2017年7月6日更新

邦画ホラー新時代の旗手、白石晃士監督おすすめ映画10選

このページにはプロモーションが含まれています
『貞子vs伽倻子』

AD

白石晃士は今最も熱い邦画ホラー監督

白石晃士監督は1973年6月1日、福岡県出身の映画監督です。90年代は映画制作やスタッフを行っていましたが、2004年に若槻千夏主演の『呪霊 THE MOVIE 黒呪霊』で長編監督デビューを果たします。 その後2005年の『ノロイ』から最新作『貞子vs伽椰子』(2016年6月公開)まで、一貫してホラー映画を取り続けています。ジャパニーズ・ホラーは今や映画の一ジャンルですが、ホラー映画にこだわり、コンスタントに作品を取り続けている白石監督。この記事では彼の代表作についてご紹介します。

1:モキュメンタリー映画の手法で描いた衝撃ホラー【2005年】

Pit7775Pit ドキュメンタリーの撮り方で隠れた怖さと徐々にわかる繋がる恐怖に加え、変わった人間の異常な行動に次の展開が読めない不安。乱れる映像が不気味でした。この映画も呪われてるとしか思えない。
potunen 面白かったけど、手ブレ演出をもう少し控えて欲しかった。酔う('A`) あと霊能者の人のキャラも、ちょっとやり過ぎ。土着信仰って設定は大好物でした。
怪奇実話作家の小林雅文(村木仁)。怪奇事件の謎を解くのが好きな彼は「隣の家から赤ちゃんの泣き声がする」という主婦からの依頼を受けてその隣家を訪問したところ、ただならぬ雰囲気に戦慄します。その後調査を進めて真実が浮かび上がるごとに「ノロイ」がふりかか小林。とうとう決定的な出来事が起こりますが…… 「モキュメンタリー」とは、ドキュメンタリー風の構成を取ったフィクション作品のこと。本作は日本だけでなくシンガポールなどの海外でも紹介され、今も白石監督の初期作品として根強い人気があります。

2:白石監督が描く衝撃スプラッタホラー【2009年】

Yuca 「ムカデ人間」のハイター博士に通ずる、こういうなにかを追い求めてるひとって、身近にいたらやだけど、みてる分にはかわいい。 最後彼女の熱演。魍魎の匣原作のラストみたいなところ良かった。
hyden 思ったより…な感じ
つき合い始めのカップル和男(川連廣明)とアキ(長澤つぐみ)。初めてのデートの最中に突然何ものかに襲われ、気がついたら見知らぬ地下室に監禁されていました。監禁した男は「二人の愛に感動できれば解放する」と勝手なことを告げ、拷問を繰り返すのですが…… その暴力性の高さ、残虐さからイギリスではDVDの発売が禁止になってしまった白石監督の問題作。結末がレンタルとセルで異なっているらしく、レンタルの結末の方が好みだと思っている方が多いようです。 繰り返される拷問の残虐性は痛みも感じるため、見る人を選ぶ作品ですが、話の内容はしっかりしており、白石監督の姿勢を感じることができます。

3:当時の世相を反映した白石監督の手腕が光る作品【2009年】

kanenokosan 白石監督最高。 オカルトは傑作です 宇野さんの演技すごいいい あ、だいすき
Yuca 白石晃士との衝撃の出会い。吉祥寺の空を飛ぶうねうねに全部持ってかれたから悔しいけど星5つ。 「地獄」表現、思い出すとじわじわ怖い。 フェイクドキュメンタリーでホラーでこんなに笑かしてくれてふんまにむう。
2005年に起きたある通り魔事件。その唯一の生き残りである江野(宇野祥平)に親しげに接する白石(白石晃士)ですが、江野から「自分は"儀式"を起こすために選ばれた人間だ」と言われ、その行動に疑問を抱きます。彼を止めようと考える白石は…… 白石監督が自分の名前そのままで出演し、『ノロイ』と同じく彼が得意なドキュメンタリー風に撮影したモキュメンタリ―映画です。しかし、「ネットカフェ難民」「派遣業」や「通り魔事件」など、当時の社会問題を反映した内容になっています。「ノロイ」と違い「笑い飛ばせる作品にしたかった」そうで、全体的にユーモアが漂う内容です。

4:セルフリメイクしてパワーアップさせたモキュメンタリー映画【2010年】

『バチアタリ暴力人間』

心霊ビデオの新作を制作する予定の白石(白石晃士)。しかし、笠井(笠井暁大)と山本(山本剛史)というガラの悪い男性達に現場を荒されてしまいます。おまけに後日企画をつぶされて困っている白井に自分達主演の心霊ビデオ制作をもちかけ、白井は断りますが……。 1997年に制作した『バチアタリ暴力人間』を白石監督がセルフリメイクした作品。こちらも白石監督お得意のモキュメンタリ―の形式でコメディ要素を多めに加えています。白石監督に絡むチンピラ役として出演している笠井暁大と山本剛史の演技も光る一作です。

5:デビュー当時のももクロが初主演したホラー映画【2010年】

satoo66 未来へススメ!がもっと好きになりました。 メンバー(あかりん、夏菜子だけなような気がするけど)がどこまで聞かされてたのか気になる。
han_nm7 完全にももクロファン向けな内容ですけど、ももクロファンが見るような内容ではなかったです。
人気が出始めたアイドルグループ・ももいろクローバーに、仕事として「シロメ様伝説」の調査の指名が入りました。ある廃校にある黒い蝶々の影「シロメさま」。真面目に願いごとを唱えれば願いが叶うと言われていますが、メンバーはこの仕事で運命が変わり……。 「ももいろクローバーZ」が、まだ早見あかりを含む6人で「ももいろクローバー」名義で活動していた頃、映画で初出演と初主演をした記念すべき作品です。

6:見る者を選ぶ白石監督の問題提起作【2011年】

『超・悪人』

ある強姦殺人事件の一部始終が録画されていた1本のビデオテープが届いた雑誌社の編集部。そこは実録犯罪系雑誌を取り扱うところで、早速、取材のために編集者の白石(白石晃士)とルポライターのヤエコ(清瀬やえこ)はビデオの送り主で、「悪人」と自称する男のもとへと行きますが……。 いつものようにモキュメンタリー手法を取り入れ、凄惨な強姦殺人シーンなども描いているため、白石監督作品の中でも人を選ぶ映画。しかしこのような性犯罪や殺人を中途半端に描かず、ユーモアや純愛を絡めながらエンターテイメントとして仕上げているところに、白石監督の非凡さが発揮されている問題作です。

7:POVの手法で続く人気シリーズ【2012年~】

Pit7775Pit ドキュメンタリー視線の作品。工藤暴走。かなり面白かった。徐々に明らかになる口裂け女の真実。呪いなどの使い方も絶妙でした。
noyud71 大好きです
投稿者から送られてきたビデオを基にして、スタッフが調査を進める形式で進められるシリーズ。しかし、ホラー作品によく見られる「巻き込まれ型」ではなくスタッフの工藤(大迫茂生)の特異な性格が元凶になるような描写も見られ、それが他作品と一線を画していると白石監督は述べています。 2016年現在までにオリジナルビデオが8本、劇場版が1本公開されており、通してみると、工藤の過去を絡めたすべての伏線が回収される、と言う仕組みになっています。

8:日韓合作の衝撃作【2014年】

Yuzukappa どうしてもPOVのジレンマ、どうしてそこまでして撮るのかが、リアリティを失わせてしまうなーとおもったしだい。しかしこの映画の「撮る理由」はかなりいい!にしても、やっぱり。 物語はとてもすき。ただ、何故だろうリアリティをいまいちかんじれなかった。なんでだろう。こっちの予想を超えるのが最後だけだからだろうか。 でもこの映画すき。こういう話すき。 やっちゃいけないことをつきつめるってモラルを映画で越えるっていう点ですごく勇気がいることだとおもうから。
gonbe73 2016/01/16 まさかのコワすぎと同じ世界なのか(笑)ラストの展開は結構好き。POVでこういうハッピーエンドもなかなかないよな。そして日本人ツッコミどころ多すぎて面白かった。
日本・韓国の合作作品。ヒッチコックやブライアン・デ・パルマのような映像で面白く見せることにこだわったと白石自身が述べているように、上映時間の86分を長回しのノーカットに見えるような手法で撮影しながらも、展開の速さで観客を最後までひきつける工夫がされています。 幼い頃に友人を失って精神を病み、障害者施設に収容されていたパク・サンジュン(ヨン・ジェウク)。彼は施設を脱走後18人もの人間を殺害し、指名手配されます。彼の幼馴染であるジャーナリストのキム・ソヨン(キム・コッビ)はサンジュンから連絡をもらい、信頼できるカメラマンの田代正嗣(白石晃士)と共にソヨンに同行しますが……。

9:「人を殺す」ということはどういうことか? タブーに踏み込んだ作品【2014年】

southpumpkin 殺陣のワークショップから連想したのでしょう、とあるワークショップでは参加者の殺したい人間をみんなで殺しに行く実践型のトレーニングを行うのでした。これ多分実際に俳優などのワークショップを体験した人は共感できるのでしょう、魂の解放を謳い皆を鼓舞し、ついて来られない者は容赦なく切り捨てる。ものすごい低予算ながらも緊張感を与え続け、宇野祥平演じる講師を急激に神格化させていく。確かに最後は神様っぽかったなあ。 バイオレンス描写が非常に生々しいと言えます。オープニングからDVを受けまくる女の人が映し出され思わずウゲぇ…となります。
これまでも様々な問題作を世におくってきた白石監督ですが、本作は「殺したい人間を抹殺することで自己救済になる」という衝撃のテーマで展開する問題作。元々は講師をしていた映画学校の卒業作品ですが、劇場公開を希望する声に後押しされ、長編として再編集したという経緯があります。 恋人のDVに悩むアキコ(木内彬子)。役者志望の彼女の携帯に、ある時ワークショップの案内メールが届きます。しかし、それは「殺人」のためのものでした。メールの指定先に向かい、2泊3日の実践型「殺人ワークショップ」に参加する羽目になったアキコですが……

10:ジャパニーズホラーが生んだ二大最恐キャラが夢の共演【2016年】

itumi 想像を越えて面白かったです。あり期待していなかったというのもありますが(^-^; 経蔵・玉緒コンビ最高でした。
Pit7775Pit Jホラーの二大スターがまさかのバトル。これを怖すぎの白石監督がメガホンを持つ。 白石ワールドハンパない。口裂け女やトイレの花子さんなどの都市伝説は笑った。それに加えていくつかどっかで見たような物体が現れる。 老若男女関係なしに殺す所はさすがだと感じました。全体的に怖すぎてめっちゃ面白い。脚本もいいし、カット割が勉強になります。 何度も工藤Dに助けてほしいと願った笑
ジャパニーズホラーが生んだ二大最恐キャラ『リング』シリーズの貞子と『呪怨』シリーズの伽椰子。二人が共演した異色ホラー作品です。元々は2015年公開された『呪怨 −ザ・ファイナル−』エイプリルフールのフィクション企画でしたが、白石監督が「本当にやるなら私にやらせてもらえませんか?」とツイートしたので、監督に決定したといういきさつがあります。 見たら二日後に殺される、という「呪いのビデオ」を見てしまった夏美(佐津川愛美)と「呪いの家」に足を踏み入れてしまった鈴花(玉城ティナ)。貞子と伽椰子から呪いを受けた二人の少女ですが、これらの呪いを解くために霊能力者の常盤経蔵(安藤政信)は貞子と伽椰子を戦わせ同時消滅させることを考え……