日番谷冬獅郎は卍解で大人に！結婚の真相まで天才死神を深掘り【BLEACH(ブリーチ)】

史上最年少で隊長となった神童・日番谷冬獅郎(ひつがやとうしろう)は『BLEACH(ブリーチ)』屈指の人気キャラ！本記事ではそんな日番谷冬獅郎を徹底解説。卍解や強さ、名言をはじめ、ゾンビ化や大人化について、彼の活躍を振り返りながら紹介していきます。 ※この記事は『BLEACH』のネタバレを含みます。

日番谷冬獅郎は西流魄街一地区「潤林安(じゅんりんあん)」出身の護廷十三隊・十番隊隊長です。 身長133センチ、体重は28キロと小柄、銀色の髪と翡翠色の瞳が特徴。史上最年少で隊長となった天才児でもあります。 日番谷は全護延隊士の中でも2番目に背が低く、本人も低身長をコンプレックスとしています。 他の隊長との会話でも、自ら背の低さを自虐するような話を持ち出し、気まずい空気にさせるというようなこともあります。

瀞霊廷内での日番谷冬獅郎の人気はかなり高く、写真集「冬のライオン」や、グラビアカレンダーが発売されたり、瀞霊廷通信では特集も組まれるほどです。 男女から大人気で、イベントが開催されると、副官の松本乱菊(まつもとらんぎく)に連れ回されながら出席することがしばしば。自身は性格上、人付き合いが良くないものの松本のおかげもあり交流の機会を持たされています。 ちなみに写真集「冬のライオン」は、松本が隠し撮りした写真をもとに作られました。

日番谷は最終的には生き残っています。「千年血戦篇」で、見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)の滅却師(クインシー)に卍解を奪われて苦戦を強いられました。 なんとか卍解を使わずして戦える方法を模索するも、バズビーとの戦いでは敗北してしまいます。しかし浦原のおかげで卍解を取り戻してからは、蒼都(ツァントゥ)を氷漬けにして勝利をおさめました。 その後は力尽きてしまったのか、気絶して倒れてしまいます。

倒れた日番谷は、ジゼル・ジュエルの能力「死者(ザ・ゾンビ)」でゾンビにされてしまいます。その能力は自身の血液を浴びたものを思うがままに操るという厄介なもので、何人もの隊士が犠牲になりました。 ジゼルの兵隊ゾンビとなった日番谷は、涅マユリとの戦いでマユリに身体の支配権を奪取されます。その後は肉体保護瓶に入れられ、ゾンビ化が解除されるまで霊王宮に安置されました。 こうして無事ゾンビではなくなりますが、副作用で寿命は大幅に縮んでしまったとのこと。それでも日番谷はマユリに感謝の言葉を伝えていました。

ジゼルが死神をゾンビ化した場合、対象者は生前とまったく同じ能力を使うことが可能。ただ意思が一切なくなるため、人形のような状態になります。 日番谷も隊長格の力をそのまま保っており、重傷とはいえ斑目一角(まだらめいっかく)をたった2発で戦闘不能に、綾瀬川弓親(あやせがわゆみちか)もあっという間に返り討ちにしていました。

日番谷の始解は「氷輪丸(ひょうりんまる)」です。天候を支配する能力は、尸魂界にある斬魄刀の中でも2本しかないと言われています。能力が開放されると、刀の柄尻に龍の尾の形を思わせる三日月形の刃が出現。霊圧が溢れ、触れたものを全て凍らせるという水と氷の竜を作り出し敵を討つのです。 尸魂界篇では、尸魂界の天候を一瞬にして変化させ水と氷の竜を作り出し、3番隊隊長である市丸ギンと一時刃を交えました。その際には、始解のみで彼らの戦いに巻き込まれた吉良イヅルを全身氷漬けにさせ、同じく市丸の腕も凍らせるなどの戦いぶりをみせています。 また死神代行消失篇では一護に死神の力を取り戻させるため、完現術(フルブリング)達との戦いに参戦。完現術者である雪緒(ゆきお)と対峙し、卍解を一切使用せず雪緒を凍らせ勝利しています。 氷漬けにしても相手が強力であれば破壊されてしまうこともあるので、攻撃力はそれほど高くありません。ですが、始解の段階では形が変わっただけで特に能力が付与されない斬魄刀もある中、天候を操り触れたものを全て凍らせる竜を作り出してしまう氷輪丸はまさに別次元と言えるでしょう。 氷雪系最強の名は伊達ではありませんね。

日番谷の卍解「大紅蓮氷輪丸」は、日番谷自身が氷の龍を纏うことで、氷と凍気を自在に操ることができます。身に纏った部分は氷でできている為、例え破壊されても再生が可能。背中にできた氷の翼で自由に飛ぶことができるのも特徴です。 通常、卍解は始解よりもその能力が強化されるものなのですが、日番谷の場合、まだ未熟なためかそれほど顕著には能力が高くなっていません。 そのためか“千年血戦篇の中盤”までは卍解時に日番谷の背後には氷の花弁が出現しており、時間経過とともに花弁が散り、全てが散った時、卍解も消えるのではないかと考えられていました。

卍解時に日番谷の背後に発生する12枚の氷の花弁。それは、卍解が消えてしまうカウントダウンの合図だと思われていました。しかし実際は、未完成だった日番谷の卍解が真の卍解になるためのものだったのです。 作中において「大紅蓮氷輪丸」の完成が披露されたのはジェラルドととの戦いでした。初め日番谷は卍解して戦うも、最大・最強・最速の滅却師を自負するジェラルドに苦戦を強いられ、遂には氷華の花弁が1枚に。日番谷の卍解が解けてしまうと誰もが思ったその時、日番谷は言い切ります。 「氷の華が散り尽くして漸く大紅蓮氷輪丸は完成する」 全ての氷華が割れた瞬間、そこに現れたのは青年の姿に成長した日番谷。遂に「大紅蓮氷輪丸」は完成します。 日番谷いわく、完成した「大紅蓮氷輪丸」はその強力さゆえ、身体が未熟な彼では十二分に使いこなすことが出来ず、それに呼応し「少し老ける」ということのよう。始解のように氷の羽や尾なども身に纏っていません。

容姿が変わった日番谷に驚きつつもジェラルドは、巨大な円盾を投げ攻撃しますが、日番谷はこれをあたかも当然のように氷結させ、動きを止めてしまいます。即座にジェラルドが希望の剣を振り下ろすも、それすらも凍らせ両断するのでした。 ジェラルドが持つ希望の剣は刀身を傷つけると傷つけた相手にも同等のダメージを与えるものでしたが、両断されたその剣は地面に突き刺さったまま何も起こる気配がありません。完成した卍解には「氷結すれば全ての物質の機能が停止する」能力が備わっていたのです。 追い詰められたジェラルドはそれでもなお、巨大化した弓矢で叩き潰そうとします。しかし日番谷は大紅蓮氷輪丸を解放してから4歩の内に踏みしめた空間にある地水火風の全てを凍結する大技「四界氷結」を繰り出し、ジェラルドを封じ込めるのでした。 藍染に幾度も敗れたり、十刃を氷で封じ込めても復活されてしまうなど、今までどこか惜しい戦いをみせてきた日番谷でしたが、大紅蓮氷輪丸を完成させたことで彼の本領がようやく発揮されました。 破面篇では、後に総隊長にも就任する京楽春水が日番谷の才能に関して「あと100年もしたら追い抜かれちゃうと思うよ」と語っていましたが、きっとその言葉は真実なのでしょうね。

結論から言うと、日番谷は最終回の段階で誰とも結婚していません。結婚ラッシュが続いたため彼にかんしても期待する声があったようですが、実際には未婚のままのようです。 彼がもし今後誰かと結婚する可能性があるとしたら、やはり有力候補なのは幼馴染の雛森でしょうか。このふたりは付き合いが長いだけあって親密なうえ、お互い大切に想い合っていることもうかがえます。とはいえあくまで「幼馴染」の関係であり、明確な恋愛感情があるかというと微妙です。 そもそも日番谷はまだ子どもの姿なので、結婚などという話はまだまだ先になるのかもしれませんね。

相手を刀で貫くことで、十字架型の氷塊のに閉じこめて砕く技です。氷塊に閉じ込められた相手は身動きがとれない、かつ氷結し、氷と共に容易に砕くことが可能です。 本来は卍解時に使用できる技なのですが、アニメ版ではオリジナルエピソードの斬魄刀異聞篇において始解時に使用しました。

敵に向かって氷柱を高速で飛ばす技です。第3十刃のハリベルを追い詰めるに至った技でもあります。

氷で形成された斬撃を放つ技です。攻撃力は高く、もし相手が初撃を上空に避けると、氷竜旋尾・絶空(ぜっくう)の追い技をかけることができます。

氷で自身の分身を作り出すことが出来る技です。死覇装の皺など細かな部分に至るまで緻密に作り込まれた様はもはや職人技。そのため、相手は日番谷自身とそれを見極めることが難しくなります。

大量の氷柱で敵を囲み、巨大な氷塊に閉じ込める技です。新しく第6十刃となったルピとの交戦時に初めて披露。相手を閉じ込め動きを封じるだけでなく、十刃を倒してしまうほどの攻撃力も兼ね備えています。

天候を操作することで発生させた巨大な雨雲に穴を空け、触れたものを瞬時に凍りつかせる雪を大量に降らせる、日番谷が所有する中でも最強の技です。降ってくる雪に触れるだけで凍ってしまうため、回避難易度は最大。 空座町決戦編では、最終局面でハリベルに対し氷天百花葬を繰り出し、1度氷の中に閉じ込めることに成功しています。

氷を細かく編み込んだ氷壁を防御として使う技です。千年血戦篇において「見えざる帝国」の精鋭・バズビーと激突した際に、綾陣氷壁で足止めしようとしますが、彼の能力によりあっけなく破られてしまいます。

日番谷の「氷輪丸」と副隊長である乱菊の「灰猫」を組み合わせた技です。乱菊が灰で作った多層の壁を日番谷が薄い氷で多い、その後、灰猫の刀身を戻すことで真空の壁を作り出すことが出来ます。 日番谷の綾陣氷壁を容易く打ち砕く威力をもつ、バズビーの炎でさえも防ぐほどの防御力ですが、鋭利な形状に変えて攻撃にも応用することのできる汎用性の高い技でもあります。

日番谷は非常に祖母想いで、休日には流魂街の祖母の家へ会いに行くほど。日番谷の好物・甘納豆は祖母の好物でもあり、時々、祖母から差し入れとして送られてきます。 祖母とは血のつながらない関係です。日番谷は赤ん坊のときに祖母の家の前に置き去りにされていたのを祖母に拾われ、家族同然に育てられたのです。 生粋のおばあちゃんっ子かつ真面目な性格の彼は、祖母の教えである「寝る子は育つ」を律儀に実践。彼が仕事熱心なのも、早く仕事を終わらせて寝るためです。 アクの強い隊長や死神が多いこともあり、生真面目かつ常識もある彼は尸魂界でも貴重な存在ですね。

松本乱菊(まつもとらんぎく)は、十番隊の副隊長でもあり、日番谷冬獅郎の恩人でもあります。 潤林安で偶然出会った松本乱菊は、日番谷に対し強大な霊圧を持っている上に、それをコントロール出来ていないことを指摘。また、いまに霊圧で祖母を殺してしまう可能性があるため死神になることを勧めました。 それを聞いた日番谷は、大切な祖母の下を去り死神の道へと進みます。

護延十三隊・五番隊副隊長の雛森桃(ひなもりもも)は、日番谷と同郷の幼馴染です。日番谷の祖母のもとで、姉弟のように暮らし育ってきました。そのせいもあり、隊長になっても雛森の存在は大きく、身を案じたりと常に気にかけています。 原作16巻131話にて、日番谷がギンに対して放った「雛森に血ィ流させたら てめえを殺す!!!」というセリフからは、彼の雛森に対する想いの強さがうかがえました。セリフだけでなく、本気で殺気立った表情にもシビれます……。

日番谷冬獅郎の声優は、朴璐美(ぱくろみ)が務めています。 朴璐美は1988年に声優デビュー。2016年現在は、女優、歌手、ナレーターとしても活動している人気声優です。また洋画の吹き替えも行うなど、様々な分野で活躍しています。 代表作は『ドラゴンドライブ』大空レイジ、『NANA』大崎ナナ、『進撃の巨人』ハンジ・ゾエなど。『鋼の錬金術師』のエドワード・エルリック役と聞けばイメージ出来る方が多いのではないでしょうか。

劇場版第2作にあたる「劇場版BLEACH The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸」は、日番谷を主人公とした作品です。これまで語られなかった彼の過去が明かされるなど、ファンにとってはたまらない内容となっています。 ある日、部下とともに「王印」の運搬警備の任務にあたっていた日番谷は、襲撃を受けたのちになぜか姿を消してしまいました。やがて彼は山本元柳斎重國の命令により、処刑対象として追われることに……。 一連の事件の裏に隠された、日番谷の真意とは一体？その葛藤や苦悩に思わず心揺さぶられる物語です。

『BLEACH(ブリーチ)』のちびっ子に見えて天才で真面目な実力者・日番谷冬獅郎について紹介しました。オタクの好きな属性がてんこ盛りのキャラとあって、その人気は尸魂界に留まらず現世でも勢い衰えず。 新作アニメ「千年決戦篇」ではついにゾンビ日番谷や大人日番谷がアニメで解禁されるとあって、再び日番谷日番谷熱が高まること間違いなしでしょう！