2017年7月6日更新

三部作には良作多し!全映画史上最強の三部作15選!

このページにはプロモーションが含まれています
サム・ライミ版『スパイダーマン』(2002)
© Columbia Pictures / Sony Pictures/zetaimage

AD

映画に三部作が多い訳とは?

名作や傑作と呼ばれる映画にはトリロジー(3部作)として公開されているものが多くあります。3部作は、1つの映画には収まらない壮大さが多くの人を魅了させるのでしょう。 しかしもともと三部作を想定して製作する映画もあれば、一作目がヒットしたため、続編が作られて結果的に三部作になったものも。また、三部構成だったにもかかわらず、不評であったために製作自体が打ち切りになってしまった作品など、作品の運命は多くの要素に左右されているのです。 今回はもともと三部作構成だったものや、さらに続編が作られている大ヒット作などを含めて紹介していきます。

1.青春映画としても最高のヒーロー映画3部作

『スパイダーマン』(2002)、『スパイダーマン2』(2004)、『スパイダーマン3』(2007)

マーベルの大人気コミックをサム・ライミが映画化した『スパイダーマン』3部作は1作目から3作目までハズレがない傑作トリロジーです。 サム・ライミはピーター・パーカーのヒーローとしての苦悩に焦点を当てて物語を構築しました。 ヒーロー映画としても青春映画としても1級品の本シリーズは、マーク・ウェブの『アメイジング・スパイダーマン』よりも高い支持を獲得しているスパイダーマンシリーズです。

2. レクター博士3部作

『羊たちの沈黙』(1991)、『ハンニバル』(2001)、『レッド・ドラゴン』(2002)

1991年公開『羊たちの沈黙』はアカデミー作品賞を獲得した傑作です。レクター博士を演じたアンソニー・ホプキンスはわずか16分の出演ながらアカデミー主演男優賞を獲得しました。 『羊たちの沈黙』から10年後を描いた『ハンニバル』でもレクター博士は健在で、衝撃の脳食場面が登場。第3作『レッド・ドラゴン』は『羊たちの沈黙』の前日譚を描いています。

AD

3.ブルース・ウィリス主演の傑作アクション3部作

『ダイハード』(1988)、『ダイハード2』(1990)、『ダイハード3』(1995)

ブルース・ウィリス主演ジョン・マクティアナン監督『ダイハード』(1988)は映画史に残る傑作アクション映画です。 無数のテロリストにタンクトップ刑事が1人で立ち向かう単純明快なプロットながら、ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)の魅力と派手ながら計算されたアクションによって他の作品とは一線を画す名作となりました。 その後公開された空港を舞台とした第2作、ニューヨークの街全体を舞台とした第3作。どちらも手に汗握るアクションは健在で人気は右肩上がり、世界中で記録的ヒットを飛ばしました。

4.世界一有名な映画3部作

『スター・ウォーズ/エピソード4新たなる希望』(1977)、『スター・ウォーズ/エピソード5帝国の逆襲』(1980)、『スター・ウォーズ/エピソード6ジェダイの帰還』(1983)

ジョージ・ルーカスが生み出した『スター・ウォーズ』オリジナル3部作は世界一有名なトリロジーかもしれません。 壮大なスケールと斬新なデザインで世界中の人を虜にした「新たなる希望」、映画史に残るどんでん返しが訪れる「帝国の逆襲」、小さなテディベア(イウォーク)が帝国を滅ぼす!?「ジェダイの帰還」。オリジナル3部作の名場面を挙げたらキリがありません。

5.映画を変えた傑作SFアクション3部作

『マトリックス』(1999)、『マトリックス・リローデッド』(2003)、『マトリックス・レボリューションズ』(2003)

ウォシャウスキー監督『マトリックス』(1999)は革新的な映像で世界を驚かせたSFアクション映画。 映画を変えたと言っても過言ではない作品です。本作より後に公開されたアクション映画で『マトリックス』から影響を受けていない作品はないでしょう。 第1作の“ネオ”がのけ反って弾丸を避ける場面、第2作のフリーウェイチェースシーン、第3作の“ザイオン”への攻撃シーンなど3部作全部にアイコニックなアクション場面が存在します。

AD

6.リアルなアクションが魅力の新たなスパイムービー3部作

『ボーン・アイデンティティ』(2002)、『ボーン・スプレマシー』(2004)、『ボーン・アルティメイタム』(2007)

「ジェイソン・ボーン」シリーズはマット・デイモンを世界的アクションスターに押し上げた傑作スパイ映画トリロジーです。 本シリーズはスパイ映画といってもド派手なガジェットや爆発に頼っていません。リアルなアクションが魅力のスパイシリーズとして世界中で大ヒットを記録しました。 ダニエル・グレイグ版007にも多大な影響を与えたと言われています。

7.心躍る冒険3部作

『レイダース/失われたアーク(聖櫃)』(1981)、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984)、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989)

スティーブン・スピルバーグ監督ハリソン・フォード主演の「インディ・ジョーンズ」シリーズは考古学者インディアナ・ジョーンズを主人公とした心躍る冒険映画です。 第1作「失われたアーク」は全ての面でほぼ完璧な作品、第2作「魔宮の伝説」はダークなトーンが大きな特徴、第3作はショーン・コネリー演じる父親とインディの掛け合いが大きな魅力でした。

8.映画史に残る傑作3部作

『ゴッドファーザー』(1972)、『ゴッドファーザーPARTⅡ』(1974)、『ゴッドファーザーPARTⅢ』(1990)

フランシス・フォード・コッポラが生み出した『ゴッドファーザー』は映画史に燦然と輝く傑作として知られています。 コッポラはマリオ・プーゾの原作小説から家族というテーマを抽出、『ゴッドファーザー』をコルレオーネ家の物語に仕上げました。演技、美術、ディレクション、照明、どれをとっても1級品のトリロジーです。

9.ピクサーが生み出した傑作3部作

『トイ・ストーリー』(1995)、『トイ・ストーリー2』(1999)、『トイ・ストーリー3』(2010)

1995年公開のディズニーピクサー『トイ・ストーリー』は世界初の長編コンピュータアニメ映画です。 『トイ・ストーリー』はテクニカルな部分はもちろんのこと、徹底してブラッシュアップされたプロットも高く評価されました。 第2作『トイ・ストーリー2』はオリジナルが上げた高いハードルに押しつぶされることなく高いクオリティを維持した良作、第3作はキャラクターたちをさらに深く描き、観客誰もが納得できる完璧なラストを提示しました。

AD

10.タイムトラベルを扱った傑作3部作

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)、『バック・トゥ・ザ・フューチャーPartⅡ』(1989)、『バック・トゥ・ザ・フューチャーPartⅢ』(1990)

ロバート・ゼメキス監督スティーブン・スピルバーグ製作の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はタイムトラベルを扱った映画の金字塔となったトリロジーです。 マイケル・J・フォックス演じるマーティンがシリーズを一貫してチャーミング、第1作公開から30年以上経った現在もその魅力は色あせることはありません。

11.全てのクオリティが高いファンタジー3部作

『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』(2001)、『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(2002)、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2003)

ピーター・ジャクソンがメガホンをとった『ロード・オブ・ザ・リング』3部作は壮大なスケールで描かれたファンタジー巨編。 ホビット、エルフ、ドワーフなど種族ごとのキャラクター設定や衣装をディテールまで徹底してこだわったことで、説得力あるファンタジー世界を作り上げました。 3作品全てで高いクオリティを維持した貴重な傑作トリロジーです。

12.潜入捜査もの傑作3部作

『インファナル・アフェア』(2002)、『インファナル・アフェア無間序曲』(2003)、『インファナル・アフェアⅢ終極無間』(2003)

2002年公開の香港映画『インファナル・アフェア』は潜入捜査を扱った傑作として知られています。 本作の特徴は警察に潜入したマフィアとマフィアに潜入した刑事どちらの視点も描いたことです。これによって従来の潜入捜査ものにはない緊迫感と共感を生みました。 第2作では『インファナル・アフェア』の前日譚を描き、第3作では『インファナル・アフェア』の過去と未来2つの時間軸で描く工夫を凝らしています。

AD

13.カルト的人気を誇るアクション3部作

『マッドマックス』(1979)、『マッドマックス2』(1981)、『マッドマックス/サンダードーム』(1985)

1979年公開『マッドマックス』は荒廃した近未来を舞台にした名作アクション映画、メル・ギブソンは本作で一躍スターの仲間入りを果たしました。 シリーズを重ねる毎にエキセントリックさが加速したものの、オリジナルの雰囲気は決して失われなかったためカルト的人気を誇るシリーズになりました。 命がけのスタントでなければ生み出せない迫力と独特の雰囲気が『マッドマックス』シリーズ最大の威力です。

14.スウェーデン産傑作ミステリー3部作

『ミレニアム ドラゴン・タトゥの女』(2010)、『ミレニアム2 火と戯れる女』(2010)、『ミレニアム3眠れる女と狂卓の騎士』(2010)

映画『ミレニアム』シリーズはスティーグ・ラーソンの人気ミステリー小説を原作にしたスウェーデン映画です。 最も高く評価されたのは第1作『ミレニアム ドラゴン・タトゥの女』ですが、シリーズを通して北欧独特のダークな雰囲気は保たれ、主人公リスベットを演じたノオミ・ラパスは素晴らしいパフォーマンスを見せています。

15.ゾンビの地位を上げたゾンビ映画3部作

『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』(1968)、『ゾンビ』(1978)、『死霊のえじき』(1985)

1968年当時ゾンビ映画はB級映画の象徴的存在でしたが、ジョージ・ロメロが『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』『ゾンビ』『死霊のえじき』でゾンビを映画のメインストリームへと押し上げました。 社会問題をゾンビで巧みに風刺するロメロの手腕は高く評価されています。