2017年12月19日更新

シェーン・ブラック、『アイアンマン3』の監督は俳優も脚本もこなす!

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アイアンマン3

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シェーン・ブラックのプロフィール

シェーン・ブラックは、1961年12月16日生まれ、ペンシルベニア州ピッツバーグ出身の俳優、脚本家、映画監督です。 印刷会社の社員であった父の影響で、作家ミッキー・スピレインの『マイク・ハマー』シリーズなどのハードボイルド探偵小説のファンになりました。 ブラックは高校2年のときに家族はカリフォルニア州のフラートンに引っ越し、カリフォルニア大学ロサンゼルス校に進学。映画と演劇を専攻しました。 学生時代から短編小説や連載漫画の原作、時事関連の記事などを執筆しはじめます。

『ラスト・ボーイスカウト』で年間一位に!

1991年の『ラスト・ボーイスカウト』は、トニー・スコット監督、ブルース・ウィリス主演のアクション映画です。この作品でブラックは、脚本と製作総指揮を務めました。 ウィリス演じる元シークレット・サービスの探偵ジョーは、ダンサーのコリー(ハリー・ベリー)の身辺警護につくことになります。 しかし、コリーが何者かに殺されてしまい、彼女の恋人で元プロフットボール選手のジミー(デイモン・ウェイアンズ)とともにコリー殺害の捜査をすることになります。 1987年に脚本を担当した『リーサル・ウェポン』の大ヒットにより人気脚本家となったブラックは、この作品で約175万ドルの報酬を手にし、その年もっとも多額の報酬を受け取った脚本家となりました。

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『ロング・キス・グッドナイト』では二度目の年間一位!

ジーナ・デイヴィス主演のアクション映画『ロング・キス・グッドナイト』(1996)でも、ブラックは製作と脚本を担当しています。 家族とともにしあわせな生活を送っている小学校教師のサマンサ(デイヴィス)は、8年以上前の記憶がないことに不安を覚え、私立探偵に自分の過去を調べてもらうことにしました。 ある日彼女は、殺し屋に襲われてしまいます。それをきっかけに、探偵ヘネシー(サミュエル・L・ジャクソン)とともに自分の過去を探ることを決意します。 ブラックの報酬は400万ドルで、2度目の年間最高額を獲得しました。

誘拐映画をよく取り扱う!?

シェーン・ブラックが脚本を担当した映画では、「誘拐」がストーリーの進行上使われることが多く、すでにご紹介した『ラスト・ボーイスカウト』、『ロング・キス・グッドナイト』でも誘拐のシーンがあります。

脚本家デビューにして大ヒット作【1987】

メル・ギブソン、ダニー・グローヴァー主演のアクション映画『リーサル・ウェポン』は、ブラックの脚本家デビュー作で、バディ・ムービーの最高峰とも言われる名作です。 自殺願望を持つ変わり者の刑事マーティン・リッグス(ギブソン)と、良き家庭人であるロジャー・マータフ(グローヴァー)のコンビは、ある売春婦の死の真相を捜査するうち、背後にCIAのOBによる組織的な犯罪が浮かび上がります。 捜査が進行するうち、彼らだけでなくマータフの家族まで命を狙われるようになり、娘のリアンが誘拐されてしまいます。

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人気シリーズ第3作目では主人公の恋人と大統領が誘拐される【2013】

マーベル・シネマティック・ユニバース第7作目で、『アイアンマン』シリーズ3作目『アイアンマン3』。 ブラックが脚本を担当したこの作品で、ロバート・ダウニー・Jr.演じるトニー・スタークは、自身が過去に無礼な扱いをした科学者でテロリストのアルドリッジ・キリアン(ガイ・ピアーズ)に恋人のペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロー)とエリス大統領(ウィリアム・サドラー)を誘拐されてしまいます。

クリスマスの映画も多い!?

また、ブラックの脚本作品はクリスマス前後のシーズンを舞台とした作品が多いことでも知られています。すでにご紹介した4作も、クリスマスの時期が設定されおり、他にも2本同様の作品があります。

少年が憧れのヒーローと映画の中で活躍!【1993】

アーノルド・シュワルツネッガーが本人と映画の中の刑事の二役を演じた『ラスト・アクション・ヒーロー』は、映画館に入り浸っている少年が映写技師の老人から不思議なチケットをもらい、映画の中に入ってしまうという不思議な物語です。シュワルツネッガー主演の『刑事ジャック・スレーター』シリーズは、クリスマスの街で凶悪事件が発生するシーンから始まります。

監督デビュー作もクリスマスシーズンに設定【2005】

ロバート・ダウニー・Jr.とヴァル・キルマーが共演したアクションコメディ『キスキス、バンバン』で、シェーン・ブラックは長編作品の監督デビューを果たしました。脚本も担当した本作は、クリスマスに泥棒のハリーがひょんなことからハリウッド映画のオーディションに合格してしまうことから始まります。

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作家からは一度手を引いている!?

大ヒット作『リーサル・ウェポン』で脚本家としてデビューし、80年代後半から活躍していたブラックですが、90年代中盤の一時期、脚本家としての仕事はしていませんでした。 のちに、この時期は高給取りの脚本家としてのプレッシャーや、アクションを中心とした自分の商業的な作風に嫌悪感があり、脚本家としては引退していたことを本人が認めています。

『プレデター』などでは俳優としても活躍

ブラックは俳優として、いくつかの映画に出演しています。

SFスリラーでは真っ先に殺されてしまう役!【1987】

アーノルド・シュワルツネッガー主演の人気SFシリーズ第1作目『プレデター』に、ブラックはシュワルツネッガー演じるアラン・”ダッチ”・シェイファー少佐ひきいる部隊の通信兵、リック・ホーキンス役で出演しました。

兄が脚本を担当した作品にカメオ出演【1988】

ブラックの兄、テリーが脚本を担当したアクション映画『ゾンビ・コップ』は、死人をよみがえらせて犯罪をさせている組織を捜査する刑事コンビの物語です。 この作品にブラックは、パトロール中の巡査役でカメオ出演しています。

人気SF刑事アクションシリーズにも出演!【1993】

デトロイトを舞台に、殉職した警官アレックス・マーフィの遺体を利用して造られたサイボーグの刑事が活躍する人気SFアクション『ロボコップ3』にも、ブラックはドネリーという役で出演しています。

これからもシェーン・ブラックの活躍は見逃せない!

二大スター共演のコメディ・スリラー『The Nice Guys(原題)』(2016)

ライアン・ゴズリングとラッセル・クロウ共演のコメディ・スリラー『The Nice Guys』で、ブラックは監督と共同脚本を務めています。 親戚の娘を探すため、顔見知りの私立探偵マーチ(ゴズリング)を強引に相棒に引き入れた示談屋ヒーリー(クロウ)。ふたりの調査は落ち目のポルノスターの自殺を経由し、なぜか巨大な陰謀に巻き込まれてしまいます。 2016年5月20日に全米で公開されましたが、日本での公開は未定です。

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ドウェイン・ジョンソン主演のアクション映画『Doc Savage(原題)』

1933年から1949年にかけてパルプ誌に連載された冒険小説『Doc Savage』を、ドウェイン・ジョンソン主演で映画化することが発表されました。 シェーン・ブラックは、監督と脚本を担当します。 スーパーマンのキャラクターに影響を与えたと言われる主人公のクラーク・サヴェジ・ジュニアは、ずば抜けた知性と体力を持つ医師、科学者、発明家であり冒険家です。 ブラックはこの作品の脚色に長年携わっており、念願の映画化となりますが、いまのところ公開時期は未定です。

大人気SFスリラーの新作『プレデター』(2018)

地球外生命体「プレデター」と人類の戦いを描く人気SFシリーズ最新作の監督に、シェーン・ブラックが決定しています。ブラックは脚本も担当し、新たな続編への期待が高まっています。 自身が俳優としても出演したシリーズの最新作を手がけることについて、ブラックは次のように意気込みを語っています。

2014年の時点でブラック監督は、同サイトの取材に対して、本作は『プレデター』の「独創的な続編」であり、「ただリスタートボタンを押すのではなく、すでにある『プレデター』神話を探求し、発展させたい」と展望を語っている。

2018年2月9日に全米公開が決定しています。 話題作の脚本・監督を手がけるシェーン・ブラック。今後公開予定の作品も気になるものばかりですね。