2017年3月14日更新 2,519view

名作『美女と野獣』映像化の歴史

御伽話の中では有名な作品である『美女と野獣』。1991年に公開されたディズニーのアニメ映画『美女と野獣』が有名ですが、その他にも多く映像作品が存在します。この記事では古い作品から最新作まで、『美女と野獣』をもとに映像化された作品の数々を紹介します。

映画『美女と野獣』【1946】

『美女と野獣』 1946年版

1231netabare
ネット配信

ジャン・コクトー版の美女と野獣です。
ベルの置かれている過酷な現実と野獣の城で過ごす現実離れしたファンタジカルな空間との対比が面白いです。ファンタジーといっても愉快なものでなく、燭台や蝋燭の腕など野獣の不気味さを強調させ、城自体が異空間であることを表しているファンタジーです。
より、ファンタジーとして家具をアニメーションとして擬人化させミュージカル化したのがディズニー版の美女と野獣です。
ディズニー版とコクトー版の大きな違いと言えるのが、ベルと野獣の立ち位置です。
ディズニー版では粗暴な野獣が心優しいベルと接する内に人を愛する心を取り戻し、ベルの心を射止めるお話であるのに対して、コクトー版では醜い野獣の姿に強い拒絶を示していたベルが紳士的な野獣の真の心に気づき次第に心惹かれていくお話です。つまり、ベルによって変わった野獣の話と野獣によって変わったベルの話なのです。
ですから、本作では野獣を通してベルの心情の変化が主体であるのです。このことが主体であるのでラストにはちょっと納得ができないのです。

本作は1757年に発表されたおとぎ話のアンソロジーの中に収録されていた作品です。

野獣につかまり死刑になりそうになった父を助けるため、野獣と共に過ごすことになった美女・ベルが主人公です。一緒に過ごす中で、ベルがだんだんと野獣にひかれていくストーリーです。

『美女と野獣』は、1946年にフランスで実写映画化されています。フランスの詩人であるジャン・コクトーが製作しました。当時の映画スターだったジョゼット・デイやジャン・マレーが出演しています。

ドラマ『フェアリーテール・シアター』【1984】

『フェアリーテール・シアター』

1982年から1987年まで、アメリカで放映されたオムニバスドラマシリーズです。それぞれ御伽話をモチーフにしたエピソードが製作されています。

各エピソードにゲスト俳優が多く出演してるほか、フランシス・フォード・コッポラやロジェ・ヴァディムといった著名な監督が参加しています。また、まだ有名になる前のティム・バートンも監督として参加していました。

『美女と野獣』は第3シリーズの6話目のテーマとなっています。監督はロジェ・ヴァディム、主演は『ロッキー・ホラー・ショー』や『スピード・レーサー』で真田広之と共演もしているスーザン・サランドンです。

ドラマ『美女と野獣』【1987】

1987年~1990年に、アメリカではテレビドラマ版が製作・放送されています。

御伽話をモチーフにしつつ、舞台をニューヨークに移した作品です。マンハッタンの地下に隠れ住む、見た目が野獣のような男性・ヴィンセントと、女性弁護士・キャサリンの恋愛を描いたラブストーリー。

キャサリン役は映画『ターミネーター』で有名になったリンダ・ハミルトンが、ヴィンセント役は『ヘルボーイ』のロン・パールマンが演じていました。

映画『美女と野獣』【1991】

1991年は、ディズニーによってに長編アニメーション映画が製作されています。アニメ映画としては、アカデミー賞作品賞にノミネートした史上初の映画です。作曲賞と歌曲賞も受賞しています。

本作品のストーリーは、原作とは大きく異なっており、現代的なフェミニズムが組み込まれています。

原作では試練を乗り越え成長するのはベルで、外見ではなく中身の大切さに気づき美徳を得ます。しかし、本作品において成長するのは野獣。自身の粗暴さを反省し、女性であるベルを尊重して愛するという事を学んでいくというストーリーになっています。

映画『美女&野獣』【2009】

『美女と野獣』 2009年

2009年に製作されたオーストラリア映画です。

『美女と野獣』をベースに、ストーリーをアクションファンタジーに変更しています。魔女と知らず恋した女性によって野獣の姿に変えられてしまった王子が、ベルと出会い、彼女と一緒に魔女に立ち向かうという物語です。

ベルを演じたのは、カナダ出身でかつてはシンクロ選手でもあったエステラ・ウォーレンです。野獣はヴィクター・パラスコスが演じました。

映画『美女と野獣』【2014】

COUSEA
2015.12.9
DVD

ディスニーアニメとは違い、原作(元は商人の裕福な家庭で6人兄弟)に沿った内容。
王子が野獣になる理由が森の妖精(プリンセス)を殺してしまった事や、宝石を奪おうとしたペルデュカス、森の巨人の存在等は改編。

◆良かった点
映像が美しい。
狩猟ビーグルがかわいい。(魔法で変な生き物になったのはかわいくない)

◆悪かった点
ベルに王子への愛が目覚める過程が薄くて感情移入しにくい。
悪党側にまともな意見を言う占術師がいるので違和感。そもそも悪党であるはずなのにきっかけがベルの兄弟にあるので存在価値が薄い。野獣が死にかける戦いへのこじつけにみえる。
過去に愛したプリンセスを殺したのに、野獣の魔法(呪い)を解く方法が真実の愛というのも軽薄。

原作通りだと姉が邪魔するのでシンデレラに近くなるのかも知れないけど、やっぱりディズニーアニメのストーリーが一番分かりやすく面白い。

2014年に、フランスとドイツの合作でファンタジー映画が製作されています。本作は、原作のおとぎ話で語られなかった「なぜ王子は野獣に身を落としたのか」という、野獣の過去を掘り下げたストーリーとなっています。

監督はクリフト・ガンズです。ヒロインのベルは、フランス出身の実力派女優、レア・セドゥが演じています。

映画『美女と野獣』【2017】

monotojp
エマ・ワトソンが主演を務めるアメリカ版実写映画『美女と野獣』。

ユアン・マクレガー他、脇を固める超豪華俳優陣や、エマ・ワトソンのドレス姿が美しい、カワイイと話題に。

2017年3月17日に、エマ・ワトソン主演で実写版『美女と野獣』が全米公開されることが決定しました。

フランスで実写化されてきた映画のストーリーは、原作小説に忠実です。しかし、本作品はディズニー映画のストーリーに沿っているので、より親しみやすい内容になっているかもしれません。

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