2019年12月10日更新

セーラーサターンこと土萠ほたるは“萌え”の語源!?儚く、か弱い少女を紐解く!

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セーラームーン

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土萠ほたるは小学生ながらミステリアスな雰囲気!儚くも可愛らしいセーラー戦士

土萠ほたるの登場当初は小学6年生、無表情でクール、小学6年生にしてミステリアスな雰囲気を持つ可憐な美少女です。ヘアスタイルは紫がかった黒髪のボブで、目の色も同じ紫色をしています。 病弱な身体ですが、怪我を治療する不思議なパワーを持っていることで有名ですね。正反対の性格に見えるちびうさとは親友同士で、仲の良い姿が何回も描かれています。

実は原作とアニメ版では性格が異なっている

土萠ほたるはテレビアニメでは、物静かでミステリアスな反面、優しく芯の強い可憐な少女として描かれていました。それが土萠ほたるの人気が非常に高い1つの要因ではありますが、実は作者の意図とは少し違っていたようです。 セーラームーンの原作者である武内直子は「アニメで大変可愛くしてもらったが、漫画では土くさくドスのきいた少女のイメージで描いていた」と述べており、本来はもっとキツい性格の少女を思い描いていたようです。

転生後、8歳まで急成長を遂げ頭脳明晰に

土萠ほたるはセーラーサターンとして1度消滅しかけますが、ネオ・クイーン・セレニティの力を覚醒させたセーラームーンの力で転生を果たします。 転生後は病弱ではなく元気な身体を手に入れ、0歳から8歳の姿まで急成長を遂げます。頭脳も驚異的な成長を遂げ、松尾芭蕉の句やアイルランドの詩人イェイツの詩を暗唱できるほどになっています。

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土萠ほたるの壮絶な幼少期、その結末は作品によって異なる

土萠ほたるは幼少期に建設中のビル火災の事故により、自身も巻き込まれたうえ母親を亡くしています。その後、テレビアニメ版では一命をとりとめています。 しかし原作とCrystalでは、父親である土萠創一に、サイボーグにされていました。異次元生物ゲルマトイドに取り憑かれ、解放された後は原作では肉体的な死を迎えていたとされていますが、アニメでは記憶喪失になりながらも生きている設定となり、異なる結末を持つキャラクターです。

“萌え”の語源となるほどの人気を誇るほたる、あの有名キャラクターも彼女がモデルだった!?

現在ではすっかり定着している“萌え”という言葉。実は土萠ほたるはその語源となるほどの人気のあるキャラクターでした。その真意は不明ですが、病弱、そして数々の不幸の重なった運命に立たされつつも、他人を思いやる優しい心の持ち主であるため、爆発的人気を得ていました。 儚くてか弱い姿が、当時のファンの心を揺さぶり、その人気から土萠ほたるをモデルにしたキャラクターが次々と誕生しています。『るろうに剣心』の三条燕や、『HUNTER×HUNTER』のカルト=ゾルディックなどが挙げられます。

破滅と誕生の戦士、セーラーサターン

守護星は土星の、破滅と誕生の戦士、セーラーサターン。死の女神の鎌を手にし、“死への案内人”、“破滅の神”、“死の淵よりの死者”の別名を持っています。 紫色をメインとしたセーラー戦闘服をまとい、リボンは深い赤黒色で他のセーラー戦士に比べるとクールな印象を受けます。 決め台詞は“沈黙の星、土星を守護星に持つ、破滅と誕生の戦士セーラーサターン”です。

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土星を守護に持つ、破滅と誕生の戦士

セーラーサターンは、土星を守護星に持つ沈黙、そして破滅と誕生の戦士です。そのため世界が終焉を迎える際には再生させるために世界を破滅させる力を持っています。 またその力を持っているために、外部太陽系戦士たちに命を狙われてしまい、それを内部太陽系戦士であるセーラームーンらが守る構図ができあがるなど、仲間割れの原因にもなりました。

転生後はスーパーセーラーサターンに

セーラーサターンは第3部終盤で1度消滅してしまいますが、その後転生を果たしています。転生後はプリンセスを守るためにスーパーセーラーサターンとして覚醒しました。そのためセーラーサターンも外部太陽系戦士の一員であると明言されています。

セーラーサターンはセーラー戦士最強!?世界や星をも破滅させる

セーラーサターンの使命は、幻の銀水晶の持ち主が落命、もしくは滅びの瞬間に姿を現し再生のために世界を破滅させることです。そのため彼女は禁忌の必殺技を用いることで、世界や星を破滅させることができます。 この性質を単純に戦闘力とするならば、セーラーサターンは間違いなくセーラー戦士の中でも最強の戦士であるといえるでしょう。 ただしこの力はあくまでも銀水晶の持ち主に危機が迫った時限定の力であり、禁忌の必殺技を放った後は対価としてサターン自身も消滅してしまいます。 また特殊な性質を持つ彼女は、実戦での活躍も少ないです。アニメではネヘレニア戦、セーラーギャラクシア戦で参戦しましたがどちらも敗れてしまっています。 そういったことを鑑みると、セーラーサターンは強いことは間違いないでしょうが、セーラー戦士最強クラスには惜しくも届かずといった程度なのではないでしょうか。

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セーラーサターンの必殺技を紹介、禁忌とされる技も!

死世界変革(デス・リボーン・レボリューション)

原作では世界そのものを破滅させてしまう禁断の技として登場しました。セーラーサターンの武器である沈黙の鎌を掲げ、自身の身体を回転させることで、無数のリボンが現れては消えるようになります。それと同時に負のエネルギーで全てを破滅させるのです。 アニメ『Crystal』では、禁断の技という扱いではありませんでした。複数の青紫色に光るリボンを沈黙の鎌で収束させることで負のエネルギーの光の柱が昇り、敵のパワーを吸い取ります。 敵のパワーを吸い取った状態で鎌を振り下ろすことにより破滅の力を発揮することができるのですが、セーラームーンの復活により、破滅の力を発揮することはありませんでした。

不動城壁(サイレンス・ウォール)

不動城壁は原作とアニメとで少し呼び名が違い、原作ではサイレンス・ウォール、アニメ版ではサイレント・ウォールと呼ばれています。 原作のサイレンス・ウォールは沈黙の鎌からエネルギーの障壁を発生させて、自分や他者を守る壁のようなものを作ります。アニメのサイレント・ウォールは沈黙の鎌を正面に押し出すことによってドーム状のバリアを発生させ、他者を大規模な攻撃や強力な攻撃から守るために使われました。 どちらもバリアであるという点は共通していますが、技の出し方には少し違いがあるようです。また、原作のサイレンス・ウォールは自分と他者を守る障壁なのに対し、アニメのサイレント・ウォールは他者を守るドーム状のバリアなので、細かい設定も少し違うようです。

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沈黙鎌奇襲(サイレンス・グレイブ・サプライズ)

原作では、他のセーラー戦士たちと同じ通常の必殺技で、沈黙の鎌の刃から強力な電撃を発生させて敵を貫く技です。また、雷光を飛ばして攻撃することもできます。 アニメでは、まず沈黙の鎌でパワーを吸収することで敵を無力化します。そのまま鎌の先端に発生した高エネルギーの光球を拡大させ振り下ろすことで周囲一帯が破滅の光に包まれた後に消滅します。 この技は原作における死世界変革(デス・リボーン・レボリューション)と同じ世界を破滅させる禁忌の技ですが、アニメではちびうさの体を張った説得で破壊力の片鱗を見せるに留まっています。

セーラーサターン/土萠ほたるを演じた声優は?

皆口裕子(画像左)/美少女戦士セーラムーン

『美少女戦士セーラームーン』で土萠ほたる、セーラーサターンの声優を務めるのは、東京都出身1966年生まれの皆口裕子(みなぐちゆうこ/画像左)。“皆口ボイス”と呼ばれる独特の甘い声が特徴の声優です。 『ドラゴンボールZ』のビーデル役や、『CLANNAD-クラナド-』の伊吹公子役など、少女役からツンデレ役、大人の女性や悪役まで、さまざまな役をこなせる多彩な声優です。

藤井ゆきよ/美少女戦士セーラムーンCrystal

『美少女戦士セーラームーンCrystal』で土萠えほたる、セーラーサターン役を務めるのは、神奈川県出身の1985年生まれの藤井ゆきよ。モデルの経験もある抜群のスタイルと、可愛らしい顔立ちに似合う声が特徴。元照明技師という異色の経歴を持っています。 主な作品には『ルパン三世』のレベッカ・ロッセリーニ役や、ゲーム「アイドルマスターミリオンライブ!」の所恵美などがあります。