるのが名前の由来との説も!バーのマスターが「バーテンダーの朝食だ」と言い、主人公に出したのがこのカクテルです。

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2.『カサブランカ』(1972年)

マム・コルドンルージュ

マイケル・カーチス監督作にして、映画史に刻まれた屈指の名作『カサブランカ』。ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマンの共演によるラブロマンスです。 物語の舞台は、フランス領モロッコのカサブランカ。主人公リックが営むバーに、パリ時代の元恋人イルザが反ナチス活動家の夫ラズロを伴って来たことから、彼の運命は大きく変わります。本作は名言の宝庫として有名ですが、リックがパリのバーでイルザに贈った「君の瞳に乾杯」は、世界一有名な口説き文句と言っても過言ではありません。 この時にリックが飲んだシャンパン・カクテルのベースが、フランス産の「マム・コルドンルージュ」で、ラズロが仲間と密会するシーンでも登場。その他に、ラズロがリックの店で最初に頼んだお酒として、ホワイトキュラソーの一つ「コアントロー」も登場しました。

3.『ショーシャンクの空に』(1994年)

ストロービール

ショーシャンクの空に
©COLUMBIA

スティーブン・キングの小説『刑務所のリタ・ヘイワース』を、ティム・ロビンス、モーガン・フリーマンの主演で映画化した人間ドラマの名作です。 ショーシャンク刑務所を舞台に、無実の罪で収監されたアンディと古参の囚人レッドの友情、アンディが起こした奇跡の数々が描かれました。本作で印象的なのが、元銀行副頭取だったアンディが看守長の遺産相続について助言し、見返りにビールを奢ってもらうシーン。 この瓶ビールの銘柄は、アメリカ・デトロイト生まれの老舗「ストロービール」です。何年も、何十年も飲めなかったビールの味に、嬉しそうな表情を浮かべる囚人たち。アンディは看守や囚人仲間から一目置かれ、これをきっかけに居場所を見つけるという意味でも、とても重要なシーンでした。

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4.「007」シリーズ(1962年~)

スカイフォール ジェームズ・ボンド ダニエル・クレイグ
© MGM/Columbia Pictures Photographer: Francois Duhamel

イアン・フレミングのスパイ小説シリーズを原作とする、大人気「007」シリーズ。初代ボンドこと、ショーン・コネリーが主演した「ドクター・ノオ」以来、多数の作品が製作されました。 本作は“殺しのライセンス”と「007」のコードネームを持つ、イギリスの秘密情報部「MI6」の諜報員、ジェームズ・ボンドの活躍を描くスパイ・アクション映画の金字塔です。劇中でボンドが「ウォッカ・マティーニを、ステアせずシェイクで」と注文するお酒は「007」の定番になっており、彼のこだわりが溢れる一杯。 最初の登場は第1作目で、ボンドがジャマイカのホテルにチェックインした後、ルームサービスで頼むシーンでした。他にも、「スカイフォール」の50年物のマッカラン、「カジノ・ロワイヤル」のボンドガール・ヴェスパーの名を冠したマティーニなど、様々なお酒が出てくるので必見!

5.『キングスマン』(2015年)

ダルモア62

マーク・ミラーとデイヴ・ギボンズによる漫画を、オスカー俳優コリン・ファースの主演で実写映画化した、「キングスマン」シリーズの第1弾。 世界を股にかける最強のスパイ機関「キングスマン」の活躍と、その候補生として見出され、亡き父の背中を追う主人公の姿を描くスパイ・アクションです。本編の冒頭にて、敵に拉致されたアーノルド教授が「ダルモア62」を飲ませてもらえると聞き、目の色を変えるシーンがあります。 このお酒は、スコットランド・ハイランド地方で作られたシングルモルトウィスキー、ダルモアの62年物ですが、本作のものは一味違います。何がすごいかと言うと、2006年にシンガポールの空港で12本のみ限定販売された中の1本で、世界最高額(正規品として)のスコッチ! ちなみに、最後の1本は1500万円で売れたという、とんでもない最高級品なのです……。

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6.『猟奇的な彼女』(2003年)

チャミスル

『猟奇的な彼女』は、韓国で大ヒットしたネット小説を主演のチョン・ジヒョン、チャ・テヒョンの共演で映画化し、日本でも話題を呼びました。 心優しい大学生・キョヌが、夜の地下鉄で泥酔した美女“彼女”を介抱したことから、凶暴な彼女に振り回される姿を描く異色のラブストーリー!彼女は酒癖が悪く、キョヌと一緒にドーナッツ屋へ行った後に立ち寄った居酒屋でも、「チャミスル」というお酒を煽っていました。 韓国の焼酎は「ソジュ」と呼ばれており、ソウルのシェアNo.1がチャミスルなんだとか!日本のものより甘く、彼女はストレートで飲んでいました。本作に登場するお酒、さらに地下鉄の車内広告までもチャミスル一色で、鑑賞後は脳内に刷り込まれているかもしれません。

7.『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』(1987年)

テキーラ・ラピド

フィリップ・ジャンのベストセラー小説を、彼自ら脚色して脚本を手がけ、名匠ジャン=ジャック・ベネックス監督が映画化しました。 海辺で暮らす作家志望の青年ゾルグと、愛に奔放な美少女・ベティの激しい肉欲の日々、狂気的な愛の結末を描いたラブストーリーです。冒頭の出会いのシーンで、ゾルグがベティに「一気に飲め」と勧めていたのが、彼お気に入りのお酒「テキーラ・ラピド」でした。 グラスにテキーラと炭酸類を半々に注ぎ、ふきんなどで蓋をしてテーブルにガン!と叩き付け、泡が吹き出た瞬間に一気飲みする飲み方です。日本では「ショット・ガン」と呼ばれていますね。ベティたちがとても楽しそうに酔っ払っていて、思わず真似したくなるでしょう。

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8.『夜は短し歩けよ乙女』(2017年)

偽電気ブラン

森見登美彦による同名小説を、監督の湯浅政明など同じく森見原作のアニメ『四畳半神話大系』のスタッフが集結し、星野源主演でアニメ映画化した作品。 冴えない大学生の“先輩”と、彼が想い寄せるクラブの後輩“黒髪の乙女”の恋のてん末を、京都の四季の風景や仲間たちが巻き起こす珍事件とともに描きました。本作に登場するのは、浅草にある「神谷バー」の創業者が考案したとされるカクテル「電気ブラン」を真似た、“偽”電気ブランです。 乙女は底無しのうわばみで、先斗町で密かに流行する偽電気ブランを求め、卸売りをしている高利貸しの老人・李白を探すシーンがあります。2人はひょんなことから飲み比べすることになり、いかにも酒に強そうな老人が女子大生に敗北する、衝撃的なシーンでした。

9.『カイジ 人生逆転ゲーム』(2009年)

ビール

福本伸行による漫画『賭博黙示録カイジ』を、主演の藤原竜也、香川照之、天海祐希ら豪華俳優陣の共演で実写映画化した「カイジ」シリーズの第1弾です。 負け組人生を送る主人公・伊藤カイジを中心に、それぞれの理由で負債を抱えた者たちが、人生の逆転を狙い数々のゲームに挑む様が描かれました。カイジは「限定ジャンケン」ゲームの後、強制労働施設送りになるのですが、ここでは嗜好品も手に入りません。 カイジは「金を貯める」と決め、大槻班長がビールやおつまみをぼったくり価格で物販しても無視すると、大槻はカイジにビールを奢るのです。これも大槻の計算ですが、カイジはあまりの旨さに涙を浮かべ、シリーズお馴染みの名言「キンキンに冷えてやがる……!」と叫びました。

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10.『海街diary』(2015年)

梅酒

吉田秋生の同名漫画を、『万引き家族』の是枝裕和監督が映画化した作品。綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆や広瀬すずらが共演し、第39回日本アカデミー賞最優秀作品賞などを獲得しました。 鎌倉で暮らす香田家の3姉妹が、10年以上前に家を出た父が遺した母親違いの四女・すずを引き取ることになり、家族の形を模索する人間ドラマです。香田家の庭には梅の木があり、祖母の代から毎年、梅の実を収穫して「梅酒」を作るのが伝統になっていました。 登場するのは、三女の千佳の提案で、サッカーでゴールを決めたすずを祝うシーン。薄く作った梅酒で乾杯するはずが、間違って焼酎の梅酒を注いでしまいます。酔ったすずは以前の家族への怒りを爆発させ、これを機に姉妹たちが打ち解けていく、とても印象的なシーンです。 その他、すずが幸のために作ったり、祖母お手製の梅酒を母に譲る様子なども描かれました。

つい飲み過ぎちゃうあなたにおすすめの泥酔映画13選!

新年会、お花見、送別会にBBQ……。年中なにかと理由をつけては飲み会を開きたがるお酒大好き人間のみなさん!つい飲み過ぎて、失敗しちゃった経験はありませんか? そんなお酒大好き人間におすすめする、飲み過ぎてやらかしちゃった人々を描いた泥酔映画を13本集めてみました。お酒あるあるネタで大いに笑いつつ、我が身を振り返り自戒しましょう。

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1.『べガスの恋に勝つルール』(2008年)

酔った勢いで結婚しちゃった!?

ラブコメの女王キャメロン・ディアス主演で、お酒がきっかけのあり得ない恋の始まりを描いた本作。 酔った勢いで見知らぬ相手と結婚してしまうというもの。キャメロン演じるキャリアウーマンのジョイは、婚約者に振られたウサを晴らすためラスベガスへ。ハメを外して泥酔した彼女が目覚めると、隣には見知らぬ男性ジャック、そして左手の薬指には結婚指輪が……。 慌てて結婚を無効にしようとするものの、カジノで稼いだ大金の所有権を主張する二人に裁判官が命じじたのは「半年間夫婦として過ごす」こと。キャリアウーマンとダメ男の結婚生活が始まります。

2.『スプリング・ブレイカーズ』(2013年)

お酒飲んで羽目外し過ぎ

『KIDS/キッズ』(1995年)『ガンモ』(1998年)など、アルコールやドラッグに溺れるティーンエイジャーの自堕落でリアルな日常描写に定評のある監督ハーモニー・コリン監督による本作。 退屈な田舎町を抜け出し春休みにフロリダ旅行に行くことにした女子大生4人組。足りない旅費を強盗で稼ぐというトンデモな案を思いつき、あっさり成功してしまいます。旅行を満喫する彼女たちでしたが、謎の男エイリアンと接触したことから、しだいに裏社会へと足を踏み入れていきます……。 本作の見所はなんといっても旅行先での4人組のハメの外しっぷりでしょう。 大音量の音楽に大量のお酒!見ているだけで酔いが回りそうです。

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3.『おとなのけんか』(2012年)

酒の勢いでつい本音を暴露

お酒の力のこわいところは、普段は真面目で冷静な人をも変貌させ、本性を露わにさせてしまうろころです。 本作の主人公は二組の夫婦。11歳の子供同士の喧嘩を解決するため親同士で話し合いをするために集まります。最初は平和的に解決するはずでしたが、お酒が入りついつい余計なことを言ってしまう者が現れ、さらにけんかを始める者、嘔吐する者まで…。まさにぐだぐだな飲み会の地獄っぷりをリアルに表現したコメディ作品。 『ローズマリーの赤ちゃん』(1968年)や『戦場のピアニスト』(2002年)で知られる巨匠ロマン・ポランスキーがメガホンを取りました。

4.『21オーバー 最初の二日酔い』(2013年)

成人になった瞬間に潰れた男

アメリカでお酒が飲めるようになる21歳の誕生日を祝うために、悪友とともに街へ繰り出した医大生のジェフ。人生初の飲み会は一杯だけで切り上げるつもりでしたが、泥酔した挙句大騒動を巻き起こします。 『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(2009年)の脚本家ジョン・ルーカスとスコット・ムーアのコンビが監督を務める本作。 映画の見所は、21になりたてのジェフ・チャンの暴走っぷり!裸の状態で、下半身に強力接着剤でクマのぬいぐるみがはりついているビジュアルが最高です。さらに『セッション』(2015年)のマイルズ・テラー、『ピッチ・パーフェクト』(2015年)のスカイラー・アスティンなど、意外と豪華なキャストな点も必見。 ちょっと1杯のつもりが、1杯で済まずに翌朝後悔というのは、お酒好きの人ならあるあるネタですね。年齢とともに上手な断り方と強い意志を身につけられたら良いのかもしれませんが、なかなかそうはいかないものです。

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5.『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(2009年)

目を覚ましたら「ここはどこ?」

独身最後の夜を祝うべくラスベガスに集結した新郎と悪友3人。翌朝目覚めると、一人の歯が抜けており、部屋にはトラと赤ちゃん。さらに肝心の新郎の姿が見当たらない! 3人の男たちが記憶を辿りながら新郎の行方を探します。 記憶の飛んだ二日酔いの朝に、僅かな記憶と残された手がかりから昨夜の行動を推理する本作は、世界中で大ヒットを記録。まさに泥酔映画の決定版ともいうべきコメディ作品です。

6.『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』(2008年)

酔った勢いで妊娠

酔った勢いで子供ができてしまうなんてこともあるのです。無職のベンとしっかり者のアリソンは、バーで意気投合。お酒の勢いでそのまま一夜限りの関係に。2ヶ月後アリソンに呼び出されたベンは、妊娠を告げられます。 産むことを決意したアリソンとベン。数カ月後に産まれてくる子の親となるべく、二人は協力を誓い、徐々に成長します。 『40歳の童貞男』(2006年)など数々のコメディ作品を生み出したジャド・アパトーの監督・脚本・製作を担当した本作。仲間とお酒を飲んで盛り上がるのも良いけど、行動には結果が生まれるという点を改めて教えてくれます。

7.『バチェロッテ あの子が結婚するなんて!』(2013年)

女子会で飲み過ぎた

おデブで冴えない友人の結婚を素直に喜べないレーガン、ジェナ、ケイティの独身女子3人組。結婚式前夜のバチェロレッテパーティーは険悪な雰囲気になり、さらにウェディングドレスはビリビリに。果たして3人は、挙式当日までにウェディングドレスと友情を修復することはできるでしょうか……というストーリーの本作。 寂しい独身女性の心情を赤裸々に描いたセリフや演出が話題になりました。いくら寂しくても鬱屈してても、ここまで飲みすぎるのはやめておこうという気持ちにさせられます。

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8.『恋するベーカリー』(2010年)

酔った勢いで元夫と復縁

夫と離婚し3人の子供を女手一つで育て上げたジェーン。ベーカリーの経営に成功し、子供たちは巣立ち、友人に囲まれ何一つ不自由していないように見える彼女でしたは、心のなかでは満たされない思いを抱えていました。 旅先で偶然であった元夫のジェイクと、酔った勢いから復縁。独身時代のようにジェーンに夢中になるジェイクでしたが、一方でその関係に疑問を抱いたジェーンは……。 熟年男女の恋愛をテーマにした『恋愛適齢期』(2004年)のナンシー・マイヤーズ監督が、『プラダを着た悪魔』(2006年)のメリル・ストリープを主演に迎えてメガホンを取った本作。お酒の力を借りれば、きっと人生は何歳になってもやり直せるはず……。

9.『ライオット・クラブ』(2014年)

飲み過ぎてお店に大迷惑!

イギリスの名門オックスフォード大学の中でも、上流階級の超エリートだけが入会を許される秘密のサークル「ライオット・クラブ」。新入生のマイルズとアリステアの歓迎会が郊外のパブで開かれることになりますが、そこで彼らが目にした光景は……。 ライオット・クラブの激しい飲み会の様子をひたすら映し出した本作。エリートの彼らにもそれぞれ事情や悩みがあり、それらをぶつけるかのように飲みまくり暴れまくり店を破壊する姿はまさに圧巻。あまりにも悲惨な光景に、嫌悪感を抱く方もいるのではないでしょうか。 他人のふり見て我がふり直せ。本作を見るとお酒好きの人でも、日頃の憂さを晴らすためにお酒に頼りすぎるのはやめようと思わされるはずです。

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10.『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』(2014年)

ハシゴしすぎて宇宙人と戦闘に!?

かつて果たせなかった「町中のパブを一晩で全店制覇」を果たすため、20年ぶりに故郷に集まった中年5人組。昔話に花を咲かせているものの、周囲に人々の様子がなんだか変。実は町は宇宙人に乗っ取られ、町の住人はロボットにすり替えられていたのです……! お酒を飲むとなぜか昔のことを鮮明に思い出してしまうという人は、多いかもしれません。酔っ払ったときに目の前にあらわれる、昔の姿のままの懐かしい人々。中には既に亡くなった人の姿も……。 しかし本作ではそれらは、宇宙人に作り出されたロボットとして、主人公たちに襲いかかります。さらに酔った頭では、一体誰が本物で誰がロボットかわからない! 酩酊感とSF感は確かに似てるかもしれません。

11.『ネイバーズ』(2014年)

若者のペースに合わせて二日酔い

子供のために平穏な生活を望むマック夫妻の隣に引っ越してきたのは、騒ぎたい盛りの男子大学生集団。当初は夫妻も彼らのパーティーに参加し、若者のノリを微笑ましく感じていたものの、あまりのうるささに通報したことから、隣人同士の熾烈なバトルが始まります。 本作の見所は、男子大学生たちの体育会系の激しい飲みっぷり。飲み会のコンセプトやイッキのコールを次々と考え出したり、若い時ってなんでこんなバカバカしいことばかり思いつくんだろうと思ってしまいます。しかしそんな彼らもいつかは大人になる日が来るので、温かい目で見守ってあげましょう。 ザック・エフロン演じる大学生のリーダーとセス・ローゲン演じる一家の父親のダンスバトルも必見です。

12.『荒野の千鳥足』(1971年)

飲み過ぎて人生破滅

『ランボー』(1982年)で知られるテッド・コッチェフ監督がオーストラリアの作家ケネス・クックの小説を映画化した、1971年公開の本作。 真面目な小学校教師が遠距離恋愛中の恋人に会いに行く途中、ブンダンバヤという砂漠の中の奇妙な街で一泊したことから悲劇は始まります。住人に勧められるがままにビールを飲み過ぎてしまった彼は、今まで手を出さなかった賭博や狩猟、さらには人妻との不倫まで経験。たった数日であれよあれよと人生破滅の道をまっしぐらに突き進みます。 お酒が彼の秘められた欲望を暴き出すトリガーとなってしまったのでしょうか?あまりに醜悪な堕落っぷりに呆然としてしまうこと間違いなしです。「酒は飲んでも飲まれるな」を改めて肝に銘じたくなる作品です。

13.『ドランクモンキー 酔拳』(1978年)

いや酔わないと戦えないんだよ!

カンフー道場の跡継ぎでありながら、不真面目で堕落したフェイフォン。見かねた父の命令でカンフーの達人ソウ・ハッイーのもとで修行を積むことに。厳しい修行に耐え、心を入れ替え、酔えば酔うほど強くなる秘伝の拳法・酔八仙を習得したフェイフォンは、父の道場を守るために戦います。 ジャッキー・チェンが初めて日本に紹介され、ジャッキーブームの火付け役となった本作。お酒を飲むほど強くなるなんて、お酒好きには夢のような設定です。 しかしジャッキー・チェンは、本作公開35週年を迎えた際のインタビューでは、本作が名作であることを認めたうえで、酔って人を殴る映画が大流行したことに対し現在では複雑な気持ちを抱いていることを明かしました。たしかに仰る通り……!

泥酔映画の醜態を戒めにして楽しくお酒を飲もう!

今回は、印象的なお酒が登場する映画と、戒めの意味を込めて泥酔映画を紹介しました。ビールや梅酒は日本人も馴染み深いですが、世界には本当にたくさんのお酒がありますね。 カクテルは意外と度数が高いですし、『ベティー・ブルー』の飲み方は一歩間違えると危険なので、自分の限界を知った上で試してみてください。有名な“酒は飲んでも飲まれるな”を合言葉に、くれぐれも飲み過ぎには注意して、楽しくお酒を飲みましょう!