2017年7月6日更新

政治の勉強は映画から!各国の政治を学べる映画8選

このページにはプロモーションが含まれています
『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』メリル・ストリープ
© FILM4/zetaimage

AD

政治の勉強は映画から!

政治は難しくて苦手だし、文章ばかりの新聞や小説はなかなか読み進められない……。そんな方にこそ、政治を扱った映画を観る勉強法がおすすめです。 実際の事件を基にしたフィクション、創作によるノンフィクション。どちらも違った魅力があるので、楽しみながら学ぶことができます。さらに、映画の一番の利点は、まるでその場にいるような臨場感が味わえること! 国や時代すら超え、それぞれの出来事を身近に感じることで、より興味を持つことができるのではないでしょうか。今回は、日本を含めた様々な国の、政治を扱った映画8選をご紹介します!

1.ウォーターゲート事件を描いた『大統領の陰謀』(1976年)

1972年6月17日、ワシントンD.C.のウォターゲートビルの民主党本部に不審な5人組が侵入し、逮捕される事件が起きます。新米記者のボブ・ウッドホードは、裁判を取材する中で、5人組の裏にいる何か大きな存在を嗅ぎ付けて……。 第49回アカデミー賞では、8部門にノミネートされ4部門を受賞。ウォーターゲート事件の真相を追求し、ニクソン大統領を失脚させたワシントン・ポスト紙の2人の記者の実話を映画化しました。 新米記者のボブと、先輩記者カール・バンスタイル。2人は地道な調査の末、現職の大統領一派による盗聴という事実を解明することに。そして、アメリカ政治史に残る汚点の真実が白日の下に晒されるのです。

AD

2.ブッシュ政権批判の『華氏911』(2004年)

2001年9月11日、アメリカで発生した前代未聞の同時多発テロ事件。主犯を捕まえ損ねたまま、戦場をイラクへと移していったブッシュ大統領の、“対テロ戦争”の真実を暴きます。 第57回カンヌ国際映画祭で、パルムドール賞を受賞した作品です。アメリカでは公開前から物議を醸し、映画の主張や政治的影響を巡って、様々な社会現象を巻き起こしました。 マイケル・ムーア監督は、同時多発テロ事件におけるブッシュ政権の行動に疑問を抱いたとのこと。豊富な事実を基に、様々な角度からその真実を明らかにしようと試みています。ただし、単なる政権批判ではなく、事件後のより大きな問題を考える目的があると語りました。

3.吉田茂の生き様!『小説吉田学校』(1983年)

GHQによる占領下にあった戦後、日本の命運を賭けて政界を生き抜いた“吉田本流”。内閣総理大臣・吉田茂は、池田隼人・佐藤栄作といった「吉田学校」門下生を率いて、日本の講和独立を果たすのですが……。 当時の政界における実力者、鳩山一郎・田中角栄なども実名で登場。原作は、政治評論家・戸川猪佐武による同名の実録政治小説です。その第一部「保守本流」をベースに、森繁久彌、芦田伸介らをキャストに迎えて制作されました。

4.女性首相の生涯を描いた『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2012年)

『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』メリル・ストリープ
© FILM4/zetaimage

男勝りの決断力とリーダーシップで、“鉄の女”の異名をとった女性首相マーガレット・サッチャー。政界引退後、認知症を患った実生活を重ね合わせつつ、戦時中から1990年の首相退陣までの栄光と挫折を描きます。 英国初となった女性首相として、隠された素顔や妻としての半生を振り返る伝記映画です。今作で、サッチャーを演じたメリル・ストリープは、みごとアカデミー賞主演女優賞を獲得しました。 サッチャー時代に頻発した暴動のシーンでは、本物の労働争議での記録映像が使用されており、臨場感あふれる作品に仕上がっています。

AD

5.汚職事件の裏側に迫る『国会へ行こう!』(1993年)

ごく普通の大学生・河合直哉は、とあ出来事がきっかけで衆議院議員・松平重義の議員秘書のアルバイトをすることに。政界の表と裏を知り、政治への熱意を持った河合は、松平と共に政治改革法の立案に挑むのですが……。 テレビドラマシリーズ『あぶない刑事』の一倉浩雄監督が、吉田栄作・緒方拳を主演に向かえて制作した政界コメディです。実在の出来事を扱った作品ではないですが、時々気づく現実世界との類似にドキリとしてしまうかもしれません。

6.ロッキード事件当時に撮影された『不毛地帯』(1976年)

近畿商事は、総予算が一兆円を超えると言われる二次坊の主力戦闘機選定を巡り、他商社と血で血を洗う攻防戦を繰り広げることに。やがてその戦いは、政界への巨額の実弾攻撃合戦へと発展していきます。 二次坊(第2次防衛力整備計画)において、主力戦闘機選定に暗躍する商社。それぞれと癒着し、私利私欲に走る政治家たちの暗部を描いた山崎豊子の同名小説が原作です。 当時、ロッキード事件などが起きたことで話題になりましたが、実在するどの事件の概要とも違う作品であるとのこと。主人公のモデルに関する情報については、登場人物に特性のモデルは存在せず、複数人からの取材を基にしていると原作者が断っています。

7.暗殺事件の真相は……?『JFK』(1992年)

1963年11月22日、テキサス州ダラスで暗殺されたジョン・F・ケネディ大統領。ケネディ暗殺事件の捜査に執心する一人の検事、ジム・ギャリソンを中心として。事件における唯一の訴訟となった、クレイ・ショー裁判に至るまでの顛末を描きます。 第64回アカデミー賞、撮影賞と編集賞を受賞した作品。実名で登場する検事ジム・ギャリソンの著書、『JFK/ケネディ暗殺犯を追え!』の“共同謀殺説”を中心に制作されました。 1つの推論を多角的に捉え、大量のドキュメント・フィルムを取り入れた編集に、高い評価が集まった模様。この事件を扱った作品の中でも、最大規模を誇る名作だと言われています。

AD

8.政治の陰謀!『スーパー・チューズデー 正義を売った日』(2012年)

大統領選挙キャンペーンチームとして、マイク・モリス知事の陣営で働くスティーブン。しかし、オハイオ州予備選討論会の後、ライバル陣営から密会の依頼を受けます。その後に、選挙戦を揺るがす重大な秘密を知ってしまい、熾烈な情報戦に巻き込まれることになって……。 2004年、民主党大統領予備選挙に立候補したハワード・ディーン。その選挙スタッフだったボー・ウィリモンが、当時の選挙に着想を得て執筆した戯曲『ファラガット・ノース』を映画化した作品です。 大統領選の裏に渦巻く黒い陰謀、裏切りなどによって、選挙情勢や人間関係は一瞬の間に変化していきます。政界を皮肉たっぷりに風刺する、スリリングなストーリーから目が離せません。