2016年8月29日更新 10,320view

『魔女の宅急便』画家の少女、ウルスラについて知っておきたいこと

スタジオジブリの名作『魔女の宅急便』、その中に出てくる画家の少女ウルスラについてこちらで詳細をお伝えします!中盤に登場するウルスラですが、とても重要な存在。キキが成長する過程で必要不可欠な人物となっているんです。そのウルスラとは?

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ウルスラのプロフィール

ウルスラ

ウルスラは画家で、森の中で絵を描くことに没頭している19歳の少女です。作中では「夏の間は小屋に居る」と話していることから住まいは別の場所ですが、絵を描くことに集中したいために森に一時的に来るようです。

キキが宅配便の品物を落としてしまったことから出会い仲良くなります。そしてキキが落ち込んでいるときには励ましてくれる存在にもなりました。

ウルスラの声優はキキと同じ!?

魔女の宅急便

実はウルスラの声は主人公と同じ声優・高山みなみが務めています。もともと高山みなみはこのウルスラ役での出演となっていたのですが、キキ役がなかなか決まらなかったために、キキ役のオーディションにも参加し勝ち取ってしまったんだとか。

高橋みなみ

高橋みなみは1964年東京生まれの声優・ナレーター・歌手。1987年に声優デビューした後は、1989年本作の2役で知名度は上がり、その後1993年スタートの『忍たま乱太郎』の猪名寺乱太郎役、1996年スタートの『名探偵コナン』の江戸川コナン役などを務め、彼女の代表作となりました。

歌手としては1995年からTWO MIxという音楽ユニットを作詞家・永野椎菜と組んでいて、高山みなみはヴォーカルを担当。アップテンポな楽曲が多く、アニメやバラエティ番組などに度々使用がされていました。

劇中の女性キャラはキキが成長した姿?

魔女の宅急便

キキ(13歳)が成長するとウルスラ(18歳)になり、次におソノさん(26歳)、キキのお母さんであるコキリ(37歳)、最後はケーキを焼いてくれた老婦人(70歳)へと成長していくということです。キキの未来を思い描けるようで素敵ですよね!
引用:twitter.com

「金曜ロードSHOW!」ではさまざまなマル秘情報などを独自で収集し公開していますが、『魔女の宅急便』のオンエア時には上記のようなツイッターがあげられています。劇中に登場する主要人物は全て主人公キキが成長した姿だそうです。

ウルスラ

出典: togetter.com

13歳の少女から大人になりつつあるキキ、そして独り立ちして前向きに夢(画家)への道を歩んでいる19歳のウルスラ、家庭を持ち新たな命を授かる26歳のおソノ、子供が成長し心配でも独り立ちを遠くから温かく見守る37歳のコキリ、孫が出来て最後の生活をゆっくりと過ごしている70歳の老婦人。

人生の分岐点とも言える大事な時期の女性たちがたくさん出ていますよね。キキは同じように自立から出産、子供の独り立ちなどを経験していくのです。原作ではキキの子供が独り立ちするところまで描かれています。

実は「ウルスラ」は劇中で一度も呼ばれていない?

魔女の宅急便

実は「ウルスラ」という名前は劇中に一度も出てきません。そしてエンドロールにも名前がないのです。そのため普通に映画を見ているだけではこの画家である少女が「ウルスラ」という事には気が付きませんね。

ただジブリの有名作品『魔女の宅急便』は、何度もテレビオンエアされネット上にもさまざまなページが開設されたりすることから、「画家の少女=ウルスラ」というように名前が浸透したのかもしれません。

ウルスラが描いた絵は実在していた!

劇中に登場するウルスラの絵ですが、この絵は実在しています。青森県八戸市立湊中学校に在学中だった養護学級の生徒13名が、版画作品の指導員でもある坂本小九郎のもとに制作された作品『虹の上をとぶ船』なんです。

魔女の宅急便 実物絵

なんでも、制作秘話の書かれた書物『ジブリの教科書5 魔女の宅急便』によると宮崎駿の養父がこの八戸市立湊中学校の養護学級を教えていたことがあるそうで、その養父の縁から宮崎駿はこの絵を見る機会に恵まれ、感銘を受け作品に登場させたとのことです。

魔女の宅急便 ウルスラの絵

実際の作品は版画なので色合いはありませんが、真ん中に描かれているキキの顔以外のデザインはそのものと言っていいほど同じです。そしてこの実際の版画は青森県立美術館に2016年現在も飾られています。

心に響くウルスラの名言

「そういう時はジタバタするしかないよ。描いて、描いて、描きまくる」

魔女の宅急便名言

出典: hajimaru.biz

寝る時間ももったいないと感じるほど絵に没頭していたウルスラが、自分の絵は誰かのマネの絵だと思い何度描いても気に入る作品に出会えなかった時にこう考え実行したそうです。

これは魔法の力が弱くなってしまったキキにアドバイスしました。壁にぶつかった時には何度も何度もあきらめずに繰り返す精神が必要なんです。すぐに諦めてしまっては前へ進めません。

「描くのをやめる。散歩したり景色を見たり、昼寝したり何もしない。そのうちに急に描きたくなるんだよ」

魔女の宅急便

魔法が弱くなってから、ほうきが折れるまで何度も何度も飛ぶ練習をしたキキ。ジタバタしてもダメだったらどうすればいい?とウルスラに尋ねた時の返事です。

人間は何もしなくなるとやっぱり何かしたくなるんですよね。これは、「その時」が来るのを待つということです。結果、キキは飛ぶことを辞めてしばらくお休み期間に入りますが、トンボの危機を目にして飛べるようになりましたね。

「魔女の血 絵描きの血 パン職人の血。神さまか誰かがくれた力なんだよね」

魔女の宅急便ウルスラ

魔女は呪文ではなく血で飛ぶと言ったキキに対しウルスラはこう答えます。本作はファンタジー要素があるので、魔女がいてもおかしくありません。そして魔女は特別扱いされていません。

それは魔女も絵描きもパン職人も「神さまか誰かがくれた力」と表現されています。みんなそれぞれ「神さまか誰かがくれた力=才能」があると言っているのです。

人間も同じで誰かをうらやましいと感じる事があっても、みんな平等に「神さまか誰かがくれた力=才能」を持っているんだよ、というメッセージになっています。

この記事はこちらの特集に含まれています。

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