2024年1月29日更新

サスペンス・ミステリードラマのおすすめ人気ランキング!日本と海外の作品を厳選【2024年最新】

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『アンナチュラル』 石原さとみ
©TBS

ミステリー・サスペンスドラマは事件や謎を解決するだけ?いえいえ、それだけではありません。 いかに視聴者を裏切るかを考えに考えた脚本が見事な作品の他に、FBIやCIAを舞台にした映画顔負けのスケールが魅力の作品など、ドラマによって見どころはさまざま。今回は、ciatr編集部のおすすめサスペンスドラマを紹介していきます。

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1位『アンナチュラル』(2018年)

数々の賞を総なめにしたミステリードラマ

アンナチュラル
©TBS SPARKLE/TBS

不自然死(アンナチュラル・デス)の解剖率を上げるために設立された不自然死究明研究所、通称UDIラボを舞台に、遺体から事件の謎を解明していくオリジナルドラマです。主役の三澄ミコトは、石原さとみが演じました。 毎回取り上げられる事件は悲惨なものが多く、メインキャラクターの生い立ちも壮絶な設定。それでも多くの視聴者に愛されたのは、いい塩梅でコミカルなシーンを盛り込みつつ、それすらも伏線として回収していく面白さがあったからだといえるでしょう。 また、主題歌の『Lemon』がドラマの世界観にぴったりとはまり、大ヒットを記録しました。無事に事件が解決しても、どこかやりきれない現実的なストーリー展開に、引き込まれてしまうはずです。

2位「古畑任三郎」シリーズ(1994年〜2006年)

三谷幸喜×田村正和でドラマ史上に残る傑作

『古畑任三郎(第1シリーズ)』
(C)フジテレビジョン/共同テレビジョン

三谷幸喜脚本、田村正和主演で、1994年4月に放送が始まった本シリーズ。その後3シーズンに渡って、スペシャル含めを全42話が放映された大ヒットドラマです。 毎回ドラマの冒頭で、真犯人によって遂行される完全犯罪。そのアリバイやトリックを、警部補の古畑任三郎が、巧みな推理で暴いていくという、いわゆる「倒叙もの」推理の傑作です。一話完結で、毎回犯人役が豪華キャストという点も話題になりました。 展開の面白さはもちろんですが、なんと言っても田村正和が作り出した古畑任三郎の個性的なキャラクターがドラマの魅力です。 黒のスーツ、ノーネクタイ、サスペンダー、ロングコートという黒づくめのいでたち 。愛用の足は自転車という設定が、田村正和の個性とマッチし、紳士的でありながら、いたずら好きでチャーミング。鋭い推理力に巧みな話術で、伝説的キャラクターになりました。

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3位「SPEC」シリーズ(2010年〜2013年)

肉体派と天才派の名コンビが奇怪な事件を解決

『SPEC~天~ 警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿』

超能力や特殊能力を持つ“スペックホルダー”による常識では考えられない不可解な事件を捜査する部署・未詳。未詳ではIQ201の頭脳を持つ変人・当麻紗綾と、警視庁特殊部隊(SIT)出身で叩き上げの瀬文焚流がタッグを組み難解な事件に挑んでいくというストーリーです。 当麻と瀬文の男女コンビながら一切恋愛感情はない、バディものとなっているのが見どころの1つ。さまざまなスペックホルダーが登場し、各話に伏線が散りばめられているのもポイントです。クライマックスで一気に回収される伏線は見事の一言に尽きます。 シリアスなストーリー展開ながら、小ネタや個性的なキャラクターが登場し軽く観ることのできるドラマです。2010年から2013年までドラマや映画になり、多くの人を魅了する人気シリーズ作品となっています。

4位『Nのために』(2014年)

切なさがあふれる純愛ミステリー

メインキャラクター全員のイニシャルにNがつく『Nのために』。2013年に放送された、湊かなえ原作の『夜行観覧車』のスタッフが再結集したことでも話題になりました。 物語は10年前に起きた野口夫妻殺人事件で実刑判決を受けた西崎が、刑期を終えて出所するシーンから始まります。その現場に居合わせた主人公の杉下と成瀬が、地元・青景島で起こった放火事件の現場にもいたことから、当時駐在員をしていた高野が真相を聞き出そうと奔走します。 二つの事件の曖昧さや複雑に絡み合う人間関係を、丁寧かつ明解に描いているのは湊かなえ作品ならでは。タイトルのNは、一体誰のことを示しているのか。ぜひドラマを観て確認してみてください。

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5位「トリック」シリーズ(2000年〜2003年)

マジシャンと物理学者のコンビが謎を解く

ドラマ TRICK トリック
©テレビ朝日・東宝

テレビ朝日系列で、シリーズ第1作は2000年7月から、第2シリーズが2002年1月から放送された他、複数回に渡るスペシャルが製作された推理ドラマシリーズです。 仲間由紀恵演じる自称天才奇術師の山田奈緒子と、 阿部寛演じる日本科学技術大学物理学教授・上田次郎のコンビが、超常現象や事件のトリックを暴いていきます。 推理ドラマでありながら、二人の独特のキャラクターからうみだされるコメディ要素も満載。 「お前のやったことは全てお見通しだ!」が決め台詞の貧乏マジシャン・山田奈緒子と、態度がデカいが気は小さい上田次郎の絶妙な掛け合いが絶品です。 小ネタを散りばめた独特の演出もウケ、大ヒットシリーズとなりました。

6位『最愛』(2021年)

15年前の事件が巻き起こすサスペンスラブストーリー

ドラマ『最愛』

2021年にTBSで放送された金曜ドラマ『最愛』は、『アンナチュラル』でおなじみの新井順子プロデューサーと塚原あゆ子監督によるタッグで生み出された作品です。 殺人事件の重要参考人となった実業家の真田梨央と、梨央の初恋の人であり事件を捜査する刑事、何が何でも梨央を守ろうとする弁護士の3人が中心となって巻き起こるサスペンスラブストーリーとなっています。 ラブストーリーとしてもサスペンスとしても魅力的なドラマで、完全オリジナルストーリーのため結末が予想できずハラハラするドラマです。それぞれの“最愛”が明らかになる怒涛の展開の最終回は、瞬きするのを忘れるほど。 15年の時を経たラブストーリーにも注目です。「犯人は誰?」という謎解きと、登場人物の美しい関係性に惹き込まれてしまうでしょう。

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7位『ガリレオ』(2007年)

映画も大ヒット!物理学者が謎を解く人気シリーズ

東野圭吾の推理小説「ガリレオ」シリーズが原作のこのドラマは、福山雅治を主演に迎えて製作されました。連続ドラマはフジテレビ系の月9枠で放送され、映画やスペシャルドラマも製作された大人気シリーズです。 それまでの月9ドラマはラブストーリーが主流でしたが、このドラマがヒットしてからは、ミステリーを含むさまざまなジャンルのドラマが放送されるようになりました。第1シリーズでは、主人公の湯川と柴咲コウ演じる内海のつかず離れずの関係に、もどかしい思いを抱いていた視聴者も多かったはず。 その他にも湯川が指導するゼミ生や万年助手の栗林との、コミカルな掛け合いも見どころです。基本的に1話完結ですが、ぜひ第1シリーズから観てみてくださいね!

8位『眠れる森』(1998年)

人生のやり直しは不可能、豪華出演者による名作ミステリー

1998年、木村拓哉主演で話題となった名作ミステリー『眠れる森』。脚本は野沢尚です。 親からの精神的虐待などによって心に深い傷を負ったアダルトチルドレンと周囲の人間関係を描きながら、「記憶と脳のメカニズム」を描き話題となりました。 15年前の殺人事件で生き残った少女だった大庭実那子が、「15年目の今日、眠れる森で会いましょう」と書かれた古いラブレターを見つけたことから物語は動き出します。 実那子を待ち受けていた謎の男は、何を知っているのでしょうか。事件の真相や本当の犯人は誰なのか、先の展開が気になるドラマとなっています。 当時、人気絶頂だった木村拓哉が単なるイケメンではなく変わった謎の男を演じているのも見どころの1つ。台詞の1つ1つが哲学的で、惹きつけられる人が続出しました。

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9位『沙粧妙子-最後の事件-』(1995年)

まるでジェットコースター、息もつかせぬストーリー展開

1995年にフジテレビの水曜劇場枠で放送されたミステリードラマ。浅野温子主演で重厚なサスペンスストーリーが話題となりました。 警視庁捜査一課の警部補・沙粧妙子が猟奇殺人犯を捜査するストーリー。異常犯罪者の猟奇的な事件を軸に謎が謎を呼び、当時の視聴者は度肝を抜かれました。 今観るとキャストが豪華なのもチェックポイント。香取慎吾、反町隆史、広末涼子、柏原崇、西村雅彦、神田うの、高橋克典、草彅剛、中谷美紀など主役級の俳優陣が揃っています。 「人間というものがいる限りこの世界から悪意が消滅することはあり得ない。そして悪意は目に見えないものとは限らない」人の悪意が持つ意味に真正面から取り組んだ意欲作は、何年経っても色褪せることのない名作ミステリーです。

10位『ストロベリーナイト』(2010年)

名シーンがてんこ盛り!女性刑事が主役のドラマ

竹内結子が主演を務めた「ストロベリーナイト」シリーズは、誉田哲也の警察小説「姫川玲子」シリーズが原作。2010年11月に放送されたスペシャルドラマを皮切りに、連続ドラマや映画など数多くの映像作品が製作されています。 過激な描写が多い原作の世界観を保ったまま、テレビドラマとして映像化するまでには、さまざまな苦労があったようです。監督と製作サイドの綿密なコミュニケーションによって完成された作品は、多くの視聴者の心をつかみました。 さらに、姫川をめぐる恋愛関係の描写にも注目が集まり、西島秀俊の好演もあって女性ファンが急増。映画では、大沢たかお演じる暴力団の若頭・牧田勲との三角関係に発展してしまうので、まだ観ていない方は必見の作品です。

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11位『ウロボロス~この愛こそ、正義。』(2015年)

刑事とヤクザの最強タッグによる本格エンタテインメント

2015年1月期の金曜ドラマとして放送され、生田斗真と小栗旬の最強タッグが話題となりました。 普段は冴えない刑事だが常人離れした格闘能力を持つイクオと、頭脳明晰でクールな振る舞いでのし上がっていくヤクザの竜哉。「信じるのはお互いだけ……」刑事とヤクザに別れた幼なじみが法で裁けない本当の悪を裁いていく爽快なストーリーが見どころです。 お互いに共演を熱望していたという生田斗真と小栗旬の息のあったコンビネーションに注目。友情や絆、愛、コメディとたくさんの要素が詰め込まれた名作ドラマです。キレのあるアクションシーンが多く、ストーリーだけでなくアクションシーンも楽しめます。 悪を捌く勧善懲悪ストーリーとなっており、ドラマを観てスッキリしたい人におすすめのドラマです。

12位『夜行観覧車』(2013年) 

湊かなえが描くリアルな闇が恐ろしい……

夜行観覧車

高級住宅街を舞台に巻き起こる殺人事件。犯人は誰なのか?それぞれの家庭が抱えるリアリティのありすぎる闇が話題となったドラマです。 読んだ後に嫌な気分になる=イヤミスの女王である湊かなえ原作だけあって、登場人物の不幸度が高く観た後にはどんよりした気分になってしまいます。しかし、現実では味わいたくないものだからこそ、ドラマの内容に惹きつけられ名作ミステリードラマに挙げられるようになりました。 分不相応に憧れの高級住宅街に引っ越してきた家族が受ける嫌がらせ。幸せそうに見える家族が抱える闇、そして事件の真犯人は誰なのでしょうか?目が離せない展開の連続となっています。 「もしかしたら私の周りでも……?」そう思わせるリアリティのある世界観に没入できるドラマです。

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13位『リバース』(2017年)

「人殺し」平凡なサラリーマンが事件に巻き込まれていく

『リバース』
(C)TBS

湊かなえの同名小説を映像化した名作ミステリードラマです。クセの強い役を演じることが多かった藤原竜也が平凡なサラリーマンを演じており、戸田恵梨香や小池徹平、市原隼人、玉森裕太などの豪華共演者も話題となりました。 平凡なサラリーマンの深瀬は、会社帰りに通うコーヒー専門店で出会った美穂子との仲を深めていきます。しかし、美穂子のところに「深瀬は人殺しだ」との告発文が届くのでした。 深瀬が思い当たるのは、大学時代ゼミ仲間5人で行った旅行で親友の広沢が死んだこと。仲間が隠し続けた死の真相はどんなものだったのでしょうか。 真実が明らかになった後も考えさせられる深いドラマとなっています。罪とは何なのか?深く考えられる名作ミステリーです。

14位『流星の絆』(2008年) 

宮藤官九郎脚本のミステリー×コミカルが絶妙

流星の絆
©TBS ©東野圭吾「流星の絆」(講談社刊)

2008年にTBSで放送された『流星の絆』は、東野圭吾原作、宮藤官九郎脚本、瞬間最高視聴率22.6%を記録した名作ミステリードラマです。 幼い頃に両親を惨殺された兄妹が、両親の事件が時効になる前に犯人を捕まえようとするストーリー。どうして両親は殺されなければならなかったのか、犯人は誰なのか、回を追うごとに明らかになっていく真相から目が離せません。 『流星の絆』はドラマではコミカルな要素がふんだんなのが見どころとなっています。原作では重厚な復讐ものですが、ドラマでは宮藤官九郎ならではのコミカルな要素が付け加えられ見やすくなっているのがポイント。 シリアスとコミカルが同居する名作ミステリーは必見です!

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15位『あなたの番です』(2019年)

次は誰?予想できない展開にハラハラ

あなたの番です
(C)NTV

2019年に日本テレビ系日曜ドラマとして放送された『あなたの番です』は、秋元康企画・原案の超ヒットドラマです。「あな番」の愛称で親しまれ、放送される度に考察が盛り上がりました。 マンションを購入し引っ越してきた手塚夫妻が、ひょんなことから殺したい人の名前を書きクジのように引く「交換殺人ゲーム」に巻き込まれるというストーリー。 紙に書かれた人物が次々と殺されていき、どうなるのかわからない早いストーリー展開にハラハラさせられるドラマです。犯人は誰なのかを考えるのが楽しいドラマとなっています。 主人公の年の差夫婦・手塚夫妻を演じた田中圭と原田知世の愛らしさも話題となりました。ハラハラするストーリーとともに、ほっこりできる夫婦のシーンにも注目です。

16位『ケイゾク』(1999年)

伏線回収がスッキリ!迷宮入り事件を解決せよ

『ケイゾク』

1999年にTBS金曜ドラマとして放送された『ケイゾク』は、堤幸彦演出の人気ミステリードラマです。 迷宮入りした事件を担当する警視庁捜査一課弐係=通称ケイゾク。ケイゾクに配属された東大卒のキャリア警察官僚・柴田が、叩き上げの元公安刑事・真山とタッグを組み難事件を解決していくストーリーとなっています。 前半は小ネタが多くコメディ色が強くなっていますが、後半では快楽殺人犯と真山の因縁をシリアスに描く展開に。前半で散りばめられた伏線を、後半で回収するため観ていてスッキリできるドラマです。 人気作品となった『ケイゾク』は、連続ドラマ以外にも特別編や映画が制作されました。『ケイゾク』の設定を受け継いだ続編として「スペック」シリーズがあります。

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17位『天国と地獄〜サイコな2人〜』(2021年)

本当に入れ替わってる?圧巻の演技力とストーリー展開

天国と地獄 サイコな2人

2021年、TBS日曜劇場枠で放送された『天国と地獄〜サイコな2人〜』は、森下佳子によるオリジナル脚本のミステリードラマです。 綾瀬はるか演じる上昇志向の強い真面目な刑事が、高橋一生演じるサイコパスな殺人鬼と入れ替わってしまうというストーリー。綾瀬はるかと高橋一生だからこそできた、究極の入れ替わりストーリーです。 特に注目してほしいのは入れ替わり後の高橋一生の演技。どう見ても中に女性が入っているとしか思えない演技は必見です。綾瀬はるかのサイコな笑顔も最高。2人の演技力が楽しめる作品となっています。 もちろん、真犯人を解き明かすミステリーとしても楽しめるドラマ。ドキドキハラハラの展開が次々とやってきて、瞬きするのを忘れてしまうでしょう。

18位『99.9-刑事専門弁護士-』(2016年 , 2018年)

逆転不可能の0.1%に挑む痛快リーガルドラマ

99.9-刑事専門弁護士- シーズン1
©TBS

リーガルドラマはたくさんありますが、これまであまり知られていなかった刑事事件専門弁護士を描いた話題作が『99.9‐刑事専門弁護士』です。 刑事事件の裁判有罪率は99.9%。残り0.1の可能性に懸け、個性豊かな弁護士たちが挑んでいく姿を描き話題となりました。松本潤演じる超型破りな弁護士が、自ら納得するまで事実を突き止めようとする姿にワクワクが止まりません。 『99.9‐刑事専門弁護士』は人気ドラマとなり、シーズン2や映画も作成されています。リーガルものではありますがコメディ要素も多く散りばめられており、小ネタを探しながら観るのもおすすめ。個性豊かな弁護士たちのやり取りにも注目です。

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19位『テセウスの船』(2020年)

タオル必須!泣けるミステリー

テセウスの船
©TBS

2020年1月期のTBS日曜劇場で放送された『テセウスの船』は、泣ける本格ミステリードラマとして評価されている作品です。 平成元年に起きた連続毒殺事件の犯人として父親が逮捕された心は、ある日事件直前の31年前にタイムスリップしてしまいました。まだ笑顔だった頃の家族を守るため、心は事件を防ぎ過去を変えることを決意し行動するというストーリーです。 時代を超えた父と子の絆に涙する人が続出のミステリードラマ。最後まで犯人がわからず、意外な犯人は賛否両論を呼びました。ぜひ、心がたどり着いた事件の真相と、親子の絆をチェックしてみてくださいね。 主演の竹内涼真は『テセウスの船』が、TBSの連続ドラマ初主演作品となっています。殺人犯の息子として苦しむ顔、家族の笑顔を守ろうと奮闘する顔、さまざまな表情が楽しめますよ。

20位『アンフェア』(2016年)

検挙率ナンバーワン!雪平夏見がカッコいい

篠原涼子 『アンフェア』
(C)2015 関西テレビ放送/フジテレビジョン/ジャパン・ミュージックエンターテインメント/東宝/共同テレビジョン

2006年にフジテレビで放送された『アンフェア』は、篠原涼子主演の人気サスペンスドラマです。放送後、話題となりシリーズ化。続編となるスペシャルドラマや映画が多く作られました。 原作は秦建日子の小説『推理小説』で、連続ドラマの最初の事件は小説がもとになっています。バツイチ子持ちで、検挙率ナンバーワンの敏腕女性刑事・雪平夏見が、父の死の真相を追い求めながら難事件に立ち向かっていくというストーリーのドラマです。 『アンフェア』の見どころはなんといっても、主人公を演じる篠原涼子のかっこよさです。子育てをしながら難事件に立ち向かう、新たな女性像に多くの人が魅せられました。時を経てもカッコいい夏見の姿は、今でも必見です。

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21位『砂の器』(2004年)

松本清張の名作が2004年版として生まれ変わる

これまでに何度も映像化されてきた松本清張の推理小説『砂の器』の中でも、2004年に中居正広主演TBSで連続ドラマとして放送されたものが人気です。 1960年代に書かれた原作にはなかったDNA鑑定が用いられたりと、時代を考慮した変更はありますが、松本清張ワールドを見事に表現した名作として評価されています。 天才ピアニストとして活躍する和賀は、暗い過去を持っていました。その過去を知る人物が現れ、殺してしまった和賀はあさみに目撃され不安を感じます。和賀の持つ過去とはいったい何なのでしょうか、和賀は罪を重ねてしまうのでしょうか。 バラエティで見せる明るいヤンチャな表情とは違い、暗く影のある主人公を演じる中居正広の表情に注目。主人公に待ち受ける悲しい宿命は、涙なしには観られません。

22位『金田一少年の事件簿』(1995年〜1997年)

じっちゃんの名にかけて!名推理に注目

かの有名な名探偵・金田一耕助の孫である金田一一(きんだいちはじめ)を主人公にした、『金田一少年の事件簿』は何度も映像化された名作です。 1995年〜1997年にかけて初代金田一一を演じたのは堂本剛。堂本剛にとっては本作が連続ドラマ初主演作品となりました。その後、多くの人が一を演じていますが、初代の堂本剛を評価する声が多くランクイン。 「じっちゃんの名にかけて」「謎はすべて解けた」などの名台詞にしびれました。アイドル主演の探偵ものですが、肝心の謎解き部分もしっかりしており、ミステリードラマとして楽しめる作品になっています。 普段のだらしない男子高校生の顔と、謎を解くときの名探偵の顔のギャップに注目です。初代の演出は堤幸彦が行っており、彼の演出家としての出世作ともなっています。

23位『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』(2014年)

正義から悪へ、闇落ちする小栗旬に注目

金城一紀原案により2013年から開始された漫画、小説、テレビドラマのメディアミックスプロジェクトの1つが、小栗旬主演の『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』です。構想当初から主人公は小栗旬のイメージで作られており、当て書きされた役柄がぴったりハマっています。 主人公の石川は死者と交信する能力を持ち、葛藤することになるというストーリー。仕事が生きがいだった石川が、最終的に悪のボーダーを超えてしまう圧巻の演技が見どころです。 石川の上司を演じた遠藤憲一は小栗を「死んだ目ができる名優になった」と評価。だんだんと境界線を超えていく小栗旬の変貌ぶりを楽しんでください。衝撃のラストシーンは善と悪について考えさせられてしまうこと間違いなしです。

24位『MR.BRAIN』(2009年)

今度のキムタクは脳科学者!世の常識をひっくり返します

ミステリードラマとしての面白さにプラスして、観る人に大きな感動を与えるドラマが『MR.BRAIN』です。 これまでさまざまな役を演じてきた主演の木村拓哉が演じるのは警視庁科学警察研究所の“脳科学者”九十九。九十九は空気が読めず、周囲から疎まれることもありますが、自分の興味をとことん追求し犯人を確実に追い詰めていきます。 事故で右脳が異常に発達した九十九ならではの、変わった視点や独自の発想で事件を解決していくストーリーが斬新です。脳に関する豆知識が出てくるのも楽しみの1つ。 シリアスなドラマではなく、コメディタッチで描かれているので、登場人物のやり取りにも注目です。脳から事件を解決するという一風変わったミステリードラマは観る人を虜にしました。

25位『鍵のかかった部屋』(2012年)

不気味な防犯オタクが解き明かす密室事件

ミステリーの中でも人気の題材である密室事件ばかりを扱った『鍵のかかった部屋』は、人気のミステリードラマです。 主人公は大野智演じる防犯オタクの榎本径。榎本は大手警備会社に所属し、日々セキリュティの研究に没頭している変人です。「この世に破れない鍵はない」と自信を持つ榎本がひょんなことから密室事件の真相究明を依頼されるというストーリー。 密室というテーマの面白さと、榎本のキャラクターが魅力的なドラマとなっています。無表情でほとんど喋らないのに“密室”という言葉を聞くと、饒舌になり驚くほどの知識を披露するシーンは圧巻。 既に多くの密室トリックが世の中にありますが、『鍵のかかった部屋』では洗練された密室トリックがたくさん出てきます。密室の魅力を存分に味わえるドラマです。

26位『ミス・シャーロック』(2018年)

シャーロック・ホームズが女性で現代の日本にいたとしたら?

ミスシャーロック
©2018 HJ HOLDINGS, INC & HBO PACIFIC PARTNERS, V.O.F

世界中の誰もが知る名探偵シャーロック・ホームズと相方のワトソン。この2人がもし現代の東京にいて、2人とも女性だったらを描いた新解釈シャーロック・ホームズと言えるのが『ミス・シャーロック』です。 シャーロックとワトソンを女性が演じるのは世界初で、日本だけでなく世界で配信され話題となりました。 外科医の橘は恩師が衝撃的な死を迎える事件に遭遇。橘は事件の捜査中に天才的な洞察力を持つ捜査コンサルタントのシャーロックに出会いました。そして、2人はコンビとして事件の捜査をするようになっていくというストーリーです。 『ミス・シャーロック』の見どころは美しさです。女性が演じるシャーロックはスタイリッシュで美的感覚に優れ、映像美が楽しめます。ストーリーの面白さだけでなく、細部にまで注目してみてくださいね。

27位『臨床犯罪学者 火村英生の推理』(2016年)

日本版シャーロックホームズを映像化

このドラマは、有栖川有栖の推理小説「火村英生」シリーズが原作です。主人公の火村を斎藤工が、相棒で作家の有栖川有栖を窪田正孝が演じています。 コナン・ドイルの小説「シャーロックホームズ」シリーズのように、破天荒な主人公と、その唯一の理解者である相棒が助手となって難事件を解決していくストーリー。この一見ちぐはぐなバディが、絶妙なコンビネーションを見せるところが魅力的な作品です。 また、連続ドラマに出演しているゲストも豪華で、吉沢亮や竹内涼真などが名を連ねています。放送後には動画配信サービスのHuluで特別編が製作され、2019年にも合計3話の新作が配信されているので、合わせてチェックしてみてください。

【番外編】海外ドラマのおすすめ人気ランキング

ここからは、おすすめのミステリー・サスペンス海外ドラマを紹介します。長寿シリーズから話題作まで、本格ミステリー・サスペンスを中心に選びました。

『HOMELAND』(2011年〜2020年)

「24」の製作陣が作り上げた話題作

HOMELAND
©FOX 21

アメリカのサスペンスドラマ『HOMELAND』は、9・11アメリカ同時多発テロから10年がたった2011年に、シーズン1の放送が始まった本作。2020年のシーズン8をもって終了しました。脚本には、『24 -TWENTY FOUR- 』や『X‐ファイル』を手がけたアレックス・ガンサとハワード・ゴードンが参加しています。 イラクで消息が分からなくなっていたアメリカ海兵のニコラス・ブロディが、8年ぶりに救出されたことから始まるこの物語。国民は、無事に帰還した彼を英雄として迎えますが、CIAのキャリー・マティソンは、彼がテロリストに転身しているのではないかと疑いの目を向けます。 戦争や現代社会が人々に与える影響を生々しく描き、放送開始から大きな注目を集めた本作。また、シーズン1最終話では、アメリカで視聴者数が58%を上回るほどの人気を誇りました。

『SHERLOCK』(2010年)

シャーロック・ホームズが現代で大活躍!

SHERLOCK シャーロック
©BBC/POLYBAND

アーサー・コナン・ドイルの推理小説「シャーロック・ホームズ」シリーズが原案のこのドラマ。シャーロック役を演じたベネディクト・カンバーバッチと、ワトソン役を演じたマーティン・フリーマンは、この作品をきっかけに世界的に大ブレイクを果たしました。 2010年から2017年にかけて3話ずつの4シリーズが放送されました。2016年に放送された特別編は、日本では劇場公開されています。 熱狂的なファンの多い原作の舞台を現代に置き換え、ホームズがスマホを使うというような大胆なアレンジを加えています。英国アカデミー賞やエミー賞をはじめとする、多くの賞を受賞するなど、その完成度は折り紙つき。 数々の映像作品がある中、原作に忠実に作られたドラマ『シャーロック・ホームズの冒険』(1984年〜1994年)に次ぐ人気と評価を得ているといえるでしょう。今までにシャーロック・ホームズに触れてこなかった人でも楽しめるドラマです。

『クリミナル・マインド』(2005年〜2020年)

プロファイラーに焦点をあてたサイコ・サスペンスドラマ

クリミナル・マインド
©CBS

FBIの行動分析課(BAU)のメンバーがプロファイリングによって犯罪心理を読み解き、犯人逮捕を目指す『クリミナル・マインド』。アメリカで科学捜査によって事件を解決するドラマが流行る中、犯人の行動などを分析することで事件の真相に迫る物語は、多くの視聴者の目に新鮮に映りました。 特にプロファイラーが活躍する事件は、同一人物が犯罪を繰り返している事件のため、連続殺人といった重い事件が取り上げられます。一話完結で進んでいくので、すっきりと見終えられると女性人気も高い作品です。 さらに、BAUのメンバーは個性豊かな美男美女ぞろいなのも魅力。お互いを尊重し合いながら仕事に取り組む、その絶妙な掛け合いを心地いいと感じる方も多いのではないでしょうか。

『CSI:科学捜査班』(2000年〜2015年)

世界的大人気シリーズはここから始まった

CSI 化学捜査班
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ネバダ州のラスベガス市警科学捜査班、通称CSIのメンバーが、現場に残された証拠をもとに最新科学を用いて犯人に迫るサスペンスドラマ。セットや小道具は全て本物が使われていたり、全ての事件がすっきりと解決するわけではなかったりと、現実味のある演出も人気の要因です。 このドラマが大ヒットしたことによって、警察官を目指す人が急増。そこで、アメリカの警察署では科学捜査を行う独立したセクションを新たに作り、CSIと名付けました。 架空のセクションだったCSIを現実のものにしてしまうほど、大きな影響力を持ったこのドラマは、2015年のシーズン15で幕を閉じました。その他にも、ニューヨークやマイアミを舞台にしたスピンオフ作品が多数製作されているので、まずはオリジナルから視聴してみてください!

『Dr.HOUSE』(2004年〜2012年)

変人医師が謎を解き明かす医療ミステリー

『Dr.HOUSE』
© FOX Photographer: Michael Lavine/zetaimage

物語の舞台は、ニュージャージー州プリンストンにあるプレインズボロ教育病院。その解析医療部門のチーフであるグレゴリー・ハウスが、原因不明の病気を解明していくストーリーです。このドラマは、犯人が人ではなく「病気」というところが最大の特徴となっています。 主人公のハウスは、「人はみな嘘をつく」「その患者は嘘をついている」が口癖の変人医師ですが、確かな腕の持ち主。時には手段を選ばずに、ハウスが採用した3人の優秀な部下とともに最善の治療を見つけていきます。 主演を務めたヒュー・ローリーは、2006年と2007年にテレビシリーズ/ドラマ部門で主演男優賞を受賞している他、作品自体も数々の賞にノミネートされ続けました。シャーロック・ホームズをオマージュした、医療ミステリードラマの先駆けともいえる傑作は必見です。

『メンタリスト』(2008年〜2015年)

元詐欺師がメンタリズムで犯人に迫る

『メンタリスト』
© WARNER BROS. TELEVISION/zetaimage

霊能者を名乗って詐欺まがいのショーをしていたパトリック・ジェーンが、家族を殺されたことをきっかけに、カルフォルニア州の捜査局に協力することになるストーリー。天才的な頭脳と洞察力を駆使して、家族を殺した連続殺人犯へ復讐するべく、様々な事件を解決していきます。 主演は、映画『プラダを着た悪魔』などに出演しているサイモン・ベイカー。その甘いルックスと、どこか掴みどころのない雰囲気を生かして好演しています。大ヒットを記録したこの作品で、エミー賞やゴールデングローブ賞といった数々の主演男優賞にノミネートされました。 パトリックが暴力的なことに苦手意識があることもあり、アクションシーンは控えめなのも、女性人気が高い理由の1つです。

『FRINGE/フリンジ』(2008年〜2013年)

SFサスペンスの新境地

『FRINGE/フリンジ』(2009年〜2013年)
© Fox TV/Photofest/Zeta Image

マサチューセッツ州のFBIボストン支局に勤めるオリビア・ダナムがこのドラマの主人公。世界中で起こっている怪現象を解決するために、国土安全保障省のフリンジ・チームの一員として調査に乗り出します。 怪物などの謎の生物が出てきたり、パラレルワールドが描かれたりと、SF色が強いサスペンスドラマです。しかし、その分登場する捜査官や研究者のキャラクターを堅実に描くことで、視聴者が冷めないような工夫が施されています。 企画・製作総指揮は、ドラマ『LOST』や映画「スター・ウォーズ」で製作総指揮を務めたJ.J.エイブラムス。例に漏れず、「フリンジ」も全米で大ヒットを記録しました。

『ブラックリスト』(2013年〜)

最重要指名手配犯がFBIと手を組む

ブラックリスト
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犯罪者の取引に協力する「犯罪コンシェルジュ」として、国際的にさまざまな犯罪に関わっていたレイモンド・レディントン。そんな彼が、「ブラックリスト」とともに突如FBIに出頭することで物語が始まります。 レイモンドの目的は、自分が関わった犯罪の犯人の情報が載ったブラックリストを利用して、捜査に協力することで免罪してもらうこと。かと思いきや、それだけではないようで……。 世界中にいる凶悪犯罪者を捕まえるため、世界各地を舞台にド派手なアクションシーンが繰り広げられます。それとともに、レイモンドの本当の目的や、登場人物たちの秘密が明かされていく予測できないストーリー展開にハマってしまうこと間違いなし!

『PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット』(2011年〜2016年)

大ヒットクリエイターによる新感覚サスペンス

『PERSON of INTEREST  犯罪予知ユニット』

『LOST』をはじめとする大ヒットドラマの総監督であり、映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』などで監督を務めたJ.J.エイブラムスと、映画『ダークナイト』の脚本を務めたジョナサン・ノーランがタッグを組み、作り上げた『パーソン・オブ・インタレスト』。全米で放送が始まると、瞬く間に『CSI:科学捜査班』を上回る評価を獲得しました。 従来のサスペンスドラマは、すでに起こった犯罪を捜査したり解決したりする物語が主流でした。しかしこのドラマでは、アメリカ同時多発テロをきっかけに開発されたAIシステムを使い、予測された犯罪を防ごうと奮闘します。 さらに、政府に裏切られた元CIA工作員のジョンと、天才プログラマーのハロルドが見せる絶妙なコンビネーションも見どころ。AIが身近になった今こそ、改めて観たいドラマです。

おすすめのミステリー・サスペンスドラマ人気ランキングを紹介

ミステリー・サスペンスと一口に言っても、その設定や雰囲気、魅力はさまざまです。気になる作品は見つかりましたか? スリル感を楽しみたい方にはリアリティあふれる設定の作品、スカッと爽快感を味わいたい方には少し突飛なストーリーや、派手なアクションシーンが見どころの作品がおすすめです。多くの作品が一話完結なので、その日の気分に合わせて選んでみてください!