2020年3月18日更新

雨のシーンが印象的な映画9選【雨の日が好きになる映画3作も紹介】

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きみに読む物語
© New Line Cinema

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雨の日はおうちで映画鑑賞!雨のシーンが美しいおすすめ映画を紹介

雨の日は出かけたくない、憂鬱な気分になる、という人も多いのではないでしょうか。しかし、雨にまつわる名シーンがある映画は数多く存在します。 雨が降っているシーンだからこその切なさ、雨上がりの景色の美しさ、あるいはさまざまなものの象徴として登場する雨が、映画にとって重要な要素になることも。 今回は名作として一般的にもよく知られている、雨のシーンが印象的なおすすめ映画を集めてみました。また、ciatrが選んだ雨の日が好きになれそうな映画も合わせて紹介します。

雨のシーンが印象的なおすすめ映画9選

雨の日が好きな人も、嫌いな人もいると思います。しかし、映画では「雨が降るシーン」は、重要な意味を持っている場合が多いもの。 今回は雨のシーンが印象的なおすすめ映画を9作紹介します。作品自体が面白いことはもちろん、雨のシーンの美しさ、雨が象徴するものに注目してみました。

1. 『ティファニーで朝食を』(1961年)

気まぐれな女性と売れない作家のロマンチック・コメディ

『ティファニーで朝食を』
© Paramount Pictures/zetaimage

トルーマン・カポーティの同名小説をオードリー・ヘップバーン主演で映画化した本作。ニューヨークを舞台に、売れない作家ポール(ジョージ・ペパード)と自由奔放な女性ホリー(オードリー・ヘプバーン)の恋愛模様を描きます。 本作で雨が降っているのは、映画史に残る屈指のロマンティックなシーンです。激しい雨のなか、1度は捨てようとした猫を必死になって探すホリー。やっと見つけた猫をしっかり抱きしめ、ポールの想いを受け入れた彼女が彼らと抱き合う姿は、気まぐれで自分本位だったホリーが本当の愛を見つけたことを象徴しています。

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2. 『きみに読む物語』(2004年)

究極の愛を描いた感動のラブロマンス

きみに読む物語
© New Line Cinema

アメリカのベストセラー作家ニコラス・スパークスの同名小説をニック・カサヴェテス監督が映画化。2004年の公開以来、恋愛映画として不動の人気を誇る作品です。 ある老人ホームで、認知症の女性に物語を聞かせるひとりの男性。その内容はノア(ライアン・ゴズリング)という青年と、アリー(レイチェル・マクアダムス)という女性の物語でした。バカンスにやってきたアリーと出会ったノアは彼女に猛アタックし、ふたりは恋に落ちますが、身分の違いからアリーの両親に反対されてしまいます。 ふたりがスコールの中でキスをするシーンは、ポスターなどでもおなじみの名場面。雨の中で再び愛情を確かめ合う彼らの姿に胸が熱くなります。

3. 『ショーシャンクの空に』(1994年)

無実の罪を着せられ、20年間闘い続けた男性の壮絶な物語

ショーシャンクの空に
©COLUMBIA

スティーブン・キングの小説『刑務所のリタ・ヘイワース』を『グリーン・マイル』でも有名なフランク・ダラボン監督が映画化。大ヒット作ではありませんが、ヒューマンドラマとして評価の高い作品です。 妻とその愛人を殺した容疑で、無実ながらも終身刑でショーシャンク刑務所に投獄されたアンディ(ティム・ロビンス)。彼は元銀行員として、所長たちの不正に関わりながらも脱獄計画を少しずつ進めていきます。 アンディが脱獄したのは雨の夜でした。ドブの中をくぐり刑務所から脱出したアンディに激しく降り注ぐ雨。脱獄後、全身に雨を浴びる彼の姿は、刑務所で過ごした20年という年月の重さと、自由の身になったことのよろこびを感じさせます。

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4. 『小さな恋のメロディ』(1971年)

少年と少女の甘酸っぱい初恋に胸がときめく名作

『小さな恋のメロディ』
©Levitt-Pickman/Photofest/zetaimage

11歳のダニエル(マーク・レスター)とメロディ(トレイシー・ハイド)の初恋を描いた作品。本国イギリスやアメリカではヒットしませんでしたが、日本では根強い人気のある映画としても有名です。 気弱でおとなしいダニエルは、同じ学校に通うメロディに次第に惹かれるようになります。お互いに心を許せる相手を見つけたと感じたふたりは、「結婚したい」と強く願うようになります。もちろん大人たちは猛反対。しかしクラスメートたちは、自分たちで彼らの結婚式を挙げようと、学校から集団脱走し……。 雨に濡れないよう、カバンを掲げたダニエルがメロディを引き寄せるデートのシーンは、ふたりの純粋で優しい想いに溢れ、ファンの間でも人気の名場面です。

5. 『ラブストーリー』(2003年)

雨の日が恋を近づける。母と娘の二世代にわたる愛の物語

父テス(イ・ギウ)を早くに失い、母ジュヒ(ソン・イェジン)と二人暮らしの女子大生ジヘ(ソン・イェジン/二役)は、母の旅行中に古い手紙を整理していました。彼女は、そのなかから母の日記と手紙の束を発見します。しかしその差出人は父ではなく、彼の親友のジュナ(チョ・スンウ)でした。ジヘは驚きながらも自分の片想いと重ね、手紙を読みふけります。 本作では、ジュヒとジュナ、ジへとサンミンのそれぞれの恋が、雨のなかで進展していきます。韓国では「雨は初恋の匂いがする」と言うそうで、母と娘のそれぞれの純粋な気持ちが象徴されたロマンティックなシーンになっています。

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6. 『天気の子』(2019年)

運命に翻弄される少年と天気を操る少女の出会い

離島から東京に家出してきた少年・森島帆高は、あるとき“祈るだけで晴れにできる”能力を持つ天野陽菜という少女と出会います。彼女の能力を使って商売をはじめた2人でしたが、あることがきっかけで陽菜の能力が世間に知られてしまい、休業を余儀なくされることに。そして2人には思いも寄らない運命が迫っていました。 『君の名は。』(2016年)から3年ぶりとなる新海誠監督の長編アニメーション作品。美しい映像が持ち味の監督の作品らしく、本作では雨粒ひとつひとつまで描き込まれたシーンは、とても印象的です。

7. 『恋は雨上がりのように』(2018年)

女子高生がバツイチ子持ちのファミレス店長(45)に猛アタック!

眉月じゅんの同名ベストセラーコミックを原作に、小松菜奈と大泉洋がW主演した『恋は雨上がりのように』。 陸上競技に打ち込んできた高校2年生の橘あきらは、アキレス腱の怪我で夢を諦めなければならなくなってしまいます。たまたま入ったファミレスで店長の近藤に優しい言葉をかけられた彼女は、そこでアルバイトをすることに。あきらは次第に近藤に惹かれていき、ついに想いを告白しますが……。 人を立ち止まらせてしまう挫折を「雨」として描いた本作は、恋愛映画というよりも青春映画として、爽やかで優しいメッセージを持っています。

8. 『となりのトトロ』(1988年)

世代を越えて愛される、おばけと子どもたちの名作ファンタジー

となりのトトロ
©Walt Disney Pictures

父と共に農村に引っ越してきたサツキとメイの姉妹。新居で“まっくろくろすけ”を見つけたことをきっかけに、妹のメイは庭で遊んでいる時に森の中へ迷い込み、“トトロ”という不思議な生き物と出会います。 姉サツキとトトロの出会いは雨の日。濡れそうなトトロにお父さんの傘を貸してあげたサツキ。それが気に入ったトトロは、葉っぱの包みをサツキにあげて、傘を持ったままネコバスに乗って去って行きました。 傘に当たる雨粒の音、草木の香りがしそうな風景、雨の日ならではの楽しみや魅力に溢れたワンシーンです。

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9. 『四月物語』(1998年)

片想いの行方を優しく描いた暖かい春の物語

岩井俊二監督が描く、ある女性の片想いの物語。松たか子の映画初主演作です。 片想いの山崎先輩(田辺誠一)を追いかけて、北海道から東京の武蔵野大学へと進学した卯月(松たか子)。内気な彼女は戸惑いながらも次第に東京の生活に慣れていきます。 卯月の恋が少しだけ進展したのは雨の日でした。先輩が働く本屋でやっと彼との再会を果たした卯月。雨の中を帰ろうとする彼女に「傘を貸すよ」と言う先輩に遠慮したり、壊れている傘を借りたりするところが彼女の控えめな性格を表しています。

ciatr厳選!雨の日が好きになる映画3選

ここからは、ciatr編集部が選んだ雨の日が好きになるおすすめ映画を紹介します。 必ずしも雨のシーンがあるわけではありませんが、傘やレインコートなどがファッションの参考になる作品や、雨の日だからこその景色の美しさを感じられる作品をピックアップしてみました!

1. 『ミッドナイト・イン・パリ』(2011年)

芸術の都パリを舞台にしたノスタルジックなコメディ

『ミッドナイト・イン・パリ』
©Sony Pictures Classics/Photofest/zetaimage

婚約者のイネズ(レイチェル・マクアダムス)、彼女の両親と一緒にアメリカからパリへとやって来たギル(オーウェン・ウィルソン)。 パリが気に入り「住みたい」と言うギルに、イネズは反対します。どうも周囲とかみ合わないギルが一人真夜中に散歩していると、彼はいつしか1920年代のパリへと迷い込んでしまい、ピカソやヘミングウェイなどの歴史的な芸術家たちと出会うのでした。 冒頭から「パリは雨が似合う」と言っても周りから否定ばかりされたギル。そんな彼の意見に賛同してくれる人が現れるところで映画は終わります。雨の似合う美しいパリの街並みを背景とした、心が温かくなるラストシーンです。

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2. 『シェルブールの雨傘』(1964年)

戦争に引き裂かれた恋人たちの切ない物語

フランスを代表する大女優カトリーヌ・ドブーヴ主演のミュージカル映画です。すべての台詞が歌になっている、ミュージカル映画の金字塔。 フランスの港町シェルブール。傘屋の看板娘ジュヌビエーヴ(カトリーヌ・ドヌーヴ)は自動車修理工のギイ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)と愛し合い、将来を誓い合う仲です。ある日雨の日、ギイのもとへアルジェリアへの2年の兵役通知が届きふたりは離ればなれになってしまいます。 傘や通行人のカラフルな衣装が雨の街を彩り、悲しい物語を和らげます。ジュヌビエーヴのコートの着方や髪型など、実生活でも雨の日を楽しむヒントが盛りだくさんです。

3. 『言の葉の庭』(2013年)

雨の日にだけ会える靴職人を目指す高校生と人生の歩き方を忘れてしまった女性

靴職人を目指す高校生のタカオは、雨の朝は授業をサボって日本庭園で靴のデザインを考えることを習慣にしていました。そんな彼はあるとき、そこで昼からビールを飲んでいる女性ユキノと出会います。それから雨の日になると、同じ場所で顔を合わせるようになった2人は、お互いに心を通わせていき……。 梅雨時を舞台とした本作は雨のシーンが多くあります。静かに降りつづく雨、晴れた空から降る天気雨、強い豪雨など、それらは登場人物の心情を表しているように、それぞれに違った表情や美しさを見せてくれます。

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映画で雨の日も楽しくなる!?

雨のシーンが印象的な名作映画から、雨の日が好きになれそうな映画までおすすめの作品を紹介しました。 雨の日に自宅でゆっくり鑑賞するもよし、観たあとには素敵な傘を持って出かけるもよし、そんな気分になれる作品に出会えることを願っています!