2017年11月30日更新

マギー・スミス、マクゴナガル先生役のベテラン女優にまつわる6のこと

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マギー・スミス ハリー・ポッター マクゴナガル先生

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1.映画デビューは1956年

マギー・スミス(本名:デイム・マーガレット・ナタリー・スミス)は、1934年12月28日にイギリスのエセックス州で生まれた女優です。 マギーは、オックスフォード大学で演劇を学び、1950年にオックスフォードの劇場で女優のキャリアをスタートさせ、『Child in the House(原題)』(1956年)の端役で映画デビューしました。 『ミス・ブロディの青春』(1969年)ではアカデミー賞主演女優賞を、『カリフォルニア・スイート』(1978年)にはアカデミー賞助演女優賞を受賞し、2度のオスカーに輝いています。

マギー・スミスは60本以上の映画やテレビ作品に出演してきた世界的に著名な女優であり、1990年にイギリス王室より、大英帝国勲章第2位を叙勲しています。 齢を重ねてもマギーの活躍は著しく、『ハリー・ポッター』シリーズでは、グリフィンドールの寮監でハリーたちの良き理解者であるマクゴナガル先生を、イギリスの貴族階級社会を赤裸々に描き大ヒットしたドラマ『ダウントン・アビー』(2010-2015年)では、先代の亡きグランサム伯爵の奥方、バイオレット演じています。

2.アカデミー賞を二度受賞

初めてのアカデミー賞主演女優賞を獲得

マギー・スミスは、『ミス・ブロディの青春』(1969年)で主演女優賞を獲得しました。 物語の舞台は、1932年スコットランド首都のエディンバラにある伝統を重んじる保守的な女子高校です。 マギーが演じる歴史教師のジーン・ブロディは、その自由奔放な思考や振る舞い、その型破りさから、保守的な考えを持つ校長や教員などからは疎まれている反面、女子生徒らからはとても好かれていました。 ジーンの自由奔放さや強さ、また教師として、そして女性としての顔、様々な顔を演じるマギーの演技は必見です。

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映画の中では受賞を逃したが...

この作品は、ハリウッドにある高級ホテルで繰り広げられている4つのストーリーを描いたオムニバス映画です。 マギー・スミスはその中のひとつで、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされながらも受賞を逃して落ち込む女優、ダイアナ・バリー役を演じています。 映画の中ではアカデミー賞の受賞ならずでしたが、実際にはこの役でマギーはアカデミー賞助演女優賞を獲得しました。

3.『ハリー・ポッター』シリーズでマクゴナガル先生を演じる

『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001年)では、最初のシーンで住宅街にいる一匹の猫がマクゴナガル先生であったことが強く印象に残っている人も多いのではないでしょうか。 『ハリー・ポッター』シリーズは小説の方が先にあり、その後映画化となりましたが、シリーズでマクゴナガル先生を演じたことについて、

マクゴナガル先生を演じるということは、大きな挑戦になるだろうと最初に思いました。でも結果10年という十分なほど長い期間、マクゴナガル先生として歩んだのです。

と、語っています。

4.『ハリー・ポッターと死の秘宝PART2』制作秘話とは?

『ハリー・ポッターと死の秘宝PART2』(2011年)では、亡くなったダンブルドア校長の座に魔法薬学教授のセブルス・スネイプが座っています。 表向きにはハリー・ポッターを捉えようとするスネイプ先生ですが、それをグリフィンドールの寮監マクゴナガル先生が制止し、スネイプ先生とマクゴナガル先生が一騎打ちをするシーンがあります。 このシーンは、映画では別のキャラクターがスネイプ先生と闘うという筋書きに代わっていたのですが、原作小説作者のJ.K.ローリングが、この場面はマクゴナガル先生にとって重要な場面であるため小説同様の配役にすべきだ、と主張。 マギーは撮影時に76歳でありましたが、小説と同じ配役で描かれ、結果、このシーンはマクゴナガル先生の魅力を存分に引き出し、広く共感を呼ぶこととなりました。

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5.ガンを克服

マギー・スミスは、2007年に乳がんであることがわかりました。 その後、手術し闘病生活を送り、一時は手すりにつかまっていないと立っている事もままならない状態だったようです。 また、闘病中に「ハリー・ポッターと謎のプリンス」の撮影にも参加しており、当時のことを振り返ったマギーは、治療で頭髪が無くゆで卵の様な頭だったから、かつらは難なく付けられた、とユーモアも交えながら述べています。 マギーはすでに乳がんを克服し、完治させ、女優業に励んでいます。

6.ベテラン女優マギー・スミスの名言

世界的に著名で数々の作品に出演しキャリアを積み、多くの俳優が渇望するアカデミー賞を2度獲得したマギー。 そんな彼女は自分の女優人生について、 「私はオスカーを2度獲得していますが、演技のことはまだ分かっていないの。」 と語っています。 80歳となった今なお活躍し続けるマギーの秘訣は、演技に常にストイックで探究心に溢れていること、かもしれませんね。