2022年6月27日更新

「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」の未来は2022年現在どれだけ実現した?ホバーボードはすでに販売中!

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バック・トゥ・ザ・フューチャー
©T.C.D / VISUAL Press Agency

1作目の公開から35年以上経った今もなお、世界中で愛され続けている名作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ。本記事はシリーズの2作目にあたる『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』について、あらすじやネタバレも踏まえながら、現代で実現しているものを詳しく紹介していきます! メインの舞台となっている2015年は現在よりも5年以上昔ですが、どのように描かれているのかぜひ比べてみてくださいね。

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「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」あらすじ・概要

公開年 1989年
原題 Back to the Future Part II
監督 ロバート・ゼメキス
作品舞台 2015年(タイムスリップ前は1985年)

無事に1955年から1985年に戻ったマーティ・マクフライの前に、再びデロリアンに乗ったドクが姿を現します。ドクの言うことには、未来でマーティの息子があるトラブルを起こしたことがきっかけに、マクフライ家は崩壊の危機にありました。 その危機的状況を回避するため、マーティは恋人のジェニファー、ドクとともに30年後にタイムトラベルすることに。しかしデロリアンでタイムトラベルする彼らの様子を、ビフ・タネンが目撃していて……。

2015年に辿り着き、恋人のジェニファーと結婚出来ていることを知り嬉しく思ったマーティ。しかし同時に息子がどうしようもなく堕落しており、それが家庭崩壊を引き起こそうとしていることを知って絶望するのでした。 途中でジェニファーが2015年の本人だと勘違いされ、護送されるというハプニングがありながらも、彼女はなんとかドクにより回収され事なきを得ます。しかしそれらの一連の流れを、真実を知っているビフ・タネン老人が見ていたのでした。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」は何年が舞台?

本作の主な舞台は、マーティが暮らす1985年の30年後である、2015年。しかし作中で1955年にタイムトラベルしたり、元いた1985年に戻ったりと、あらゆる時代を行き来しています。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」は何年公開の作品

本作はアメリカで1989年11月に公開されたのち、日本でもその1ヶ月後である1989年12月に公開されました。公開から30年以上が経過している本シリーズですが、今でも世界中の映画ファンたちから愛されています。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の未来は2015年!2022年現在いくつ実現している?

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2
©UNIVERSAL

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」の中で「未来」とされているのは、今から5年以上も前の2015年。まるで未来を予想しているかのような少しリアルな内容に、公開当時は話題になりました。 ではそんな作中で登場しており、最新テクノロジーとされていたものたちは、2022年現在にいったいいくつ実現しているのでしょうか。ここでは本作に登場したテクノロジーが現代でどのようになっているのか詳しく見ていきましょう。

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音声で指示を認識するコンピューター

作中ではドリンクの注文やテレビのチャンネル変更、さらには照明のオン・オフなどすべてのものが音声を認識して変更できるようになっていました。 このテクノロジーはすでにAppleのSiriやGoogleの音声検索、Amazonのエコーはじめとするスマートスピーカーなどで、現代の生活にも浸透していることが分かります。

テレビ電話での会議

作中では同僚や上司とテレビ電話で会議をしており、さらに通話画面には通話相手の誕生日や好き嫌いなど、細かい個人情報まで表示されていました。 個人情報の表示こそないものの、テレビ電話での会議は今となっては広く普及しています。ZoomやSkype、Teamsなどがあるお陰で、遠く離れた相手とも容易に会議ができるようになりました。

指紋認証・顔認識システム

作中ではドクが、顔認識できる双眼鏡を使用しています。また、マーティの家でも指紋認証システムが採用されていました。 現代では双眼鏡という形で顔認識をおこなう機会はありませんが、その技術はスマートフォンなどを始めとする電子機器で広く使われています。同時に指紋認証のシステムも、今ではごく一般的になりました。

3D映画(空中投影ディスプレイ)

作中にはマーティが空中に投影された映画の広告に驚くシーンがあり、これもまたすでに実現した技術のひとつです。 3D映画はもちろん、3DテレビやARなど、近年娯楽はどんどん立体的になっていっています。まるで本当にそこにいるかのようにスクリーンから飛び出す映像も実現されており、今後のさらなる技術の発展が楽しみですね。

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持ち運び可能なタブレット式コンピュータ

ヒル・バレーの歴史物保存協会がマーティに時計台の保護のための署名をお願いしているシーンで、タブレット端末のような薄型のPCが登場しています。 今でこそ一般的になったタブレット型の端末ですが、当時はここまで薄くなると誰が予測できたでしょうか。しかし約30年前にこの技術をを予測していた監督には感服です。

食べ物が出力可能な3Dプリンターも登場!

食べ物を出力して作り出す3Dプリンターの描写がありましたが、それに近い製品もなんと登場し始めています。3Dプリンターメーカーの3D Systemsが食べ物の出力が可能な3Dプリンターを公開しました。 これらのプリンターでは、水・砂糖・フレーバー・着色料を投入することで形・色・風味を調整し、キャンディや砂糖菓子を作ることができます。今の技術ではまだ温かいものなどを作り出すのは難しいですが、今後もしかすると実現するかもしれませんね。

お手伝いロボットも活躍中

本作には飼い主の代わりに犬の散歩をしてくれたり、買い物をしてきてくれるお手伝いロボットが登場しました。想像していたような人型のロボットではありませんが、自動で掃除をしてくれるルンバなども十分お手伝いロボットと言えるのではないでしょうか。 もちろんペッパー君などのような人型のロボットも、主に企業などで導入され始めていますよ。いつか自宅でも、すべての家事を担ってくれるようなお手伝いロボットが使えるようになるかも?

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自動でヒモが締まるシューズ・スニーカー

バック・トゥ・ザ・フューチャー
©︎Universal Pictures/Photofest/zetaimage

マーティは作中で「自動でヒモが締まるナイキ製シューズ」を渡されていますが、なんとこちらも実現しています。商品の一般化はされていないものの、チャリティの一貫として2016年にナイキが「Nike Mag」という商品を89足限定で販売しました。 デザインは作中に登場するものが忠実に再現されているほか、靴紐が締まる時の音までリアルに作られています。ちなみに靴の収益はマーティ役を務めるマイケル・J・フォックスが設立した、「マイケル・J・フォックス パーキンソン病リサーチ財団」へ寄付されています。

メガネ型のコンピューター

手で操作しなくても使えるメガネのようなウェアラブルデバイスが、作中で登場しています。 まだ一般的には広く普及していないものの、Googleが開発したGoogle Glassは装着者の音声でインターネットが操作できるため、実現していると言ってもいいのではないでしょうか。 このデバイスは、装着者の目線で映像を録画することも可能。まさに映画で描かれていた“未来”の技術が実現しようとしていますね。

ホバーボード(宙に浮くスケートボード)

『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(1989年)
© Universal Pictures/Photofest/Zeta Image

本作で強い存在感を放っているのが、作中でマーティが乗っている空飛ぶスケートボード。これをなんと米HENDO HOVER社が開発し、「HENDOホバーボード」という名で販売されています。国内でも、70万円以下で購入可能ですよ。 今後さらに開発が進み、移動手段としてメジャーになる日も近いかもしれません。

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生ごみで走る車

映画に出てくるクルマ型のタイムマシン「デロリアン」は生ごみを燃料にして動きます。2022年現在、生ごみを利用した発電は、バイオマス発電・バイオガスなどと呼ばれすでに実現。エコなエネルギーとして注目を浴びています。 2019年には、カナダ最大の都市トロントでゴミ収集車が生ゴミから天然ガスを生成し、自給自足で走行する試みが始まりました。写真右側がそのゴミ収集車です。生ゴミを燃料にして走る車が実現すれば、地球環境にも大きな貢献が期待できますね。

空飛ぶ車

作中の2015年では空飛ぶ自動車が実用化されていますが、2022年現在実際に開発されているのでしょうか。 結論からいうと、1990年創業のエアロモービル社が、2017年に最新プロトモデル「エアモービル4.0」を発売しています。市販モデルの価格は、日本円で約1億4000万円から約1億7500万円だとか。

自動乾燥機能付ジャケットに近いものがある!?

バック・トゥ・ザ・フューチャー マイケル・J・フォックス
© Universal City Studios/Photofest/Zeta Image

作品内では自動乾燥機能付ジャケットがありました。こちらはなんと、スイスの科学者によってそれに近い製品が開発されています。 作品ではジャケットを自動的に乾燥させますが、実際に科学者たちが見つけたのは絶対に水に濡れない繊維。大々的に製品化はされていませんが、今後水着などに最適な繊維になること間違いなしです。

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秒単位で正確な天気予報

タイムトラベル後にマーティたちは雨に見舞われますが、その時にドクが「あと5秒でやむ」と口にしています。つまり作中では秒単位で正確な天気予報ができているのですが、現代ではどうでしょうか。 残念ながら秒単位とまではいかないものの、2022年現在でも「雨雲レーダー」など天気予報の精度は着実に上がってきています。

美容整形

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年)クリストファー・ロイド
© UNIVERSAL/All Star Picture Library/Zeta Image

ドクは作中でマーティに、「若返りクリニックに行って、3〜40年は若返ったと言っています。施術の内容はシワ取りや髪の修復など、現代における美容整形にあるものも多いです。 美容整形が年々広く普及していっていることを考えると、ドクが行った「若返りクリニック」はかなりの最先端だったことが想像できますね。

シカゴ・カブスの優勝

シカゴ・カブスは1871年に創設された老舗の球団ですが、これまで長らく優勝はしていませんでした。そのため作中の2015年でカブスが優勝しているのを見たマーティは、「ありえない!」と驚きます。 しかしなんとカブスは2016年にリーグ優勝とワールドシリーズ優勝の両方を果たします。リーグ優勝は71年ぶり、ワールドシリーズ優勝は108年ぶりと、快挙を成し遂げたのです。

「ジョーズ19」?

2015年にマーティが映画館の前を横切った際に、ホログラムで飛び出すサメに驚くシーンがあります。その映画のタイトルこそが「ジョーズ19」で、監督はスティーブン・スピルバーグの孫という設定になっています。 実際には「ジョーズ」シリーズは4作で完結していますが、2015年にはユニバーサル・ピクチャーズが「ジョーズ19」の偽広告を出したことでも話題になりました。

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ドナルド・トランプ大統領の誕生?

『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(1989年)
© UNIVERSAL/All Star Picture Library/Zeta Image

シリーズを通して悪役的な立ち位置にいるビフは、実はドナルド・トランプ元大統領をモデルにしていると言われています。1985年でビフが所有していた高層ビルも、トランプが建てたホテルに酷似しています。 作中でビフが大統領選に出馬することはありませんでしたが、あのままビフが力をつけていたらそのような可能性も十分にあり得たかもしれません。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」は多くの未来を予想していた

本記事では「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」に登場するテクノロジーが、2022年6月現在いくつ実現しているのかについて、徹底解説しました!こうして見てみると、意外にも実現しているものが多く、驚いてしまいます。 その事実を知った後で本作を観てみると、これまでとは違った楽しみ方ができるかもしれませんね。