2017年7月6日更新

『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』あらすじ・キャスト【シリーズ1作目】

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『ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間』
©︎ NEW LINE CINEMA / All Star Picture Library / Zeta Image

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『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』ひとつの指輪から始まる冒険の序章

イギリス人作家J.R.R.トールキンが執筆したファンタジー小説『指輪物語』の実写映画がファンタジー映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズです。 そもそもこの小説は完璧なまでに構築された世界観や文化の存在、そして根強いファンも多いことから、映画化することはほぼ不可能だと言われていました。しかし、監督ピーター・ジャクソンによって制作された本作は極限までの世界観の再現や美しい映像美から高い評価を得ました。 そんな全ての冒険の始まりを描いたシリーズ第1作目が、2002年に日本でも公開された『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』です。

『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』のあらすじ

『ロード・オブ・ザ・リング』は、世界を滅ぼすほどの魔力を持つ“ひとつの指輪”とその指輪を意図せず手にする平凡なホビットにまつわる壮大な物語。 第1章となる本作は、滅ぼさない限り中つ国に脅威と恐怖を及ぼすため、裂け谷に住むエルフの王、エルロンドのもとで人間やドワーフ、エルフがどうやって誰が指輪を滅ぼすのかを決める会議を開く場面から始まります。 激化する論争に飛び込み、自らで指輪を葬ることを告げるフロドでしたが、そんな彼の元には8人の仲間が同行することが決まり、こうして旅の仲間が結成されたのでした。 この指輪は、造られた滅びの山の火口に投げ込まない限り滅ぶことはありません。旅の仲間たちは世界を掌握するために指輪を取り戻そうとしている悪の冥王サウロンとその支配下にある敵と戦いながら滅びの山を目指していきます。

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『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』を彩ったキャスト

フロド・バギンズ役:イライジャ・ウッド

本作の主人公で指輪を葬る役目を買って出た平凡なホビット”フロド・バギンズ”を演じたのは、アメリカ人俳優イライジャ・ウッドでした。 イライジャは1989年に『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』で子役デビューし、その後も『ディープ・インパクト』や『エターナル・サンシャイン』など様々な作品に出演しています。 また、ビルボ・バギンズの冒険や彼と“ひとつの指輪”との出会いを描いた映画『ホビット』シリーズでもこの役を再び演じていました。

ガンダルフ役:イアン・マッケラン

作品通してフロドの良き友人にして皆の指南役となった灰色の魔法使いガンダルフ。 彼を演じたのは、イギリス人俳優イアン・マッケランです。彼はケンブリッジ大学在学中に実際に舞台に立つことで演技を覚え、1969年『愛のふれあい』で映画俳優デビュー。その後も『X-メン』シリーズなど様々な作品に出演しています。 『ホビット』シリーズでは、ビルボを支える魔法使いとして、再びこの役を演じました。

アラゴルン役:ヴィゴ・モーテンセン

本作のもう一人の主人公であるアラゴルンは“ストライダー”と呼ばれる一方で、実は人間の王アラソルンの息子でもありました。そんな彼を演じたのがアメリカ人俳優ヴィゴ・モーテンセンです。 彼は1985年に『刑事ジョン・ブック 目撃者』で映画デビューするも、出演作には恵まれないキャリアでした。しかし、本役で一躍人気スターとなり、2007年『イースタン・プロミス』のパフォーマンスでアカデミー主演男優賞にノミネートされることになります。

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レゴラス役:オーランド・ブルーム

“ひとつの指輪”をどうしてが得たのかを描いた『ホビット』シリーズにも登場した、闇の森のエルフの王スランドゥイルの息子レゴラス。指輪を葬る旅の一行としてその弓の腕を振るったレゴラス役を演じたのが、イギリス人俳優オーランド・ブルームでした。 1997年映画『オスカー・ワイルド』の脇役で映画デビューし、その後本作に出演。その甘いルックスをもって美男子レゴラスを演じたことで大人気となり、一躍スターの仲間入りを果たしました。また彼は本シリーズに出演した後、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズにもメインキャストとして出演し、より人気を高めました。

『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』制作裏話

身長差は遠近法によって作られていた!?

本作には、人間やエルフ、ドワーフや魔法使いなど様々な種族が登場しますが、中でも目を惹くのが主人公フロドたちホビット族。中つ国の中では最も背の低い種族である彼らと周囲の人間やエルフとの身長差は試行錯誤して生み出されていました。 俳優たちの顔が映る場面では遠近法を用いて目の錯覚をもって身長差がある様に見せています。例えば魔法使いガンダルフとホビットのフロドが並んで座り話すシーンでは、ガンダルフとフロドは隣り合って座っているように見えて、実は前後にずれて座っていたのです。 また、顔が映らない場面では、子供がホビット役を演じていたと言われています。

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怪我を乗り越えての撮影

本作はアクションシーンなども多く、撮影中は怪我が絶えなかったと言われています。 アラゴルン役のヴィゴ・モーテンセンは映画終盤のアクションシーンの撮影中、刀の刃の部分が歯に当たり歯が欠けてしまい、接着剤で歯を止めて撮影を続行させたそうです。 また、サム役のショーン・アスティンは、撮影地に落ちていたガラスの破片を事前に除去できなかったため足にガラス片が刺さり、そのまま緊急搬送されています。ホビットは靴を履かなくても大丈夫なほど頑丈の足底を持っているという設定のため、特殊メイクを施しているだけなので傷は深く、足の裏を縫うことになったそうです。