2017年8月19日更新

ただ会話してるだけなのに面白い?!おすすめ会話劇映画10選

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ヘイトフルエイト

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1.恋愛会話劇と言えばこれ!リンクレイターが描く男女の物語【1995年】

パリに向う電車でフランス人のセリーヌは同じ電車でウィーンに向うアメリカ人ジェシーと知り合います。2人は、意気投合し、ウィーンの町を観光することに。時間を共に過ごせるのはたった1日。弾む会話の中で、2人の気持ちはだんだんと深まっていくのですが…。 シンプルな設定ながら、恋する気持を掻き立ててくれる映画『ビフォア・サンライズ』は、世界中の若い女性の心をつかみ人気を得て、シリーズ化されました。続編の『ビフォア・サンセット』、そして第3作目の『ビフォア・ミッドナイト』と一緒に鑑賞することで、さらに主人公たちの会話を楽しめそうです。

2.日常会話を撮っただけなのに魅力的な作品に【2016】

探偵事務所で働く売れない小説家の良多は、バツイチで息子の養育費も払えず元妻の響子にも未練ばかり。ある日、団地に1人で暮らす母親の淑子のところへ行きますが、台風が接近して来たことで翌日まで帰れなってしまいます。そして…。 この作品の以前にも是枝監督は、阿部寛と樹木希林と組んだ『歩いても歩いても』を2008年に製作しています。

是枝監督と阿部寛の初タッグ作品【2008年】

家族構成が、主人公(弟)と母親、姉という設定など共通点も多く見られます。是枝裕和監督が8年間という月日の中、どのように会話が変化したのかを見比べてみるのも楽しみのひとつです。

3.白熱する大人たちのバトル!トニー賞に輝いた戯曲の映画化【2011】

11歳の子どもたちザッカリー・カウワンと、イーサン・ロングストリートの喧嘩を解決しようと、ふたりの両親たちが話し合いをします。リベラルな考え方のロングストリート夫妻は、カウワン夫妻を家に招待して平和的な解決を望みますが、やがて険悪なムードに変わっていきます。 見事な喧嘩のやり取りを演じるロングストリート夫婦役には、ジョディ・フォスターとジョン・C・ライリー。カウワン夫婦役には、ケイト・ウィンスレットとクリストフ・ワルツが熱演しています。 また、ロマン・ポランスキー監督は、トニー賞に輝いた戯曲『大人は、かく戦えり』を原作者とともに脚本に仕上げ、映画化に成功しています。

4.漫画から飛び出した高校生の会話劇【2016】

退屈なだけで何もない放課後。高校生の内海と瀬戸は、いつものように川べりで一緒にお喋りしながら過ごします。 関西弁の漫才のようでもある会話、大人たちにはくだらないお喋りも高校生の2人にとっては楽しいものでした。同級生のマドンナ樫村はそんな内海のことを気にかけて…。 また、この作品は此元和津也の漫画が原作です。

原作漫画『セトウツミ』第6巻

漫画と映画を見比べることで、それぞれの役者達が醸し出す「会話」の間合いを味わってほしいです。

5.疑心暗鬼の人間模様が魅力!密室会話劇【2015】

猛吹雪で密室状態になったロッジの中で、賞金稼ぎのルースが殺されてします。この密室に閉じ込められたのは、ワケありの男たちとルースが捕まえていた重犯罪の女ドルメグ。全員が何かの嘘をついていることだけが事実のようで、複雑に犯人の動機や事件が絡み合っています。 しかし、同じく賞金稼ぎのウォーレンが、独自の推理を展開させ会話によって真相を突き付けていきます。次第に明らかになるはずの事件、しかしその後に驚きの事実が…。 クエンティン・タランティーノ監督は、1982年に製作された『遊星からの物体X』にリスペクトすることでこの作品を作ったようです。

タランティーノ監督がリスペクトした映画『遊星からの物体X』【1982年】

雪で覆われた南極の基地を舞台に、人間に同化していく未知の生物と観測隊員の攻防を描いた作品。「密室劇」という同様の設定で、疑心暗鬼に陥った人間たちによる極限状態での「会話」を見比べてみるのもおすすめです。

6.帰りたいのに帰れない…12人の陪審員たち【1991】

12人の優しい日本人
殺人事件の裁判のために12人の陪審員が集められます。彼らは職業や年齢も様々。乗り気のしない陪審員は早く帰りたい様子でしたが、討論好きの会社員の男によって話し合いは意外な展開へ進んでいきます。 中原俊監督が、もしも日本に「陪審員制度」が導入されたら、という架空に設定した会話劇をコミカルに描いた作品となっています。

元ネタになったハリウッド映画『十二人の怒れる男』(1957年)

12人の怒れる男たち
また、「陪審員」に焦点をあてた元ネタには、1957年に製作されたシドニー・ルメット監督の『十二人の怒れる男』という作品があります。この作品は、ベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞しています。 陪審員たちが、父親を殺したという罪に問われた少年の裁判を、日差しが照り付ける暑い夏に、閉ざされた部屋で話し合うという設定です。

『12人の怒れる男』(ニキータ・ミハルコフ監督のリメイク版)【2007年】

2007年には、1957年版の『12人の怒れる男』をリメイクした、ニキータ・ミハルコフ監督の『12人の怒れる男』もあります。前作がアメリカ版であり、今作はロシア版。当時のロシアの社会問題を背景とした設定になっています。国や状況が違うと「会話劇」は、どのように変わっていくのかを見比べてみるのもおもしろいでしょう。

7.AIと禅問答のような濃密な会話劇を繰り広げる【2015】

世界ナンバー1の検索エンジンを管理するブルーブック社。そこでプログラマーとして働くケイレブは、あまり姿を見せない社長のネイサンが所有する別荘に滞在するチャンスをもらいます。 そこで待っていたのは美しい女性型ロボット“エヴァ“でした。ケイレブはエヴァに組み込まれた世界ではじめての人工知能の実験に協力していくことになって…。 SF映画には厳しい米国アカデミー賞で、「会話」のやり取りなどの巧みさが評価され、脚本賞にノミネート。また、同アカデミー賞の視覚効果賞を受賞した作品です。

8.告白の代わりに要求した3つの条件とは?【2014】

マイケルは、14歳でオペラ歌手だった母親の自殺を目の前で目撃。それ以来、精神科病院に入院することになりました。生前に母親がマイケルに歌ってくれた「象の歌」が心の支えとなったことで、「象」に異常な執着を示すようになります。 マイケルは、たびたび病院では奇行ぶりをみせたり、問題を引き起こしてばかりで病院にとっては悩みの種になっていました。ついにマイケルの担当医ローレンスが失踪してしまったことで、院長のグリーンは真相究明に乗り出してきます。そこでマイケルは話をする代わりに3つの条件を要求します。 この作品では、新鋭監督としての呼び声の高いグザヴィエ・ドランを俳優にむかえて美少年マイケルを演じている点にも注目です。ドラン演ずるマイケルが、どのような会話をするのかが見どころです。

9.天才と呼ばれた男の世界一のプレゼンを楽しもう!【2013】

1976年にスティーブ・ジョブズは、友人たちと自宅のガレージで「アップルコンピュータ」を設立。ここからスティーブ・ジョブズの伝説がはじまります。 次々に大ヒット商品を生み出して、わずか4年で株式を上場します。しかし自分と意見の違う社員のことは全く認めようとせず、創設メンバーや社員たちは、次々とジョブズのもとから離れてしまいます。やがて、ジョブズは自分の作った会社からも追放されてしまいます。 スディーブ・ジョブズの栄光と孤独の半生を描いたこの作品は、ジョシュア・マイケル・スターン監督によってつくられました。

最新作『スティーブ・ジョブズ』【2015】

2013年の『スティーブ・ジョブズ』の後、ダニー・ボイル監督が新たに、映画『スティーブ・ジョブズ』(2015)を製作します。 2015年版の『スティーブ・ジョブズ』は、スディーブ・ジョブズの代表的な3つのプレゼンテーション、1984年マッキントッシュ、1988年NeXT Cube、1998年iMacのそれぞれの発表の裏側を描いた作品です。 2013年版見比べてみると、さらに天才と呼ばれた男の話術を楽しめること間違いなしです。

10.「小泉今日子」というお母さんとの会話に浸る【2016】

北品川にある食堂で暮らす高校生の果子は、毎日退屈な日々を過ごしています。ある夏の日の午後、18年前に死んだと思っていた伯母の未来子が帰ってきます。未来子は、「爆破事件」を起こした過去があり、前科持ちでした。 やがて、居候するために、未来子は果子のほんとうの母親だと言いだします。そんないいかげんな未来子の態度に果子は苛立ちを露わにしていきます。 主演をつとめた小泉今日子は、この映画が2度目の母親役になります。

小泉今日子の初の母親役となった『毎日かあさん』【2011年】

小泉今日子は、2011年に製作された『毎日かあさん』で初めて母親役に挑みました。前回とは役柄の違う母親像からどのような母親らしいセリフが飛び出してくるのでしょうか。こちらも楽しみです。