2017年7月6日更新

『北斗の拳』シュウがいなけりゃこの漫画は存在しない!

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北斗の拳 審判の双蒼星 拳豪列伝

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シュウのプロフィール

シュウは南斗六聖拳のひとつ「仁星」の男で足技を主体とした南斗白鷺拳(なんとはくろけん)の伝承者です。「聖帝」と名乗り覇道の道を歩むサウザーに対し「仁星」の宿星の元、己を犠牲にして民衆を救おうと対抗していきます。反帝部隊と呼ばれるレジスタンスを組織しますが、極めて理性的な性格の好人物で、彼への尊敬を込めて周囲の人々からは「シュウ様」と呼ばれていました。 盲目であり、両目には自身で潰した際にできた額から両まぶたを通って頬まで達する筋状の傷跡が左右に三対あります。これは後述の「南斗十人組手」によるケンシロウとの出来事によるもので、眼球自体は完全に破壊されたわけではなく涙を流すことも可能。心眼が発達しているようで、盲目ながら日常で困る様な場面はなく、その戦いぶりから「盲目の闘将」と呼ばれています。

南斗白鷺拳の継承者

南斗白鷺拳は「烈脚空舞」「南斗烈脚斬陣」を始めとする、変幻自在の足技を主体とした流派です。手刀などによる斬撃、突きを特化させたものが多い南斗聖拳の中では異色の流派といえるでしょう。 誘幻掌という南斗白鷺拳の奥義は両手の掌を相手に向け、ゆっくりと動かす事で相手を幻惑。自らの気配を完全に見失わせるという技ですが、やはり攻撃の主体となるのは蹴り技による斬撃となっているようです。

シュウがいなければ北斗の拳は存在しない?

初めてケンシロウが出会ったのは、まだ少年時代のケンシロウが北斗と南斗の他流試合である南斗十人組手で戦っている際の事。ケンシロウの潜在能力を認めたシュウは、自らが最後の10人目の相手としてケンシロウと戦います。いくら、後の北斗神拳伝承者と言えどもまだ子供のケンシロウはわけもなく倒されてしまいます。 この時、ケンシロウに誰よりも光り輝く可能性を見出したシュウは、掟にしたがって処刑されるはずだったところを自身の両目を潰し、自らの光と引き換えに立会人のラオウとサウザーに助命したのでした。 この時にケンシロウの命乞いをしなければケンシロウの命は無く、ケンシロウの救世主伝説は始まる事すらなく世界は闇に包まれたままだったかもしれないですね。

サウザーの圧政に対する反発

自身の野望を遂げようと暴虐の限りを尽くすサウザーを許せるはずも無く、シュウは反帝部隊というレジスタンスを率いる事になります。反帝部隊は聖帝十字陵建築の為に子供を攫う聖帝軍と戦ったり、食料を奪い虐げられている人達に配ったりしています。

シュウは北斗の拳には少ない人格者の一人

「仁」の星を持つ男にふさわしく理性的な性格の好人物で、物語中に登場する数少ない人格者の一人。南斗六聖拳の中で唯一終始善人を貫いた人物で、環境や悲哀の為にねじ曲がる事がない屈強な精神力の持ち主であったようです。 南斗十人組手の拳でも分かるように未来ある若者為に自己犠牲を厭いません。聖碑を担いで十字陵を登っていくシュウの姿はキリストが十字架を背負い死に向かってゴルゴダの丘を登っていく姿のオマージュとなっているようです。

シュウの最期

隠し通していたレジスタンスのアジトが遂に聖帝軍に発見されてしまったシュウは、ケンシロウ対サウザーの初戦で深手を負ったケンシロウに代わりサウザーへと立ち向かいます。しかし、女・子供100人を人質に取られ力を発揮出来ずに敗北し、足の筋を切られた状態のまま十字陵の頂に聖碑を運び人柱となるよう強要されてしまいます。 ケンシロウは怒りに燃えシュウを救わんと駆けつけるも間に合わず、サウザーが投げた槍に貫かれてしまいます。その直後に奇跡的に視力が回復し、念願だったケンシロウの成長した姿を見る事ができました。 息子シバの面影のあるケンシロウの姿を見たシュウは自分の生涯に間違いのなかった事を確信すると、「乱世にあまねく光をもたらせ」とケンシロウに伝えて聖碑に潰されるという壮絶な最期を遂げるのでした。

レイとはどういう関係?

レイは南斗六聖拳の一つ、南斗水鳥拳の伝承者で義星を宿星に持つ男です。本編中ではほぼ描写ありませんが、シュウとレイは親友同士との事。 ちなみに「レイ外伝 蒼黒の餓狼」に登場し、視力を喪失した直後レイの修行の場を訪問しています。弟子のカレンと共に闇闘崖での修行を見守り、正式に南斗水鳥拳伝承者となったレイを祝しました。

シバとはどういう関係?

シュウにはシバという息子がいます。シバは聖帝軍のアジトに忍び込み、サウザーとの戦いに敗れ捕らえられたケンシロウを救出します。しかし、深手を負ったケンシロウを逃がす為に聖帝軍の追っ手を巻き添えにダイナマイトで自爆して死亡。ケンシロウは自分の為に死んだシバの事を詫びようとしますが、シュウは見事に散った息子の事を仁の星の宿命に殉じたとして褒めるのでした。

シュウの声優は誰?

シュウの声を担当している森功至は1945年7月10日生まれの日本の声優、俳優、ナレーターです。所属事務所は自らが代表を務めるオフィスもり。若い頃は『マッハGoGoGo』の三船剛や『サイボーグ009』の島村ジョー、『科学忍者隊ガッチャマン』の大鷲の健などヒーロー役が多かったそうです。 2008年放送の『RD 潜脳調査室』では、なんと60代にして主人公・波留真理役に登板します。同キャラクターの老年期のみならず青年期も演じました。2013年の第7回声優アワードではタツノコプロ50周年としてシナジー賞を受賞し、老いて益々盛んといったところでしょうか。