2017年11月6日更新

デストロイア、ゴジラが手を焼いた完全生命体って何?

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東宝大怪獣シリーズ ゴジラ vs デストロイア デストロイア 完全体 全高約340mm PVC製 塗装済み 完成品フィギュア 一部組み立て式

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ゴジラ最大の敵、デストロイア

デストロイアは1995年の特撮映画『ゴジラvsデストロイア』に登場する怪獣です。高い戦闘能力を持ち、身体が群体によって形成されているためにダメージを受けて欠損しても修復できるようになっています。 極低温の環境では活力源である「ミクロオキシゲン」が無力化するために、活動停止してしまうというのが弱点です。逆に高温の環境であれば、突然変異が促進されて増殖と合体が活発になります。 また1997年に放映された特撮テレビ番組『ゴジラアイランド』では「オキシジェン・デストロイヤー光線」という武器を持っていて、ゴジラが苦手とする光線と説明されています。ゴジラが手を焼いた最大の敵であったことに間違いないようです。

誕生した経緯は?

デストロイアはゴジラシリーズの第1作目『ゴジラ』でゴジラを倒した「オキシジェン・デストロイヤー」という武器の影響を受けて誕生しました。 もともとは25億年前の先カンブリア時代、酸素がほとんどなかった頃の地球で生存していた甲殻類の一種でした。三葉虫のような見た目を持ったその生物は、長い間古代の地層の中で眠っていたようです。 ところが1954年、芹沢大助博士がゴジラを倒すためにオキシジェン・デストロイヤーを使用したため、地中に無酸素状態が発生しました。そのことをきっかけにその生物は復活し、現代の大気に適応するため異常進化してデストロイアとなったのです。

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形態の変化が最大の武器

増殖と合体を繰り返すことで、デストロイアは形態を変化させて手強い攻撃を仕掛けます。この形態の変化によって地上はもちろん海中や空中でも活動することができるため、デストロイアの最大の武器と言えるのです。 微小体(クロール体)、幼体、集合体(中間体)、飛行体、完全体と5段階に成長、変化する怪獣はゴジラ映画初とされ、話題を呼びました。幼体から飛行体は吉田穣、完全体は岡本英郎がデザインを担当しています。デザインは全て甲殻類をイメージして生み出されました。

微小体はCG撮影

微小体は、デストロイアの最も初期の形態です。東京湾横断道路工事現場の地層に閉じ込められていましたが、酸素に触れて現代の大気の中でも活動できるような生物へと進化しました。またオキシジェン・デストロイヤーの影響を受けて生き返ったために、体内にミクロオキシゲンを持っています。 全長は3から5ミリメートルで、体重0.5グラムほどの小さな生命体です。30センチメートルにまで成長し肉眼で簡単に見えるようになったものはクロール体と呼ばれ、微小体と区別されます。クロール体の体重は最大1.5キログラムほどです。その小さい身体のために、微小体の撮影は他の形態と違ってCGを使って行われました。

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幼体の別名は「カニさんタイプ」

『ゴジラvsデストロイア』のスタッフたちから「カニさんタイプ」と呼ばれていたのが、幼体という形態です。甲殻類と脊椎動物の両方の特徴を持っていて、カニのような脚部に長い首と尾を備えています。 ミクロオキシゲンという光線で物体を分解し、消滅させるという力を持っています。初めは成人男性ぐらいの大きさでしたがとても早いスピードで成長し、最終的に全長18メートル、体重260トンという大型怪獣になりました。

完全体の飛行能力がすごい

複数の幼体が集合してできた形態が集合体で、その集合体がさらに複数集まると飛行体になります。飛行体にもなると全長は65メートル、体重は1万5千トンにもなり、その巨体を持ち上げて空を飛ぶための大きな翼を持っています。 そして飛行体がさらに進化してできた形態が完全体です。完全体の全長は230メートルと、飛行体とは比べものにならないほど成長しています。直立二足歩行で両腕があり、巨大な翼を持っているのが特徴です。 完全体になると大きな変身をせずに陸海空を活動できるようになっていて、その飛行能力は目を見張るものがあります。

スペースゴジラが使いまわされたデストロイア

デストロイア完全体の顎と牙、歯には、前作の『ゴジラvsスペースゴジラ』に登場したスペースゴジラに使用された型が使われました。背中の水晶が特徴的なスペースゴジラとデストロイアを比べると、口周りがよく似ていることが分かります。 伊藤成昭を中心に製作された完全体のスーツは、戦闘でダメージを受けたという描写や撮影する上での破損が起きたために、たびたび修復が行われていたそうです。幼体と集合体は同じ粘土原型から着ぐるみのボディが造られ、遠景ではバンダイのソフビ人形を使用して撮影が行われました。 伊藤成昭を中心に製作された完全体のスーツは、戦闘でダメージを受けたという描写や撮影する上での破損が起きたために、たびたび修復が行われていたそうです。幼体と集合体は同じ粘土原型から着ぐるみのボディが造られ、遠景ではバンダイのソフビ人形を使用して撮影が行われました。